税理士になるには?受験資格やおすすめ大学・学部を解説
進路や志望を考え始めて、税理士という職業に興味が湧いたものの、「税理士になるにはどうしたらいいの?」「必要な資格や試験は何?」と悩んでいませんか。税理士になるには、税理士試験合格を目指した勉強や学部選びが必要です。
そこで今回は、税理士資格取得までの流れや受験資格の要件、進学で有利な学部の選び方、制度緩和で広がったチャンス、合格後のキャリア(勤務・独立など)、さらにAI時代でも税理士が必要とされる理由を解説します。
※この記事は近畿税理士会監修のもと作成されています。
税理士ってどんな職業?【現役税理士に聞いてみた!】
税理士法第1条
税理士は、税務に関する専門家として、独立した公正な立場において、申告納税制度の理念にそって、納税義務者の信頼にこたえ、租税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を図ることを使命とする。
と言われても「難しそう…」と感じてしまうかもしれませんね。そこで、税理士の概要や魅力を現役税理士に質問して、現場のリアルな意見を聞いてみました!
税理士は、「税金の仕組みを納税者が理解できるよう助言し、適正な申告を行う専門家」です。企業や個人の税金の計算をサポートします。
税理士は経営者に寄り添い、「申告書(税務署等に税額計算の内容・納税額を報告する書類)の作成」「会計データ(企業の財政状態・経営成績を知るための情報)の作成」を行っています。
税理士は人の話にしっかり耳を傾けられる方に適しています。主観的になり過ぎず、相手の立場で悩みを聞いたり、解決策を出したりする力があればぴったりですね。
【 目次 】
1.【現役税理士が教える】税理士になる方法・流れ
2.現役税理士にインタビュー
3.税理士を目指しやすい大学・学部選びのポイント
4.【高校生から受験可能】税理士試験の受験資格が一部緩和された!
5.税理士のキャリアプラン・長期キャリアプラン形成
6.AI時代でも「税理士=人」が必要な理由は?
7.まとめ
【現役税理士が教える】税理士になる方法・流れ
税理士になるには、以下の4つのステップが必要です。
- 受験資格を得る
- 試験に合格する
- 実務経験を積む
- 税理士登録を行う

1.受験資格
受験資格には、「学識による受験資格」「資格による受験資格」「職歴による受験資格」の3種類があります。これらのうち、いずれか1つを満たせば、税理士試験を受験できます。それぞれの資格を得る方法は以下の通りです。
| 資格名 | 取得方法 |
|---|---|
| 学識による受験資格 |
|
| 資格による受験資格 |
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| 職歴による受験資格 |
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高校生・大学生の場合は、「社会科学に属する科目の履修による学識に基づく受験資格」や「『日商簿記検定1級』または『全経簿記能力検定上級』の合格による受験資格」が一般的な取得方法です。
2.税理士試験合格
税理士試験は、会計科目(簿記論・財務諸表論)と税法科目(所得税法・法人税法・相続税法・消費税法 又は 酒税法・国税徴収法・住民税 又は 事業税・固定資産税の中から3科目選択)の合格が必要です。

税理士試験は年に1回、8月に実施されるので、前年9月から1年かけて勉強を行う方が多いです。
税法科目については、選択必須科目である所得税法または法人税法から必ず1科目以上選択しなければなりません。合格率は法人税法が13.5%、所得税法が13.0%(国税庁 税理士試験 令和7年度(第75回)税理士試験結果表(科目別)参照)となっています。
ただし、税理士試験は「科目合格制」を採用しており、一度に5科目すべてに合格する必要はなく1科目ずつ受験することが可能です。そのため、長期的な学習計画と継続的な努力が求められます。
3.実務経験
税理士になるには、「租税に関する事務」または「会計に関する事務」で、最低2年間の実務経験を積む必要があります。それぞれの詳細は以下の通りです。
- 租税に関する事務:税理士事務所・税理士法人での勤務や会社などでの税務事務など
- 会計に関する事務:企業の一定時点の財務状況や経営成績の計算を行う会計事務など

また、この実務経験は税理士試験の受験と並行して積むこともできます。
4.税理士登録
税理士試験に合格し、実務経験を満たした後に税理士登録を行います。税理士登録では、「申請書等の提出や書類審査等」があるため、日本税理士会連合会や各地の税理士会の案内を確認してください。
現役税理士にインタビュー
難しい説明ばかりで、「なかなか情報を飲み込めない」という方も多いと思うので、現役で働いている税理士さんに職場の雰囲気や仕事内容をインタビューしました。
今回インタビューを実施した税理士さんのプロフィールは以下の通りです。

- 氏名:Uさん
- 年齢:35歳
- 性別:男性
- 所属:近畿税理士会
- 出身学部:商学部(大学で簿記・会計・経営を学ぶ)
- 出身大学:関西の私立大学
- 税理士になろうと思ったきっかけ:大学3年生のときに、税理士として働いていた祖父に勧められたことがきっかけ。祖父の姿を見て「人の役に立ちながら数字で経営を支える仕事」に魅力を感じた。
- キャリア:大学卒業後、税理士事務所で経験を積み、30歳で独立開業。
- 現在の働き方:中小企業や個人事業主を中心に、税務顧問・経営相談・相続対策など幅広くサポート。
本日はよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。.
税理士さんって堅いイメージがあったのですが、意外と柔らかい雰囲気で話しやすいですね!
そうですね。皆さんが思っているより、穏やかで気さくな方が多いですよ。.
インタビューしやすくて助かります!では、さっそくなのですが、Uさんは税理士試験合格までにどれほど勉強なさいましたか?
私は4回目の挑戦で合格したのですが、30歳までの合格を目標に掲げ、勉強に専念する時間を確保したことが、合格につながったと思います。
ただ、振り返ると、税理士を目指す前に簿記の基礎をしっかり学んでおけば、もっとスムーズに勉強を進められたと感じています。.
税理士になるには実務経験が必要と聞いたのですが、Uさんはどんな実務経験をなさったのですか?
就職した税理士事務所では最初に、データの入力や資料作成、電話対応などの仕事をしました。
その後、先輩の税理士に教えてもらいながら、相続税の業務をサポートしました。大変ではありましたが、とても良い経験になり、知識を深めるきっかけにもなりました。
試験と並行して税理士の職場も経験してみることをおすすめします。.
貴重なご意見ありがとうございます!この後もいろいろなことにも答えていただくのですが、これから先は記事を解説する形でUさんのコメントを掲載させていただきたいと思います。
税理士を目指しやすい大学・学部選びのポイント
税理士試験は、「大学進学後に社会科学に属する科目の単位を取得する」ことが、一般的な受験資格を得る方法です。そのため、社会科学に属する科目を履修できる学部に進学することが、受験資格取得までの近道となります。
特に商学部、経営学部、経済学部、法学部は、受験や実務に直結する科目を幅広く学べるため、税理士志望者にとって最適です。

社会科学に属する科目は、例えば以下の科目です。
| 区分 | 科目例 |
|---|---|
| 法律学に属する科目 | 法学、法律概論、日本国憲法、民法、刑法、商法、行政法、労働法、国際法 など |
| 経済学に属する科目 | (マクロ又はミクロ)経済学、経営学、経済原論、経済政策、経済学史、財政学、国際経済論、金融論、貿易論、会計学、簿記学、商品学、農業経済、工業経済 など |
| その他の科目 | 社会学、政治学、行政学、政策学、ビジネス学、コミュニケーション学、教育学、福祉学、心理学、統計学 など |
私の場合は商学部で学びました。学んだ理論は、経営者の事業課題に踏み込んで考えることに活かせるため、税理士になった後の実務も考えて学部を選ぶのがおすすめですね。.
進路の決定に悩まれる方は多いと思うので、「学部を絞って大丈夫なのか」と心配になるかもしれません。実際のところ、税理士を目指すタイミングや勉強を始める時期はいつでも問題ありません。
私の周りにも、サラリーマンの経験を積んだ後、30歳から税理士を目指して資格を取得した人がいます。ただ、早く目指すに越したことはありません。近年は若い経営者が増えているため、若い世代の税理士にも大きな需要があります。.
商学部・経営学部:実務・試験・ビジネス視点を網羅
商学部は、商品や企業の経済活動に焦点を当てる実践的な学部です。「マーケティング(商品やサービスの売り方を考える学問)」や「人材マネジメント(人の育成や組織運営を学ぶ分野)」などを通じて、ビジネスの現場を体感的に学べる機会が多いです。
会計学が必修科目に含まれることが多く、税理士試験対策に直結する点が特徴です。さらに、経済学や基礎数学も学ぶため、会計・税務・生産管理など財務全体を理解でき、実務に役立つ知識を身につけやすいと言えます。
一方、経営学部は、企業経営や組織運営の仕組みを学ぶ学部です。企業の管理や経営手法を多角的に研究し、簿記・会計、経済学、社会学、法学などを体系的に学べる機会が多いです。
企業会計システムへの理解が深まるので、資格取得後の実務で即戦力となる知識を養いやすいと言えます。
両学部とも税理士試験との親和性が高く、会計や税務を中心に学びたい人に最適な学部です。
経済学部:業務で必要な分析力が身につく
経済学部では、社会全体の経済活動をマクロ経済(国全体の動き)とミクロ経済(個人や企業の動き)の両面から学びます。理論を中心とした学びを通して、経済の仕組みや構造の理解が深まります。
また、統計的手法やデータ分析スキルを身につけることができ、数字をもとに経済活動を多角的に捉える力が養われます。こうした分析力は、企業会計や経済状況を把握する場面で役立ち、税理士としての実務にも有利に働きます。
ただし、大学によっては簿記や会計の科目がカリキュラムに含まれていない場合もあります。その場合は、税理士試験に必要な知識を自分で学ぶ必要があります。
法学部:税法分野でリード可能
税理士は税法など多くの法律を理解し、実務に適用する必要があります。そのため、大学で法律を学び、法的思考力を身につけておくことが有用です。
法学部では、憲法・民法・商法などの基本六法を中心に法律を体系的に学び、税理士試験の「税法」分野にも直結します。大学によっては経営法学や税法を学べる場合もあり、法的根拠に基づいて問題を判断する力が養われます。
ただし、簿記や会計科目が少ない大学も多いため、会計知識は自主的に補う必要があります。
税法も大切ですが、税理士は税法以外の法律の知識も求められます。法律の理解や解釈を広げることは、相談者の悩みを解決することに繋がるので、その点でもさまざまな法律を学べる法学部はおすすめですね。.
【高校生から受験可能】税理士試験の受験資格が一部緩和された!
税理士試験の税法科目の受験資格は、「大学3年生以上」かつ「社会科学に属する科目を含め62単位以上の取得」となっています。現状、税理士試験の合格率は、「大学在学中:31.9%(国税庁 令和7年度(第75回)税理士試験結果表(学歴別・年齢別)参照)」が最も高く、まとまった学習時間を取りやすい学生にチャンスが広がっていると言えます。

※(出典)国税庁 令和7年度(第75回)税理士試験結果表(学歴別・年齢別)参照
高校生の段階でも、YouTubeでの勉強や、説明会に行くなど、学べる機会は多くあります。私自身も税理士の仕事を早く知っておけばよかったと感じています。早く勉強することで生涯年収も高くなります。
まずは、法律を理解するために、長文を読む練習をしておくだけでも効果がありますよ。.
会計科目(簿記論・財務諸表論)は受験資格不要
令和5年度から、簿記論・財務諸表論の受験資格要件が撤廃されました。従来の受験資格では、以下のいずれかを満たす必要がありました。
- 大学・短大で「社会科学に属する科目」を含む62単位以上を修得している
- 日商簿記検定1級又は全経簿記能力検定上級などの資格を取得している
- 国税・地方税など税務職員としての実務経験がある
以前は、高校生や大学1・2年生は原則として受験できませんでしたが、現在は学歴や資格を問わず受験できるため、簿記論・財務諸表論の受験者は増加傾向にあります。早期受験が可能になったことで、学生のうちから複数科目合格を目指せる環境が整い、資格取得がスピードアップしています。
高校生や大学入学直後から学習・受験を開始でき、大学在学中に5科目合格を目指すことも現実的になりました。先述の通り、大学在学中の税理士試験合格率は31.9%(国税庁 令和7年度(第75回)税理士試験結果表(学歴別・年齢別)参照)と最も高く、勉強する環境を確保しやすい在学中に税理士を目指すのは効率の良い方法と言えます。
従来は受験資格の制限により3年次以降の受験が一般的でしたが、その枠が取り払われたことで、学習計画の選択肢が広がっています。税理士試験の1~2科目合格時点で、税理士法人や税理士事務所への就職が有利に働くので、まずは2科目合格を目指して勉強を進めることでモチベーションを維持しやすくなるでしょう。
私は税理士になると決めたときに、まず税理士試験の勉強を始めました。その一方で、税理士事務所でアルバイトをしたり、簿記の学習にも取り組んだりして、実務と知識の両面から経験を積んでいきました。
加えて、新聞などでさまざまな業界の動向や課題に目を通し、多くの情報を吸収しておくことも大切です。幅広い知識があると、経営者との会話の内容をより深く理解できます。.
税法科目の受験資格が大幅緩和
税法科目についても、学識要件の対象が拡大されました。これまでは「法律学または経済学」に限定されていたものが、「社会科学に属する科目」まで広がり、心理学、教育学、統計学も含まれるようになりました。
これにより、文学部や理工学部など、これまで受験資格を満たせなかった学生や卒業生でも受験が可能になりました。結果として、より多様な分野の知識や視点を持つ人材が税理士を目指せるようになったため、業界全体の人材層は広がるでしょう。
ただし、大学3年生以上であることという条件は引き続き必要であり、税法科目の受験はそれ以前の学年では認められていません。
税理士のキャリアプラン・長期キャリアプラン形成
受験資格を取得し、税理士試験に合格した後のキャリアプランは、大きく分けて「勤務税理士」「独立開業」「一般企業に就職」の3つに分類されます。それぞれの働き方には特徴やメリット、注意点があり、自分の目指すライフスタイルや働き方に合わせた選択が重要です。
税理士は、毎年36時間以上の研修を受ける必要があります。この研修では、新しい知識や法改正の情報を学べるので、常に最新の知識で業務を行うことができます。.
勤務税理士:税理士事務所に所属
勤務税理士は、税理士法人や税理士事務所に所属して働く、最も一般的で安定した働き方です。試験合格前から勤務を始め、そのまま同じ職場で継続して働くケースも多くあります。
勤務先は個人経営の事務所からBIG4(世界的規模で展開しているコンサルティング会社)系列の大規模税理士法人まで幅広く、相続専門、不動産税務中心、国際税務に特化するなど、専門性の高い事務所も増加しています。
給与は比較的安定しており、クライアントの経営を支援することで達成感を得られるのも魅力です。
独立開業:一から事務所の立ち上げ
独立開業は、税理士登録後に自ら事務所を立ち上げ、営業から実務、経営までを一手に担う働き方です。多くの場合、勤務税理士として経験を積んだ後に独立するのが一般的です。
業務範囲や料金設定、営業時間まで自由に決められるため、法人税申告のみの対応やオンライン特化など、自分のスタイルに合わせた働き方を設計できます。成功すれば年収1,000〜3,000万円を超える可能性もあります。
しかし、安定するまでのリスクも大きく、特に開業初期は顧客獲得が最大の課題です。そのため、営業力や資金繰りのスキルが求められ、事前に運転資金を確保して無収入期間を乗り切る備えが重要となります。
ただし、税理士は自宅での開業も可能で、他の事業に比べて初期費用や設備投資が少なく済む点が大きな強みです。開業資金を抑えられるため、リスクを最小限にしながら独立を目指しやすい職業といえます。
一般企業に就職:企業の経理・財務部に所属
税理士法人ではなく一般企業に就職し、経理・財務部門に所属して働く方法もあります。税理士資格は就職にも有利に働くため、勤務先は上場企業や外資系企業が多く、給与水準や福利厚生が良好な点が大きな魅力です。
残業や繁忙期はありますが、代休や休暇が比較的取りやすい環境が整っている企業も多く、ワークライフバランスを重視する人にも向いています。給与体系や昇給のスピードが明確で将来的な収入の見通しが立てやすい一方、クライアント対応や幅広い税務の経験を積む機会は限られています。
AI時代でも「税理士=人」が必要な理由は?
「AIの進化で税理士業はなくなる」と言われることがありますが、実際はそうではありません。AIにより定型的な処理や書類作成は効率化されましたが、税理士の本質は経営者に寄り添う相談相手です。
経営状況や課題は一社ごとに異なり、個別の事情に合わせた柔軟な判断や提案が求められます。また、信頼関係を築くコミュニケーション力はAIには代替できません。
ここでは、税理士がAI時代でも人間としての役割が求められる理由を紹介します。
顧客との信頼関係構築が業務の核心
税理士の仕事は、単に数字を扱うだけでなく、顧客との信頼関係を築くことが土台となります。納税者とのやりとりでは、心理的な配慮や人間関係の構築が欠かせません。
AIでは質問の意図や感情を正確に読み取ることが難しく、機械的な対応では不満を抱かれることもあります。経営者は生身の人間であり、悩みを持ちます。その悩みに日々寄り添い、解決へ導けるのは税理士ならではの役割です。
また、AIによる集計や分析では、自社の強みや経営者の意図を反映した戦略を立てることが困難です。経営者の考えや感情を踏まえて分析し、最適な提案ができるのは税理士の強みといえます。
経営者は機密性の高い相談相手が限られるため、社内の数字を信頼して任せられる税理士に助言を求めるケースも多くあります。
AIの普及により「税理士の仕事がなくなるのでは」ということも耳にしましたが、全くそんなことはありません。AIではできない、人と人のコミュニケーションが取れます。
無料相談や租税教育などの社会貢献活動を通じて地域とのつながりを深め、「身近な専門家」として信頼される機会も多くあります。.
AIが苦手とする柔軟な個別対応力が不可欠
また、税理士は経営者の価値観や将来方針、税務面を踏まえた経営戦略の提案が可能です。数字の整合性だけでなく、経営の方向性や家族構成、事業承継などの背景を理解したうえで、「その人のための提案」を行うことが信頼と成果につながります。
一方、AIは数字やデータの処理は得意でも、現場の課題や経営者の意図をくみ取ることができません。出された回答も「なぜその結論に至ったのか」という説明が乏しく、信頼しきれないこともあります。
だからこそ、現場・数字・未来の運用を総合的に見て、経営者の悩みに寄り添いながら最適解を導ける税理士は、今後も不可欠な存在です。
法改正や税制の複雑な判断に対応する必要性
税制や法制度は改正のスピードが速く、税理士には常に最新の知識が求められます。
また、条文の字面を追うだけでなく、その趣旨や背景を理解したうえで判断する力が必要です。こうした文脈を読む力は、AIには難しく、人間の税理士だからこそ担える役割です。さらに、税務判断には会計・法律・経済など複数分野を横断する知識が求められ、複雑な制度を正しく適用するには高い専門性と柔軟な発想が不可欠です。
さらに、AIには誤情報を出すリスクや最新法改正への対応遅れといった欠点があります。特に法律の解釈や事案への適用判断はまだ発展途上であり、出力された情報の正確性を保証する方法はありません。
そのため、AIはあくまで集計や調査といった補助的なツールにとどめ、経営判断や税務戦略の立案といった「人の意図を理解し判断する領域」は、引き続き税理士の専門分野として重要です。
まとめ
税理士は、高い専門性と幅広い知識を活かし、企業や個人の経営や生活を支える重要な職業です。税務・会計だけでなく、法律や経済の知識をもとに最適な提案を行い、顧客からの信頼を得ます。
近年は受験資格が緩和され、高校生や大学入学直後からでも挑戦でき、努力次第で20代前半の合格も可能になりました。
資格取得後は、事務所勤務や独立開業、企業の経理・財務部門での勤務など多様なキャリアが選べ、経験を積めば収入をさらに伸ばせます。定年がなく、ライフスタイルに合わせて長く働けるのも魅力です。
AI時代でも、信頼関係構築や柔軟な判断が必要な税理士は代替されにくく、将来性も安定性も高い職業といえるでしょう。

本日はインタビューをさせていただきありがとうございました。最後に税理士を目指す高校生に向け一言お願いします!
サラリーマンから転職して税理士になった方々も、「税理士になって本当によかった」と口をそろえるほど、税理士は魅力的です。税理士の仕事はなくなることがなく、いつからでも挑戦できる仕事です。
将来の選択肢の1つとして頭の片隅に置くだけでもきっと役立つでしょう。
人と関わることが好きな方や、さまざまな人生・仕事に寄り添いたい方は、ぜひ挑戦してください!.


















