【集合】必ず覚えなくてはならない6つの記号と3つの法則

数学 2024.11.14
【集合】必ず覚えなくてはならない6つの記号と3つの法則

集合の記号の意味が分からない……」「和集合ってどうやって求めるの?」など、集合の分野でつまずいている方も多いのではないでしょうか。

集合は数学Aの分野を取り扱う上で基礎となる考え方です。しかし記号と集合の範囲を覚えてしまえば、テストで間違えることはほとんどなくなるでしょう。

本記事では、6つの記号とそれぞれ集合の範囲、そして集合に使える3つの法則を分かりやすく解説しています。最後まで読んで集合をマスターしましょう。

この記事で分かること
・集合の考え方がわかる
・記号と集合の範囲が覚えられる
・和集合を求められるようになる!

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    >1. 集合(必ず覚えたい6つの記号)

    覚えておかなければいけない記号が6つあります。表にまとめました。

    集合 記号集合

    それでは一つ一つ見ていきましょう。

    (1)a∈A(要素)

    aが集合Aの要素であるとき、a∈Aと表す。

    ex) A{1,2,3}の時

    集合①

    2∈A 2はAの要素である。

    「ヨウソ」のヨを左右逆にしたもの、と覚えましょう!

    (2)A⊂B(部分集合)

    集合Aが集合Bに含まれているとき、A⊂Bと表す。

    ex) A{1,2,3}、B{1,2,3,4,5,6,7}の時

    集合③

    A⊂Bになる。

    部分集合の記号の覚え方

    このように、Bから手が生えてAを飲み込んでしまったから、AはBの部分集合と覚えましょう。

    (3)A∩C(共通部分)

    AとBの両方に属す要素全体の集合をA∩Cで表す。

    ここで、「∩」は英語で「Cap」つまり帽子という意味なので、帽子だけに)「被っている範囲」が∩だと覚えましょう。

    ex)A{1,2,3}

    C{2n+1| 0 ≦ n ≦ 4 :整数}(|以降は集合の範囲を示す。)

    集合④

    緑の部分がAとCの共通部分であり、A∩Cで表す。

    A∩Cは1,3である。

    3つ以上の集合の場合でも同じように表す。

    AB∩C、AB∩C∩D……

    (4)A∪C (和集合)

    AとBの最低一方に属す要素全体の集合をA∪Cで表す。

    「∪」は英語で「Cup」、つまりカップ(コップ)という意味です。
    そのため、A∪CはAとCをすべてコップに入れたものと覚えましょう。

    ex) A{1,2,3}

    C{2n+1| 0 ≦ n ≦ 4 :整数}

    集合④

    緑の部分がAとCの和集合である。

    ACは1,2,3,5,7,9である。

    3つ以上の集合の場合でも同じように表す。

    (5)Φ(空集合)

    一つも要素を持たない集合のことを空集合という。記号はΦ(ファイ)で表します。

    ex) A={1,2,3}
    D={4,5,6}

    集合⑤

    AとDの共通の集合はないので・・

    A∩D=Φと表現します。

    ちなみに、空集合はすべての集合の部分集合になります。

    (6)Aバー(補集合)

    集合Aに対して、全体集合に含まれる要素で、Aに属さない要素全体のことである。

    A={1,2,3}

    U = {1,2,3,4,5,6,7}

    集合④

    Aバーは全体に属しているが、Aには属していない要素の集合なので、

    Aバー=4,5,6,7になる。

      2. 集合(試験によく出る!3つの法則)

      集合で、ドモルガンの法則は有名ですが、2つの集合の和集合、3つの集合の和集合もよくセンター試験にでる分野です。是非、証明もついているので法則を覚えるだけでなく、図のイメージもしっかりと頭の中に入れてください。

      (1)ドモルガンの法則

      ドモルガンの法則 文字式

      ドモルガンの法則 証明】

      ①を証明する。

      ドモルガンの法則(左辺)

      ドモルガンの法則(右辺)

      ②も上記「必ずおぼえたい 6つの記号」を参照すれば必ず出来るので、自分で証明しましょう!

      (2)2つの集合の和集合

      n(A∪B)=n(A)+n(B)-n(A∩B)

      和集合 2個

      【証明】

      n(A)=a+b

      n(B)=b+c

      n(A∩B)=b

      n(A∪B)=a+b+cだから・・

      n(A∪B)=a+b+c=(a+b)+(b+c)-b=n(A)+n(B)-n(A∩B)になる。

      (3)3つの集合の和集合

      n(A∪B∪C)=n(A)+n(B)+n(C)-n(A∩B)-n(B∩C)-n(C∩A)+n(A∩B∩C)

      和集合

      <>【証明】</>

      (左辺)

      =n(A)+n(B)+n(C)-n(A∩B)n(B∩C)n(C∩A)+n(ABC)

      =(a+d+e+g)+(b+e+f+g)+(c+d+f+g)-(e+g)-(f+g)-(d+g)+g

      =a+b+c+d+e+f+g=(右辺)

      集合のまとめ

      集合の基本を改めて確認しましょう。

      集合 記号集合

      これらの記号に苦手意識を持つ人も多いですが、逆に、これらを見て直感的に理解できるようになれば、集合はかなり楽に解けるはずです。

      この記事を読んで、しっかりマスターしましょう!

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      この記事の執筆者

      ニックネーム:受験のミカタ編集部

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