ガウス記号とは?いつ使う?解き方を出題傾向にあわせて解説

その他 2026.2.27
ガウス記号とは?いつ使う?解き方を出題傾向にあわせて解説

ガウス記号[x]とは何かを簡潔に説明します。
初めて耳にする方も多いと思いますが、実は複雑ではありません
実際、ガウス記号は大学入試の二次試験でよく出題されるため、共通テスト以外の入試を受ける受験生は理解しておくと有利です。
本記事では、ガウス記号とは何か、そしてどのような出題ケースがあるかを説明していきます。

この記事で分かること
・ガウス記号[x]とは何であるかを掴める
・ガウス記号のグラフの形が視覚的に分かる
・例題を通してガウス記号に関する出題の基本的な形が分かるようになる

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    ガウス記号とは?

    ガウス記号は一度概念を覚えれば、それほど難しくないので恐れる必要はありません。

    この記事では、ガウス記号の基本的な定義から、その性質や使い方について詳しく解説していきます。

    定義:[x]は実数xを超えない最大の整数

    ガウス記号[x]の正確な定義は、「実数xを超えない最大の整数」です。

    例えば、3.7という実数があった場合、これを超えない最大の整数は3ですので、

    [3.7] = 3

    となります。

    同様に、-1.2という実数の場合、これを超えない最大の整数は-2ですので、

    [-1.2] = -2

    となります。

    さらに、0.5の場合は、これを超えない最大の整数は0ですので、

    [0.5] = 0

    となります。

    ガウス記号は、実数を整数に変換する際に非常に役立つ記号です。

    他にも、次のような認識ができます。
    1.[x]は、xの整数部分(xが正の場合)
    2.数直線上で[x]の表す点は、点x自身およびそれから左側にある点の中で、点xから最も近くにある整数の表す点

    解き方:[x]=m(整数)とおく

    ガウス記号の問題を解く際には、まず[x]を整数mとおくことが基本です。

    例えば、[x]がある条件を満たすとき、その条件を満たす最大の整数を見つけるためには、

    [x] = m

    という形式で問題を整理すると、問題の見通しが良くなり、解決が容易になり、ほとんどのガウス記号に関する問題は解けます。

    実際の問題への対処法については、後ほど述べます。

      ガウス記号の性質

      ガウス記号の性質を理解しておくと、問題解決がスムーズになります。

      ここでは、ガウス記号の代表的な性質について詳しく説明します。

      性質①[x+N]=[x]+N(ただしNは整数)

      ガウス記号の性質の一つに、[x+N] = [x] + Nというものがあります。

      ここで、Nは整数です。

      これは、整数Nがxの小数部分に影響しないため、ガウス記号から取り出せることを示しています。

      例えば、[3.7+2] = [5.7] = 5と、[3.7] + 2 = 3 + 2 = 5のように、ガウス記号の中に整数を加える場合と、ガウス記号の外で整数を加える場合の結果は同じになります。

      一般には次によって証明されます。

      要するに、ガウス記号の中にできる整数の部分は、ガウス記号の中から外、あるいは外から中に自由に移動が可能であるといえます。

      性質②[x+y]≧[x]+[y]

      次に、[x+y] ≧ [x] + [y]という性質があります。

      これは、「二つの数を足してから切り捨てたもの」は「二つの数を切り捨ててから足したもの」以上であるということを示しています。

      例えば、[1.8+2.4] = [4.2] = 4と、[1.8] + [2.4] = 1 + 2 = 3であり、

      前者が後者以上であることが分かります。

      これも一般的に考えると次のようになります。

      「性質③[2x]=[x]+[x+1/2]」

      最後に、[2x] = [x] + [x+1/2]という性質について説明します。
      この性質は、ガウス記号を半分に分けると1/2が余計についてくることを示しています。
      例えば、x=1.25とすると、
      [2x]=[2×1.25]=[2.5]=2、[x] + [x+1/2]=[1.25]+[1.75]=1+1=2
      また別にx=2.8とすると
      [2x]=[2×2.8]=[5.6]=5、[x] + [x+1/2]=[2.8]+[3.3]=2+3=5
      であり、
      等式が成り立つことが分かります。
      一般的には次の通りです。

      「ガウス記号のグラフの概形」

      ガウス記号のグラフに関しては、ガウス記号が含まれた関数とそのグラフの見た目が結びついて覚えられると便利です。
      ここでは、いくつかの具体例を通じてガウス記号を含む関数のグラフの概形を見ていきます。

      ここでは、

      の形のものを紹介します。
      その具体例として、以下のグラフを考えてみましょう。
      例題1.a=1,b=1,c=0の場合

      《解答・解説》
      [x]の値は
       0≦x<1 では [x]=0  1≦x<2 では [x]=1  … となることから、次のようなグラフになります。 例題2. a=1,b=2,c=0の場合 《解答・解説》 例題3. a=1,b=1,c=-2の場合 《解答・解説》 ※なお、このグラフはy=[x]のグラフを、x軸方向に2だけ平行移動させたものであるともいえます。 これはちょうど、y=[x]をx→x-2に置き換えた関数であることからもわかるでしょう。

        「ガウス記号の例題」

        ガウス記号の問題を解く際の基本的なステップを理解しましょう。
        ここでは、典型的な例題を通じてガウス記号の使い方を学びます。

        「不等式を使った基本問題」

        ガウス記号を含む方程式・不等式の問題を時々見かけます。その際に、ガウス記号についての性質を利用して解くのがポイントです。その性質とは次の内容です。
        性質1. [x]の値は整数である
        性質2. [x]は、m+α(mは整数、0≦α<1)で一意に表せる
        性質3. [x]≦x<[x+1]、あるいは[x]≦x<[x]+1が成り立つ 性質4. x-1<[x]≦xが成り立つ 性質5. nを整数とするとき、[x+n]=[x]+nが成り立つ これらを利用して、次の例題を解いてみましょう。 例題4. 《解答・解説》 例題5. 《解答・解説》 例題6. 《解答・解説》

        「グラフを使った基本問題」

        ガウス記号を含む関数のグラフの概形を問う問題を紹介します。
        例えば、y = [x]のグラフは階段状の形をしており、xの値が整数になるごとにyの値も整数に切り上げられます。
        このような形を覚えておくと、問題を解く際に役立ちます。

        例題7. y = [2x]のグラフの概形を描け

        《解答・解説》
        [2x]の値は
         0≦x<1/2 では 0≦2x<1 となり、[x]=0  1/2≦x<1 では 1≦2x<2 となり、[x]=1 1≦x<3/2 では 2≦2x<3 となり、[x]=2  … となることから、次のようなグラフになります。

        例題8. y = x-[x]のグラフのグラフの概形を描け

        《解答・解説》
        0≦x<1のとき、[x]=0より、y=x-[x]=x
        1≦x<2のとき、[x]=1より、y=x-[x]=x-1
        2≦x<3のとき、[x]=2より、y=x-[x]=x-2

        となるので、次のようなグラフになります。

        まとめ

        ガウス記号は実数xを超えない最大の整数を表す記号で、大学入試の二次試験で頻出するため、受験生にとって重要なトピックです。基本的な定義や性質を理解し、例題を通じて解法を身につけることで、問題に対応できる力を養いましょう。ガウス記号の理解は、数学の幅広い問題解決に役立ちます。特に、ガウス記号を含む不等式やグラフの問題に対するアプローチをしっかりと身につけることで、入試本番での得点力を向上させることができます。この記事を通じて、ガウス記号の基本から応用までをしっかりと学び、自信を持って入試に臨んでください。

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        この記事の執筆者

        ニックネーム:受験のミカタ編集部

        「受験のミカタ」は、難関大学在学中の大学生ライターが中心となり運営している「受験応援メディア」です。