【2019年版】各大学の奨学金まとめ!保護者の方も要チェック!

受験トピックス 2019.2.1

1月のセンター試験も終わり、2月3月はいよいよ各大学の本格的な受験シーズンに突入します。大学での4年間は、勉強やサークル活動、ゼミでの研究やアルバイト経験など、貴重な時間であふれています。
しかし大学に通うことで付きまとってくるのがお金の問題です学費をはじめ、1人暮らしや交通費には多額の費用が伴います。

そんな時に助かるのが「各大学が設置している奨学金制度」です。

今回は奨学金の支給を考えている保護者の方々向けに、有名大学が設置している学内奨学金制度についてご紹介します。
中には入学前から申請可能な制度もあるのでぜひ参考にしてみてください。
本記事では、東大・一橋・横国・早慶・GMARCHを紹介します。

※奨学金制度の支給条件の家計状況に関する詳しい数字は奨学金の種類によって異なります。HPををご確認ください。

【国立編】東京大学の奨学金制度

まずは国立大学より、東京大学で新入生が支給可能な奨学金制度です。

公益法人奨学会による奨学金

公益法人奨学会の奨学金です。財団や団体が東大に掲載募集を依頼しています。

 ・受給資格

募集している団体によって奨学金制度を受けられる条件は異なります。
条件は主に「年齢と学年」「学業成績」「志望する学部学科」「在学中にどんな研究に従事するか」などの項目に分けられています。この形態では家庭の経済状態よりも学業成績やが志望する研究内容によって選考が行われていると言えます。詳しい資料はこちらをご参照ください。

・奨学月額

こちらも団体によって異なりますが、月額3万円~(専門性の高い研究に従事することを希望する学生で)数十万円と幅広く用意されています。そしてその多くが卒業後に返済義務の無い「給付型」の奨学金なので、東京大学で腰を据えて勉強に励みたい方にとって非常に適しています。
ただ、選考も厳しく在学中の成績も優良でなければならない点に気をつけましょう。

ジュニア・スタッフ制度

東京大学の学部学生が「東京大学ジュニア・スタッフ」として、大学の一員としての誇りを持って、大学の公的な活動に参画することに対し、奨励費を支給することを目的とされた制度です。特殊な形ですが学内活動に報酬がつく形で一定の金額がもらえる制度です。

・受給資格
学部に在籍する学生(一部大学院学生を含む。)で、大学又は所属学部が指定する活動に責任を持って参加できることを条件としています。キャンパスツアーガイドや図書館業務、オープンキャンパス補助などに参加することで報酬がもらえます。

・支給金額
1時間あたり1000円
半期で最高15万円

就業体験としてアルバイトをするのは結構ですが、生活のためにアルバイトに時間を費やし過ぎるのはもったいないです。ジュニア・スタッフ制度を使って学内活動に従事しつつ効率的にお金を受け取ることを検討してみてはいかがでしょうか?

さつき会奨学金(受験生向け)

・受給資格
さつき会奨学金は優れた女子学生で経済的理由で修学困難な学生に向けた奨学金制度です。入学前に申請をして基本的に在学期間中継続して受給できる形式の奨学金です。女子限定なので注意しましょう。

・支給金額
月額3万円

東京大学学部学生奨学金の募集(受験生向け)

・受給資格
入学を志望する優れた学生であって、経済的な理由により進学困難な方を対象にしています。
この奨学制度は、入学前に募集をして東大に合格することを条件として、入学後に奨学金を支給する予約型奨学金です。経済的困難のため進学を断念している学生を対象としています。3名の選抜なので厳しい選考ですが検討してみてはいかがでしょうか。

・支給金額
年額50万円を1年間支給(給付型、返済義務無し)

その他、企業と提携した研究分野における優れた人材育成のための奨学金制度や留学生むけの奨学金制度も多く設置されています。その他制度はこちらからお探しください。

一橋大学の奨学金制度

一橋大学では、民間団体募集の奨学金制度の他に、5種類の学内奨学金、学業優秀学生奨学金があります。また留学を考えている方向けの奨学金も設置されています。以下2つは学内奨学金です。

オデッセイコミュニケーションズ奨学金

株式会社オデッセイコミュニケーションズからの寄附金を原資とした奨学金制度です。
・受給資格
経済的困窮度が高く、かつ、学業、人物ともに優秀な日本国籍を有する学部学生
他の民間団体による奨学金を受給していない者
・支給金額
月額5万円を12か月間(給付型)

小林輝之助記念奨学金

・受給資格
学業、人物ともに優秀であり経済的理由により修学が困難な日本国籍を有する学部学生
他の民間団体による奨学金を受給していない者
・支給金額
月額5万円を修学年限終了まで(給付型)
一橋大学の奨学金制度をさらに詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。

横浜国立大学の奨学金制度

続いては神奈川より、横浜国立大学の奨学金制度です。

地方公共団体および民間育英団体奨学金

横浜国立大学においても、民間の奨学金制度は大学への応募型と直接申請型に分類されます。
募集団体リストはこちらをご参照ください。

YNU大澤奨学金

・受給条件
学部の正規課程に在籍する2年生の学生(留学生除く)で、成績優秀でかつ経済的理由により修学が困難な学生
・支給金額
月額5万円(給付型)
最短修学期間まで
こちらの奨学金は学部2年生からの募集になります。横浜国立大学大学に入学予定の方は頭の片隅に入れておくといいでしょう!

YNU竹井准子記念奨学金

・受給資格
本学の学部の正規課程に在籍する1年生の日本人女子学生で、母子父子家庭または両親のいない家庭の者で、成績優秀かつ経済的理由により修学が困難な学生
・支給金額
月額5万円(給付型)

新入生スタートアップ支援金(受験生向け)

・受給資格
学部の正規課程に入学する1年生の日本人学生で、成績優秀かつ経済的理由により修学が困難な学生(世帯年収が200万円未満(税込)の世帯の者)
・支給金額
申請し採用の場合採用年に限り給付
15,000円/1回
こちらは入学決定後の3月に早くも申請できる制度です。

【私立編】早稲田大学の奨学金制度

民間・地方団体奨学金

早稲田大学の民間・地方公共団体の支援する奨学金制度です。
民間財団による物は給付、地方公共団体による物には貸与型が多いようです。一覧はこちらをクリック。

めざせ! 都の西北奨学金(受験生向け)

・受給資格
首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)以外の国内高等学校出身者で、学業成績が優秀であるにもかかわらず家計の事情で早稲田大学への進学を断念せざるを得ない受験生
・支給金額
半期(春学期)分授業料相当額(入学時納入金から免除)を4年間継続

小野梓記念奨学金(受験生向け)

・受給資格
東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の国内高等学校出身者で、学業成績が優秀であるにもかかわらず家計の事情で早稲田大学への進学を断念せざるを得ない受験生
・支給金額
年額40万円・4年間継続

紺碧の空奨学金(受験生向け)

・受給資格
児童養護施設やファミリーホーム入所者および出身者、または養育里親家庭で育った里子が、経済的理由により早稲田大学への進学を断念することのないよう創設された奨学金
・支給金額
入学検定料および入学金免除
授業料、実験実習料等、その他諸経費を免除
月額9万円(給付)

その他在学生向けの奨学金

上記3つは受験生から利用できる奨学金です。もちろん在学生向けの奨学金もあります。非常に多いのでぜひこちらを参照して検討してみてはいかがでしょうか。

慶応義塾大学の奨学金制度

学問のすゝめ奨学金(受験生向け)

・受給資格
慶應義塾大学の学部第1学年に入学を強く希望する首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)以外の高等学校等出身者で、人物および学業成績が優秀であるにもかかわらず、経済的理由により本学への入学に困難を来している受験生
・支給金額
年額90万円(医学部)
年額80万円(薬学部)
年額60万円(その他の学部)
通算4年間の給付

こちらは学部によって支給金額が違います。一般的に文系に比べお金のかかる医学部や薬学部は割高となっているのが特徴です。

慶應義塾大学修学支援奨学金

・受給資格
家計急変や継続的な経済困窮、大規模自然災害(激甚災害)での被災など、様々な経済的理由により修学が困難な学生
・支給金額
年額平均30万円~40万円

指定寄付奨学金

・受給資格
経済状況を重視して選考
・支給金額
年額10~60万円

慶應義塾東日本大震災被災塾生特別奨学金

・受給条件
東日本大震災により被災し、経済的に就学が困難である学生
・受給金額
年度の学費の範囲内

その他勉学に励みたい学生向けの奨学金

その他の学業成績も重視型の奨学金一覧です。一覧はこちら

学習院大学の奨学金制度

目白の杜奨学金(受験生向け)

・受給資格
学習院大学への入学を希望する学業成績および人物ともに優秀(設定平均3.8以上)で、経済的支援が必要な受験生
・支給金額
100万円(入学年度に限り給付)

学習院桜友会ふるさと給付奨学金(受験生向け)

・受給資格
桜友会が指定する地域の高等学校等が対象で、学業成績および人物ともに優秀(設定平均4.0以上)で、本学入学後、有意義な学生生活を送り、本学学生の良き模範となって活躍できる受験生
・支給金額
200万円(年額50万円×4年間)

明治大学の奨学金制度

明治大学特別給費奨学金(受験生向け)

・受給資格
法学部、文学部、理工学部、情報コミュニケーション学部受験者で、入学試験の成績が特に優れている学生が受給できます。
・支給金額
学費のうち授業料相当額

地方出身者対象給付奨学金「つなげ!紫紺の“たすき”」奨学金(受験生向け)

・受給資格
学費等以外にも生活費を必要とする地方出身者で、首都圏以外の出身学生
・支給金額
入学年度 50万円,2年次以降は,毎30万円(4年間で合計140万円)

その他学部生向けの制度はこちら

青山学院大学の奨学金制度

地の塩、世の光奨学金(受験生向け)

青山学院大学の受験生向けの奨学金制度です。
・受給資格
首都圏以外出身者で、学業成績が優秀であるにもかかわらず、経済的理由で進学が困難な学生
青山学院大学合格者で進学が決まっている学生
・支給金額
年額50万円(4年間の継続給付)

青山学院大学 経済支援給付奨学金

在学生向けの給付型奨学金です。
・受給資格
成業が見込める者で、経済的理由により学費支弁が困難な学生
緊急不測の事態により学資の支弁が困難になった学生
・支給金額
年間学費 相当額限度(給付)

青山学院冠奨学金

企業や青学同窓会、ご学友の方々などが設置した奨学金制度です。50種類以上あり、主に経済支援のために支給されます。
一覧と詳細はこちらをご参照ください。

立教大学の奨学金制度

自由の学府奨学金(受験生向け)

・受給資格
立教大学への入学を志望する首都圏以外(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県以外)の高等学校等出身者で、経済的理由により入学が困難な受験生
・支給金額
年額50万円

立教大学学部給与奨学金

・受給資格
経済的援助が必要な学部学生
・支給金額
文系学部40万円 理学部60万円

立教大学大柴利信記念奨学金

・受給資格
経済的援助が必要な学部学生(関東地方以外の出身者)
・支給金額
40万円

立教大学永岡ツナ子奨学金

・受給資格
経済的援助が必要な学部学生
・支給金額
文系学部40万円 理学部60万円

立教大学ひとり暮らし応援奨学金

・受給資格
学部給与奨学金、大柴利信記念奨学金、または永岡ツナ子奨学金受給者のうち自宅外学生に対し上乗せ支給される
・支給金額
10万円
実家通いよりもお金がかかってしまう1人暮らしの学生には非常に助かりますね。

立教大学緊急給与奨学金

・受給資格
主たる家計支持者の失職、破産、倒産、病気または死亡等により家計が急変し、学業継続が困難になった学部学生
・支給金額
30万円

中央大学の奨学金制度

中央大学予約奨学金 (受験生向け)

・受験資格
中央大学への入学を希望する、学業成績が優秀で首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)以外の国内高等学校出身者
上記高等学校等での調査書の評定平均値が「4.1以上」
・支給金額
法学部・経済学部・商学部・文学部:約41万円
総合政策学部:約51万円、理工学部:約59万円
国際経営学部:約47万円、国際情報学部:約51万円

経済援助給付奨学金

・受給資格
主たる家計支持者の死亡、解雇により収入が著しく減少(半減程度)または無くなったことにより、修学が極めて困難となり、かつ学力・人物が優秀な学部学生
支給金額
家計支持者の志望:年度学費の1/2
家計支持者の解雇:法・経済・商・文学部生154000円
総合政策学部生193000円
理工学部生220000円

文化・スポーツ活動等奨励給付奨学金

・受給資格
学内または学外における課外活動等において優れた実績を収めた者、またはその活動が高く評価された者や、高い目標を目指し、その努力が認められ、今後の成果が期待できる全学部学生
・支給金額
学費相当額を限度とし、奨励内容により異なる

国外留学生奨学金

・受給資格
交換留学生・認定留学生
・支給金額
年間30万円を限度とし、留学先地域及び留学期間に応じて決定

その他学部生向けの制度はこちらに記載されています。

法政大学の奨学金制度

法政大学評議員・監事奨学金(受験生向け)

・受給資格
1年次新入生で関東1都6県以外出身の経済的援助が必要な自宅外通学者
・支給金額
年額250,000円を上限

新・法政大学100周年記念奨学金

・受給資格
学業成績が優れていて、修学の強い意思があるにもかかわらず、経済的援助が必要な学生
・支給金額
文系学部 年額200000円
理工系学年額250000円

その他学内奨学金はこちらをご参照ください。

奨学金のまとめ

いかがでしたでしょうか。奨学金には様々な条件があることがお分かりいただけたと思います。複雑な募集条件があったり、貸与型の場合には返済のことまで考慮しなければならないなど大変な面もありますが、計画的に活用すれば非常に助かるシステムです。これを機に奨学金について調べてみてはいかがでしょうか?

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この記事の執筆者

ニックネーム:受験のミカタ編集部

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