扇形の面積公式が一目でわかる!丁寧な証明付き
今回は扇形の面積公式と証明を丁寧に解説していきます。
扇形の面積公式に関しては、小学生で習った円の面積の求め方が分かっていれば、簡単に導くことができます。
また、扇形の面積公式は2つあるということも今言っておくので、ぜひ2つとも覚えましょう。
しかし、扇形の学習に関しては、面積公式だけでなく、扇形の弧の長さも公式として学習しておくと、すごく便利です。
なので、今回は扇形の面積公式だけでなく、弧の長さ公式も特別に紹介します!(面積公式だけでいいという人は、弧の長さ公式の前まで読んで頂ければ大丈夫です!)
また、最後には、今回学習した内容を実践でも使えるよう、最適な練習問題も用意しました。
この記事だけで扇形に関する重要事項はすべてマスターしているので、ぜひ最後までお読みください!
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1.扇形の面積公式
扇形の面積の公式は2パターンあります。どちらも覚えるべき事柄なので、両方覚えましょう!
・半径r , 中心角θ(単位はラジアン), 弧の長さLの扇形の面積Sは
S =r2θ =rL
次の項目で証明していきます。
2.扇形の面積公式の証明
例えば、上図のように中心角が30°、半径が6の円の面積を求めるとき、小学生的解き方なら、
(面積)=6・6・π・(30°/360°)=3π ←(答)
となりますね。証明の流れはこんな感じです。
高校数学では、下図のように中心角がラジアン(3πやπ/6など)で表現されるのが特徴です。
なので、θを°(度)に変換できれば証明できそうです。
2π[ラジアン]=360°でした。
したがって、
θ[ラジアン]=(180θ/π)°
となります。(下図参照)
よって、扇形の面積は、
r・r・π・{(180θ/π)° / 360°}
= r2π・θ/2π
=
これで証明できました!
θ[ラジアン]を°(度)に変換する点をしっかり理解しておきましょう!
2つ目の面積公式の
3.【補足】扇形の弧の長さ公式
扇形の面積公式を覚えたら、ついでに弧の長さ公式も一緒に覚えてしまいましょう。覚えておくと大変便利です!
・半径r , 中心角θ(単位はラジアン)の扇形の弧の長さLは
L = rθ
4.【補足】扇形の弧の長さ公式の証明
証明方法は上記の、「扇形の面積公式」と同じです。
再びθ[ラジアン]を°(度)に変換して考えます。
円周は直径×πで求まることにも注意しましょう!
L
= 2r・π・{(180θ/π)° / 360°}
= 2rπ・θ/2π
=rθ
ですね。何度も言いますが、θ[ラジアン]を°(度)に変換できるようにしましょう!
※L=rθより、θ=L/rです。
これを扇形の面積公式
5.扇形の面積公式を使った練習問題
最後に、扇形の面積公式を使った練習問題を解いてみましょう。
これが解ければもう扇形の面積公式は完璧です。ぜひチャレンジしてみてください!
【問題】
半径6, 中心角2/3πの扇形の弧の長さと面積を求めよ。
【解答&解説】
今回学習した公式を使っていきましょう。
・扇形の弧の長さ(Lとする)
L=rθより、
L
=6・2/3π
=4π・・・(答)
・扇形の面積(Sとする)
S=1/2・r2θより、
S
=1/2・62・2/3π
=12π・・・(答)
今回の場合は弧の長さ4πを求めていたので、
S=1/2・rLを使って、
S
=1/2・6・4π
=12πとしても良いですね。
まとめ
扇形の面積公式や弧の長さ公式の証明では、ラジアンを°(度)に変換して証明しました。
この流れを忘れないようにしましょう!
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