「多浪体験記」2浪の私が憧れの早稲田大学に合格した長いお話

合格体験記 2016.3.25
「多浪体験記」2浪の私が憧れの早稲田大学に合格した長いお話

浪人経験者の体験談って大体1浪の人の話。今回はちょっと特殊な多浪経験者のお話です。 高校3年時、偏差値40台、さらには日本史から世界史への転向。1浪目で入学した学校をわずか1週間で退学・・・。女子で2浪の道を選び、早稲田大学社会科学部に合格しました。 全ての受験生にはドラマがあります。その中の1人のちょっぴり波乱万丈な受験体験記です。 数々のしくじりから得た反省や浪人を経た私の成長をご紹介します。

 

    現役時代① 怠けまくったJK時代

    筆者は、中高一貫校に通う人にありがちな、入学時の成績からひたすら下降線の成績をたどっていました。

    厳しい中学受験から解放され、自由だ!とばかりに遊び呆け、勉強するのは定期テスト前日の夜だけ。

    そんなこんなで周りが受験を意識しだした高2の秋頃、なんと筆者は関係代名詞という言葉すら全く分かりませんでした。

    しかしこんな私にも漠然と志望校があったのです。それは、早稲田大学

    高1の時に友人と早稲田大学の学園祭に遊びに行き学生たちの熱気に圧倒されすっかり虜になってしまったのです。 しかし不真面目キャラの私は誰にも言えず、だからといって勉強の方法すら全く分からない。特に何もすることなく高校3年生を迎えました。

    [参考]

    早稲田大学に入ったら絶対にやるべき5つのこと(早稲田祭・早慶戦)

      現役時代② まさかの高3で日本史から世界史に転向!!?

      そんな私も唯一日本史だけは得意科目でした。

      しかし定期試験でどんなに努力しても学年2位までにしかなれなかった私は、幼稚な発想ですが、高3から世界史に転向することに決めました。

      頑固な私は1度決めると翻すことのできない性なので、周囲の反対を押し切り世界史選択となりました。

      しかしこの時に出会った世界史の先生が私の人生を変えてくれたのです。

      こんな私に、毎日つきっきりで補講をしてくださり、さらには世界史の面白さを熱く語ってくださり、私は勉強の面白さに目覚め、そして先生の出身校である早稲田大学を本気で目指すことを決意しました。

      毎朝開門前に学校に到着し、校門の前で単語帳をひたすら暗記。校舎の使われていない教室を占拠し朝礼まで自習。授業は全力で受けて発言もする。休み時間も勉強。放課後も閉門まで自習。閉門後は図書館が閉まるまで自習・・・。

      毎日ストップウォッチを使って勉強時間を管理していましたが、大体10時間前後でした。

      その甲斐あってかセンターの結果は87%。

      最後に受けた模試の65%からの大躍進でした。

      しかし、現役時の受験結果は早稲田惨敗の、MARCH1校のみ合格

      全落ちは免れたものの、まったく興味のない学部に進学せざるをえなくなり、3月は毎日悲観して泣いていました。

      [参考]

      センター英語の解き方のコツは時間配分にある!

      センター数学 本番で9割取るための3つの方法

       

      予備校1回生 やってるのに伸びない?ジリ貧成績の原因は・・・

      センター試験の結果で他にも選択肢があったのではないか?

      それはセンター出願をしていればの話です。 私は、どこの大学にも願書を出していませんでした。

      実力不足だけでなく受験についての知識不足も合いまった惨敗を省みて、大手予備校に入塾しました。

      5月ごろの模試の成績は上々で安心しきった私は講義を切り自習するという調子に乗った真似をし始めました。

      大多数の生徒が浪人生活に慣れてきた6月ごろからやりはじめる俗に言う「自主休講」

      確かに無駄だと思える講義も多々あるのは事実です。

      授業を切ったこの時間を有効利用できている人はほとんどいないのではないでしょうか。

      そして、夏が過ぎ演習時間に反比例するような成績に焦りを感じ、寝食一切せずに15時間過去問を解き続けたりもしました。

      しかし12月頃、あることに気づいてしまいました。 過去問などの演習ばかりしていた結果、単語などの基礎的な部分がどんどん抜けていっていたのです。 そして、そんなこんなでざっとはしょって予備校1回生の受験結果は、

      センター試験84%

      早稲田惨敗、上智補欠不合格、MARCH2校合格

      結局のところ実力は全く足りていませんでした。 さらに驚いたことに、私が行くことになった大学はMARCHではなく、その下のレベルの大学でした。

        予備校2回生 受験はスポーツだ!

        受験のスケジュールにおいて実はとっても大事なこと、それは入学金の振り込み日の兼ね合いを考えること

        特に滑り止め大学は、入学金の払い込み期日が、本命校の結果後まであることを確認しましょう。

        私は何も考えずスケジュールを組み、MARCHの振り込み期日も過ぎ去り不本意な形で大学に入学しました。

        しかし、春の嵐の中の入学式、暴言を吐きまくり、そのまま私は学校を後にしました。

        勿論、その大学が悪いわけは全くなく、現役時代と全く同じ過ちをまた今年もしてしまったことに対する自分への不甲斐なさでただやりきれない思いでした。

        ただひたすらに苦しい受験生活がもう1年だなんて、考えただけでも地獄だけれど、大好きな「早稲田」が一生トラウマになってしまうようなそんな気がした私は次の1年に挑むことを決意しました。

        「待ってろよ!早稲田大学!!」

        とにかくモチベーションを絶やさないようにと選んだのは早稲田大学の近くの予備校。毎日憧れの気持ちと悔しさをかみしめながらの通学でした。

        そして本番に弱いという欠点を改善するため、メンタル強化のために運動を始めました。 運動と精神の関係は科学的にも認められていて、筋肉の緊張をほぐしたり血流を良くすることで自律神経を整える作用があるのです。

        [参考]

        羽生結弦が伝授!受験で緊張しない方法と風邪予防

        起床就寝時間、食事など家族の力も借りて徹底的に管理し、まずは体調のコントロールをはじめました。

        ラグビー日本代表で早稲田大学出身の五郎丸歩選手でお馴染みの「五郎丸ポーズ」のようにルーチンを行うことによって常にベストに近いコンディションをどんな場面でも発揮できるようにすることはスポーツマンと同じように受験生にも求められることです。

        6:30に起きて9:00前に予備校に到着し授業を受け20:30に予備校を出て帰宅し24:00までには就寝。

        まだ勉強したいと思っても翌日すっきりした状態で行う。

        このことを守って常にブレずに入試当日を迎えました。 大雪などのアクシデントもありましたが、今までにないくらいに穏やかな気持ちで受験ができました 。

        そして友人と卓球場で電話で聞いた大本命の早稲田大学社会科学部の結果は合格

        約10倍の倍率で自分が受かったことが夢のようで、人生初めての嬉し泣きでした。

        MARCHの上位学部もすべて合格していました。

          早稲田大学1回生

          日本中の各都道府県から優秀な学生たちが集い合否を競うさまは、インターハイのようです。

          しかしインターハイと違うのは高卒者にも受験資格はあります。

           

          浪人してまで価値があるかどうかは自分自身が決めればいいのです。

           

          「頭いいやつはつまらない」

          私の大学は面白い学生ばかりです。

          一生懸命勉強をしてきたから一生懸命にやることの面白さをみんな知っています。

          くだらないことも全力でやります。

          ちなみに早稲田大学は多浪が結構います。

          早稲田大学非公認サークルに「多浪稲門会」というサークルがあります。

          サークル加入条件は2浪以上であること。

          もしあなたが世間体的な意味だけで浪人を選択肢に入れていないのなら、「人生は1度きり、受験は何度でも」と頭の片隅に入れておいてくださいね。

          ただ、真面目に勉強していれば現役で受かります・・・笑

            しくじり受験からの反省点のまとめ

            以下が反省点のまとめです。ぜひ参考にしてください。
            kokuban

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            この記事の執筆者

            ニックネーム:受験のミカタ編集部

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