分詞構文の訳し方とは?受験生の気になるについて徹底解説!

英語 2017.10.19

 高校生レベルの英文法の中でも、つまずきやすい分詞構文。。。

「色々な訳し方があって難しいな」と感じる方が多数おり、

分詞構文や独立分詞構文という単語を聞くだけで英語アレルギーの発生する方もいらっしゃるかもしれません。

でも実は、分詞構文というのは英文法の中でもことさら簡単な部類に入る文法なんです!!

 

この記事では、一見難しいと思われがちな分詞構文について分かりやすく丁寧に解説していきます!

また分詞構文は、分詞の応用版なので、

分詞が分からないという方は「分詞とは?5分で分かる現在分詞と過去分詞の使い分け!」をご覧ください

分詞構文とは?これだけ知っておけば英文が読める!

分詞構文とは、分詞を使って、副詞節のような文を作る文法のこです。

副詞とは、名詞以外を修飾する語のことであり、

副詞節とは、名詞以外を修飾する文のことを指します。

文とは、あくまでも主語+動詞で成り立っているものですが、

分詞構文で作られる文には主語がないので、

副詞節というわけではないのです…。

 

まぁ、そのような細かい定義が受験に出るわけではないので、

分詞構文は、名詞以外を修飾する文を 現在分詞(~ing)か過去分詞(~ed)のどちらかを使って作る文法のことと覚えましょう!

 

 

分詞構文の主節と従属節って何?

分詞構文は、文章を丸ごと副詞にしてしまう文法であり、

1文章のなかに句読点が1つあり、「○○、××」という状態になっています。

その文章中で、副詞の働きをする文のことを従属節と言い、

その文章中で、主体となっている文のことを主節と言います。

例文を下記に記しているので、そちらで実際に主節と従属節の違いを確認できます!

 

分詞構文ってどうやって訳すの?

分詞構文には、時、理由、条件、譲歩など様々な訳がありますが、そんなことをいちいち覚える必要はありません!

基本的に分詞構文は、「~して、」と訳すと、上手く当てはまることが多いんです!!

また、上手く当てはまらなくても「~して」と訳してから、日本語として文をより適した形になるように訳せば、分詞構文のほとんどの文章が上手く訳せます!

このように文章で言われても分かりにくいので、

実際に例文でどのように訳しているのかを確認していきましょう!

 

 

分詞構文の例文1:通常の分詞構文

まずは、通常の分詞構文をいくつか確認していきましょう!

 

例文

Having a headache, I saw a doctor yesterday.

この例文を、「~して、」と訳すと、

 

頭が痛くて、私は昨日診察を受けました。

となります。

日本語として意味が通じますよね!

やはり、分詞構文は時、理由、条件、譲歩などを覚えずに、「~して、」というように訳すのが一番手っ取り早いと思います!!

また、従属節は副詞の働きをする文のことであり、

主節はその文章で、主体となっている文のことを指すので、

この文章では

となるのが分かりますね!

 

もう1文、例を挙げます。

例文

Turning to the left, you will find the building.

この例文の訳を「~して、」という訳を使って訳してみましょう!

すると、以下のようになります。

 

直訳

左に曲がって、あなたはその建物を見つけるだろう。

このような、どことなくぎこちない日本語になってしまいます。

しかし、これを日本語として流暢に治すと、、、

 

日本語として流暢な訳

左に曲がると、その建物を見つけられるでしょう。

というように、しっかりとした訳を導き出せます。

このように、分詞構文は「~して、」という訳を使うことで、簡単に訳すことができます!

なので、「~して」という訳を使って分詞構文を攻略しましょう!!

 

 

分詞構文の例文2:否定形の分詞構文

次に、否定形の分詞構文について学習していきましょう!

否定形の分詞構文は、分詞の前に否定を表すnotを置いて表現します!

 

 

例文を挙げると、このようなものがあります。

 

例文

Not living near his house, I seldom see him.

今までの従属節は分詞が先頭でしたが、その前に否定を表すnotを置きました。

この文章の訳は、

 

彼の家の近くに住んでいないので、私は滅多に彼を見かけません。

となります。

今までの訳し方を、ただただ否定にするだけですね!

 

 

分詞構文の例文3:受動態の分詞構文

次は、受動態の分詞構文です!

受動態の分詞構文は、過去分詞を使って表現します!

過去分詞を使うと「~される」という受け身の文になります。

実際に例文を見て確認していきましょう!

 

例文

Looked at by the audience, I was very nervous.

このように、過去分詞が使われている例文は、「~される」と訳すので、以下のような訳になります。

 

観客から見られて、私はとても緊張した。

このように、受動態の分詞構文は「~される」という訳になるので、注意しましょう。

 

 

分詞構文の例文4:完了形の分詞構文

次は、完了形の分詞構文です。

完了形の分詞構文は、having+過去分詞で表します!

理由は、完了形はhave+過去分詞で表し、

分詞構文は基本的には現在分詞(~ing)を使いますよね。

その2つの掛け合わせですから、having+過去分詞で表現するというワケです。

また、分詞構文を完了形にする場合は、「主節の時間」よりも「従属節の時間」の方が過去の時に用います。

 

実際の例文では、このようなものがあります。

例文

Having read the book , I returned it to the library.

この例文は、まず「~して、」という分詞構文の訳し方を行い、

 

直訳

その本を読み終えて、私はそれを図書館に返しに行った。

という訳を作ります。

この文章をより日本語として流暢になるように改変すると、

 

日本語として流暢な訳

その本を読み終えたので、私はそれを図書館に返しに行きました。

となります。

このような完了形を用いた分詞構文でも、「~して、」という訳を使うことで訳すことが可能です!

 

 

 

分詞構文の例文5:独立分詞構文

独立分詞構文とは、主節と従属節の主語が異なる分詞構文のことです。

分詞構文で作られる従属節の主語は、主節と一致していたため省略されていたのですが、

独立分詞構文では、主節と従属節の主語が異なるので、それぞれに主語が付きます!

また、独立分詞構文でも、分詞構文と同じく「~して、」という訳が通用します!!

 

独立分詞構文の例としては、このような文が挙げられます。

 

例文

It being sunny, she went to the park.

従属節の主語は、Itですね。

主節の主語は、sheとなるので、

従属節の主語は省略せずに、しっかりと明記します!

この例文の訳は、今までの分詞構文と同じく「~して、」と訳すので、

 

直訳

晴れていて、彼女は公園に行った。

となります。しかし、これでは日本語としてぎこちないので、

より流暢にしてあげると、

 

日本語として流暢な訳

晴れているので、彼女は公園に行った。

このような訳になります。

分詞構文と同じ手順を踏んで訳せますよね!

独立分詞構文という長い名前だからといって、敬遠しないようにしっかりと理解してあげましょう!

 

 

 

分詞構文のまとめ

分詞構文は、高校生の内容なので理解するのが難しい範囲ですし、

覚えにくい内容でもあります。

ですが、分詞構文は英文に頻出の内容なので、

最低でも、どのように訳すかは覚える必要があります。

この記事で推奨している「~して、」という分詞構文の訳し方を使って、

サクサクと英文を読んでいきましょう!

 

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この記事の執筆者

ニックネーム:受験のミカタ編集部

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