プログラミングって何?高校生が学ぶ理由とオススメの学び方

受験トピックス 2020.12.28

プログラミングの勉強を始めようと思っても、「プログラミングが何かわからない」、「どういう風に勉強していけばいいかわからない」という人は多いのではないでしょうか?

高校生のプログラミング授業が開始されていますが、初めてのプログラミングで分からない事だらけだと、不安になってしまうと思います。

この記事では、プログラミングの基本的なところから勉強法についてお伝えしていきます
プログラミングの勉強のきっかけにしていただけたら嬉しいです。

1.そもそもプログラミングとは?高校生も勉強すべき理由

最初に、「プログラミングがどんなものなのか」「どんなところに使われていて、どんな役割をしているのか」を解説します。

プログラミングとは、パソコンや電子機器などのコンピュータが動作するように、コンピュータに対する命令を書くことです。コンピュータは人間のように、その場の状況に応じて考えて何かをすることが苦手です。
ですので、「こういう時には、こうやって動いて欲しい!」という事を、あらかじめコンピュータにプログラムしておく必要があります。

そして、このプログラムはコンピュータが分かりやすい言葉で記述する必要があります。日本語には日本語の文法があり、英語には英語の文法があるように、コンピュータにも文法があります。コンピュータ用の文法を定義したものがプログラミング言語です。

日常生活でプログラムが使われている場面

普段意識することは少ないですが、あらゆる身近な製品やサービスにもプログラミングが使われています。
例えば、InstagramやFacebookなどのSNSです。これもインターネットで接続された先のコンピュータにプログラムが書かれています。そのプログラムには、ユーザーがログインして記事の投稿ができたり、友達の記事が読めるようなサービスを提供する内容が書かれています。

その他だと、スマートフォンもプログラムの塊です。カメラで写真を撮ったり、音楽が聴けたりするのも、搭載されたプログラミングに従って、指示された動作を行っているからです。

このように、現在の社会とプログラミングは、切っても切り離せない存在です。更に最近はAI(人工知能)や、自動車の自動運転などにも活用されています。SF映画のような世界を実現するためにもプログラミングは注目を浴びています。

高校生がプログラミングを勉強する理由

高校生からプログラミングを勉強する理由は
1.就職活動に役立つ
2.プログラミングの思考が役立つ
の2つだと思っています。

プログラミングが書けて、何かを創ることができるというスキルは大きな需要があります。企業もプログラミングができる人材を欲していますし、そういう人材が不足している事実もあります。

また、実際にプログラミングを書くわけではないが、プログラムの考え方を理解している人も需要があります。プログラミングは決められた手順でしか動作しませんので、正しく動作するためには、様々な事を想定して正しいプログラムを作成する必要があります。
この時に使われるのが論理的思考問題解決力です。物事を整理して順序立てて考えたり、思うように動作しない時に、何が問題なのかを整理して解決する力です。

このような背景もあり、高校でプログラミング教育が必須化されました。これは大学生や社会人になってから学ぶよりも、早い時期からプログラミングの考え方を理解しておく方がこれからの生活に有効だという事です。
プログラミング教育では、実際にプログラムを書くことはもちろんですが、その考え方を理解するための基礎なども勉強していきます。
より詳細な情報は、「高校でのプログラミング教育必修化」の記事をご覧ください。

2.高校生におすすめのプログラミング勉強法

ここまで、プログラミングの重要性をお伝えしてきました。ここからは、「どのようにプログラミングの勉強をすればいいの?」という疑問にお答えしていきます。4つ例を挙げて紹介していきますので、自分に合う方法を見つけるために参考にしていただければと思います。

プログラミングスクールに通う

最初に紹介する勉強方法はプログラミングスクールに通うことです。費用(月4回コースだと月々1~2万円程度)はかかりますが、講師が教えてくれることで、理解は早まるでしょう。プログラムをするための環境準備や、プログラムを作っても思ったように動作しないといったトラブルも早期解決することができます。

独学で学ぶ

独学のメリットは何といっても費用が安い事!インターネットの情報や書籍で勉強することが多いので、数千円程度から勉強を始めることができます。ですが、

  • プログラミングで何から始めたら良いか、わからない状態だと、最初の一歩が重い。
  • 一人で学習を進めるので、思ったように進まないとモチベーションが保てない。

など、全くの初心者だと壁は高いかもしれません。

独学で始める場合のおススメは、動画サイトを使って学ぶことです。実際にプログラミングを書いて、プログラムを動かすところを動画で解説してくれます。文章や図だけだとわかりにくいところも、実際の操作を見て確認ができますし、理解もしやすいです。
動画サイトの中でも「ドットインストール」は、コンテンツも充実していますし、基礎から理解できるのでおすすめです。

ワークショップに参加する

プログラミングスクールに通うのは費用もかかるし、独学で進めていくのは自信がない人は、ワークショップに参加してみるという選択肢もあります。
ワークショップの形式や費用は様々ですが、無料でプログラミングを教えてくれる場所もあります。開催日時や開催場所などの都合が合えば、お試しで参加してみるのも良いと思います。
例えば、CoderDojoというプログラミングを学ぶコミュニティがあります。プログラミング好きな人がボランティアで学習の場を提供してくれるだけでなく、わからないことのサポートもしてくれます。

大学など、プログラミングが学べる進路に進む

専門的に深く学びたい場合は、プログラミングが学べる大学に進む方法もあります。
プログラミングと一言で言っても、良いプログラムを書くためには、プログラミング言語が使えるようになるだけでなく、様々な知識を学んでいく必要があります。
例えば、効率が良いプログラムを書くには、アルゴリズムと呼ばれる何かをするための計算手順を知っておくと良いですし、プログラムがコンピュータ上でどのように動いているかを理解しておくと良いです。
詳細な情報が気になる方は、「システムエンジニアを目指せる大学」の記事を読んでみてください。

3.プログラミングを始める高校生におすすめの言語は?

最後に、プログラミングを始めるのに、おすすめのプログラミング言語についてお伝えします。言語によって、学びやすさや、使える場面に違いがあります。

Python

Pythonは初心者にも優しい言語と言われています。

その理由は

  • 文法が比較的簡単なので、プログラムがシンプルであり短い記述で書ける。
  • ライブラリと呼ばれる、便利なプログラムの部品が複数集まったものが豊富である。

ことです。

ライブラリを有効利用することで、やりたいことをプログラムで実現しやすくなります。近年注目されているAI(人工知能)のライブラリもあるため、自動車の自動運転やロボットのプログラムにも使用されています。

また、Pythonは数あるプログラミング言語の中で1番人気があります。
人気がある言語であるため、Pythonが使えることは就職する際にも有利になりますし、ネットにも情報が豊富なので、最初に学習をするには良い言語です。

JavaScript

JavaScriptはWebサイトやスマホアプリにも使用されている言語です。
Web開発には欠かせない言語であるため、人気ランキングでは上位にきます。

avaScriptをおすすめする一番の理由は、プログラムを実行するための環境として、ChromeやEdgeなどのWebブラウザだけがあれば良いということです。Pythonや他の言語を実行するためには、開発環境用のソフトを準備する必要があります。初心者は開発環境の準備でつまずいてしまうことも少なくないので、ブラウザを使ってすぐにプログラムを実行できることは大きなメリットです。
もちろん、JavaScriptにも開発を効率に進めるためのライブラリやフレームワークと呼ばれるひな形が豊富にあります。

C言語

歴史のあるプログラミング言語です。上記の2つに比べると、文法は難しい(細かい制約を正しく記述する必要がある)です。

また、書いたプログラムを実行するまでにコンパイル・ビルドという手順で、プログラムを変換する必要があります。この辺りも、初心者にはハードルが高くなる理由です。

しかし、下記のようなメリットがあります。

  • プログラムがどのように動くか、深いところまで理解できる。
  • コンピュータを操作する細かい指示まで記述することが可能なので、基板などのハードウェアを動かしたい人には向いている。

プログラミング言語は代表的なものでも、数十種類以上あるため、どの言語が良いか迷ってしまうかもしれません。しかし、まずは一番気になった言語を選んで、手を動かしてみましょう。
また、プログラミング言語によって、得意な場面が違います。プログラミングを勉強してやりたいことや作りたいものが決まっているなら、その目的に合う言語を選ぶと、モチベーションが続くと思います。

4.「高校生がプログラミングを学ぶ理由」まとめ

今回は、プログラミングを学ぶ理由と、おすすめの勉強法についてお伝えしました。

プログラミングは日常生活のあらゆるところで使用されています。プログラムができることは、今後仕事をする時にも役に立ちますし、プログラミングの考え方は、思考力を鍛えるためにも役に立ちます。
プログラミング学習はハードルが高く感じてしまうかもしれません。しかし、自分にあった勉強法や、プログラミングの理解が深まると、学ぶ楽しさが実感できると思います。

自分にあったプログラミング言語や学び方を探していきましょう。

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この記事の執筆者

ニックネーム:受験のミカタ編集部

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