間接疑問文とは?語順や時制について徹底解説!

英語 2020.4.2

中学3年生で習う間接疑問文

それまで疑問文の文頭にあるべきと習っていたはずの疑問詞が突如、文の途中に現れてどう扱ったらいいか困惑した人も多いでしょう。事実、この間接疑問文は語順で非常に間違えやすい項目であったりします。

しかし、しっかりポイントさえ押さえれば簡単にマスターすることができるので、この記事ではそのポイントを分かりやすく解説していきます。

1.間接疑問文とは?

間接疑問文とは、疑問詞(whereやwhoなど)が文の初めではなく、文の途中に入る文のことを言います

間接疑問文と呼ばれるくらいなので、疑問詞が文の初めに来る直接疑問文(例:Where do you live? 訳:どこに住んでいますか?など)がよく引き合いに出されて説明されることがありますが、今回は例文を交えながら簡単に間接疑問文を理解できるよう解説していきたいと思います。

間接疑問文の例

早速、次の例を見てみましょう。

例文)I know where he lives.
訳文)僕は彼がどこに住んでいるかを知っています。

この文の間接疑問文は目的語(下線部)の「彼がどこに住んでいるか」の部分になります。
考え方としては、間接疑問文というのは「動作を表す大きな名詞の塊(=名詞節)」とイメージしてもらえればOKです。

続いて疑問文に間接疑問文を取り入れた例を見ていきましょう。

例文)Do you know who she is?
訳文)あなたは彼女が誰だか知っていますか?

こちらの文でも間接疑問文は下線部の「彼女が誰であるか」の部分にあたり、名詞節(名詞の働きをするS・Vの塊)として目的語になっています。以上の例文から間接疑問文とは、文中に、疑問詞から始まる名詞節がある文という特徴を覚えておきましょう。

例題1

日本語に合うように(   )に適切な疑問詞を書きましょう

1. I know (   )you are.
私はあなたが誰だか知っています。
2. She knows (   )he left home.
彼女は彼がいつ家を出たのか知っています。

 

【解答】
1. who 2. when

2.間接疑問文の作り方と語順

ここでは間接疑問文の文がどのような語順になっているのか見ていきましょう。

例文)I know when he left.
訳文)私は彼がいつ出発したか知っています。

まず文の主節となる「私は~を知っている:I know~」から始まり、そのあとに疑問詞(wh)から始まる名詞節が続きます(これを従属節と呼びますが、今は意識しなくてOKです)。
語順を見ていただけるとわかりますが疑問詞の後ろには主語+動詞が続いています。次は否定文と疑問文の形を見ていきましょう。

【否定文】
例文)He didn’t know when my birthday is.
訳文)彼は私の誕生日がいつなのか知りませんでした。
【疑問文】
例文)Do you understand why she isn’t here.
訳文)あなたはなぜ彼女がここにいないのかわかっていますか?

以上のように、肯定文・否定文・疑問文いずれの文でも語順は同じで文中に疑問詞が来たあとは主語+動詞の順番で文が続くことがわかります。

さらに、これまでの例文の前半に出てくる動詞に頻繁に「know」が使われていることに気付いた人も多いと思います。実は間接疑問文でつかわれる動詞には特徴があり、それが下にある動詞です。すべて情報・知識に関する動詞であることが分かります。

間接疑問文でよく使われる動詞

  • know(知る・知っている)
  • remember(思い出す・覚えている)
  • understand(理解する・わかっている)
  • ask(たずねる)
  • tell(話す・伝える)
  • wonder(~かなと思う・~だろうかと思う)
  • learn(学ぶ・覚える)

以上をまとめると、
間接疑問文の語順は
① 「文の途中に疑問詞」があり、そのあとに
②「主語+動詞」という順番になるということが重要なポイントです。そして
③「文前半で使われる動詞には特徴がある」ということも覚えておきましょう。

疑問詞以降の文を疑問文の語順にしてしまうのが日本人にありがちなミス(私も昔よく間違えました)ですので注意していきましょう。

【ありがちな間違いの例】
○ Do you remember who he is?
× Do you remember who is he?
訳文)彼が誰だか覚えていますか?

例題2

日本語に合うように(   )内の語句をならべかえましょう。
1. I asked him( wanted / what / he ).
私は彼に何がほしいのかたずねました。
2. Do you know ( is / she / where )?
彼女がどこにいるか知っていますか?

 

【解答】
1.what he wanted 2.where she is

3.ifとwhetherの間接疑問文について

次に忘れてはいけないのがifとwhetherをつかった間接疑問文です。
これらもこれまでの疑問詞をつかった間接疑問文と同じ語順となっていますが、意味は「~かどうか」というようになるので例文を用いて見ていきましょう。

例文)I don’t know whether she will come(or not).
訳文)私は彼女が来るかどうかわからない。

この文はwhetherをifに置き換えることができます。また、(or not)はあってもなくても同じ意味になります。

例文)I don’t know if she will come(or not).
訳文)私は彼女が来るかどうかわからない。

さて、このifとwhetherにはどのような違いがあるのでしょうか。ifでは表現できない例文を用いて確認していきましょう。

例文)I like the story whether or not it’s true.
訳文)実話であろうとなかろうと、私はその話が好きです。

ここではwhether or not(~であろうとなかろうと)という成句となっており、同じような形でifの直後にor notを置くことはできずwhetherのみにつかえる用法となります。この文をifをつかって表現すると次のようになります。

例文)I like the story if it’s true or not.
訳文)実話であろうとなかろうと、私はその話が好きです。

このようにwhetherの方が多様につかえるのに対し、ifがつかえる場面は限定的です。
しかし、英語で話す際はif をつかえるところではなるべくwhetherではなくifをつかった方が一般的です。逆に文面ではwhetherが使われることが好ましいようです。

4.間接疑問文の時制

間接疑問文においても主節(例:I know 訳:私は~を知っています)と従属節(例:what this is. 訳:これが何なのか)の時制を一致させるのが普通です。
ただし、表現する内容の細かいニュアンスを変化させるため例外もあるので次の2つの例を参考に確認していきましょう。

例文)I know what this is.
訳文)私はこれが何なのか知っています。例文)I know what this was.
訳文)私はこれが何だったのか知っています。

以上のように主節が現在でも従節が過去形になる場合があります。同じようパターンの次の例文を見てみましょう。

例文)I know when he left.
訳文)私は彼がいつ出発したか知っています。

ここでも過去に起きたことを現在の私は知っていると表現されています。このように主節が現在でも従属節に過去の内容が入ることは普通にあります。ただし、主節が過去形の場合、従属節は必ず過去形になるので注意が必要です。

例文)
○  I knew what this was.
✕   I knew what this is.
訳文)私はこれが何だったのか知っていました。

例題3

英文を日本語になおしましょう。
1. I don’t understand why she didn’t come.

2. Does he know why she goes for a walk every Saturday ?

 

【解答】
1.解答例:私は彼女がなぜ来なかったのか理解できません。
2.解答例:彼はなぜ彼女が毎週土曜日に散歩に出かけるか知っているのですか?

5.間接疑問文のまとめ

いかがだったでしょうか。

普段なかなか難しいイメージを持たれがちな間接疑問文ですが、あまり複雑に考えず「疑問詞+主語+動詞」の語順ルールを理解し、まずは短く単純な文から練習していくことがマスターへの近道です。

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この記事の執筆者

ニックネーム:受験のミカタ編集部

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