【中学英語】不定詞とは?形容詞的用法・副詞的用法・名詞的用法を例文付きで解説します!

英語 2015.12.2
【中学英語】不定詞とは?形容詞的用法・副詞的用法・名詞的用法を例文付きで解説します!

今回の記事では、不定詞の大事な3用法(名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法)が5分で分かるように解説します。

その前にまず、自分が不定詞のどこで曖昧になっているかをチェックしましょう。 以下の3つの文章のto不定詞で、何の品詞が使われているか分かりますか?訳す事は出来ますか?

(1)It is easy for Ichiro to speak English fluently.

(2)Ichiro has many friends to speak English fluently.

(3)It is clever of Ichiro to speak English fluently.

※解答は上の「解答を見る」のボタンを押してください。

 

(1)が分からなかった方は「1.名詞的用法」を、(2)が分からなかった方は「2.形容詞的用法」を、(3)が分からなかった方は「3.副詞的用法」を見てみてください。
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    1. 名詞的用法

    不定詞の名詞的用法では、名詞と同様の役割を果たします。 その前に名詞の文中での3つの役割を覚えていますか?

     

     

    そうです!

    ①主語②補語③目的語 です。(忘れていた方は必ず覚えといてくださいね!)

    それでは、不定詞の名詞的用法の役割を、1つ1つ見ていきましょう。

     

    ①主語

    To speak English is easy.
    訳:英語を話す事は簡単だ。

    To speak Englishがこの文章の主語になります。通常、名詞が長くなってしまうので、形式主語(it)を伴って、不定詞を文の後ろに置く事が多いです。

    名詞的用法(主語)

    itはto以下の意味を表すので、ここでは、「It = to speak English」です。なので、itだからといって、「それ〜」と訳してはいけません。

     

    ②補語

    My goal is to teach English at junior high school.
    訳:私の目標は、中学校で英語を教える事だ。 補語とはSVCのCにあたる部分です。

    ここでは、to teach Englsh at junior high schoolまでが補語になります。

     

    ③目的語

    I found it easy to talk about pet.
    訳:私は、ペットについて話しやすいと感じている。

    名詞的用法(主語)

    形式主語の時と同様、今回の形式目的語のitはto以下の意味を表しています。つまり、「it = to talk about pet」になります。

     

     

      2. 形容詞用法 大事な4つの意味

      ①I want to buy something to drink.
      ②I want to buy pen to write.

      この上記2文のうち、間違っているのはどちらか分かりますか?

       

      正解は、②です。

      正確には・・

      I want to buy pen to write with.
      訳:私は、書くためのペンを買いたい になります。

      【解説】

      なんでこうなるのか下図にまとめましたので見てみてください。

      名詞的用法(目的語)

      不定詞の形容詞用法は、形容詞と同じ働きをするので、後ろから名詞を修飾します。その際に、後ろの文章も意味が成り立っていないといけません。

      もし、I want to buy a pen to write.だとしたら、後ろの修飾する文章が、I write a pen(it).私は、ペンを書く。)になってしまいます。

      しかし、実際は、私は書くためのペンが欲しいのです。ですから、後半部分は自然と、I write with a pen.(私は、ペンを使って書く。)が正しくなり、

      正解は・・

      I want to buy a pen to write with.

      になります。 同様の問題が入試でもよく出るので、十分に注意してください。

       

      形容詞用法大事な4つの意味

      上の例のように、不定詞の形容詞的用法は多くの場合、前の名詞を修飾するのに使われます。ただ、ここで注意しなくてはいけないのが、常に「〜するための」と訳してよい訳ではありません。形容詞的用法の名詞修飾の際には大きく分けて4つの訳し方があります

      〜するための something to write with(書くためのもの。)
      〜するだろう(will) a person to help us (私たちを助けてくれるだろう人)
      〜するべき(≒should) many things to see (見るべきたくさんのもの)
      〜できる(≒can) a friend to speak English (英語を話せる友達)

      「〜するための」の他、推量のwill「〜するだろう」、義務のshould「〜するべき」、可能のcan「〜できる」の意味を持ちます。

       

      3. 副詞的用法

      副詞的用法では、副詞と同様、前の動詞や形容詞を修飾する役割を持ちます。 不定詞の副詞的用法で覚えなくてはならないのは、以下の4つの使い方です。

      意味 例文
      ①目的 〜するために She went to Spain to study Spanish. 訳:彼女はスペイン語を勉強するためにスペインに行った。
      ②感情の原因 〜して〜の感情になった I am very sad to hear the news. その知らせを聞いてとても寂しい。
      ③判断の根拠 〜するとは、…な性格だ It is clever of Ichiro to speak English fluently. 英語を流暢に喋れるんて、イチローは賢い。
      ④結果 〜その結果〜 She grew up to be a doctor. 彼女は大きくなって、医者になった。

      1つ1つ解説していきます。

       

      ①目的「〜するために

      She went to Spain to study Spanish.
      訳:彼女はスペイン語を勉強するためにスペインに行った。

      これは、不定詞の副詞用法の中でも最も基本的なパターンです。

      副詞的用法(目的)

      不定詞の副詞的用法では、副詞と同じように形容詞や動詞を修飾します。 今回の例文では、動詞のwentを修飾して、「勉強するために行った」のような意味を表します。

       

      ②感情の原因「〜して〜の感情になった」

      I am very sad to hear the news.
      訳:その知らせを聞いてとても寂しい。

      論理性を重要視する英語圏では、感情だけを表現するよりも、感情にプラスして、その原因を同時に表現する場合が多いです。その際、感情表現の後に、to不定詞で理由を説明します。

      I was surprised to hear the news.
      私はその知らせを聞いて驚いた。

      同じ意味で、

      I was surprised at the news.

      と表現する事も可能です。 この2つの使い分けはよく出るので、しっかりと覚えておくようにしてください。

       

      ③判断の根拠「〜するとは、…な性格だ」

      It is clever of Ichiro to speak English fluently.
      訳:英語を流暢に喋れるんて、イチローは賢い。

      不定詞を使って、判断の根拠を示す時は、二通りの表現の仕方があります。

      <It is 形容詞 of A to do>

      It is clever of Ichiro to speak English fluently.

      <S is 形容詞 to do>

      Ichiro is clever to speak English fluently.

      ここで、注意しなくてはいけないのが、

      ×It is clever for Ichiro to speak English fluently.

      ではないということです。

      なぜなら、<It is 形容詞 for A to>を用いる場合、Itはto以下の意味を表す形式主語になるのでした。(「1. 名詞的用法 ①主語」参照) そうすると、意味は、「イチローにとって英語を話す事は賢い」というように、イチローが英語を話す事=賢いというように意味が通らなくなってしまいます。

      この2つの違いはよく入試で出るので注意してください。

       

      ④結果「〜その結果〜」

      She grew up to be a doctor.
      訳:彼女は大きくなって、医者になった。

      副詞的用法の結果は、少し難易度が高いです。なぜなら、今までの副詞的用法は、後ろのto不定詞以降から前に戻って訳すというのが定石でした。例えば、「スペイン語を勉強するためにスペインに行った。」「その知らせを聞いてとても寂しい。」などです。

      しかし、結果においては、前から後ろに訳していく事が必要な場合があります。例を見ましょう。

      He hurried to Tokyo station only to miss the bus.
      訳:彼は、東京駅まで走ったが、結局バスに乗れなかった。

      図示すると・・

      副詞的用法(結果)

      になります。

      その他にも、

      Her grandfather lived to be eithy-two.
      彼女の祖父は生きて82歳になった。(82歳まで生きた。)

      なども有名な例文です。

       

       

      いかがでしたか?

      今まで何となく使っていた不定詞が整理出来たのではないでしょうか?今回やったことは非常に重要なので、完璧にマスターするまで徹底的に復習しましょう!

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      この記事の執筆者

      ニックネーム:受験のミカタ編集部

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