【英語の長文読解】問題の解き方&コツは?おすすめの勉強法も紹介!

英語 2022.12.14

英語の長文読解は、解くのに時間がかかるうえに、配点が高いという重要な分野です。

苦手な人も多いのではないでしょうか。

今回は、長文読解の本番でのコツや勉強方法を解説します!

→英語の勉強法に役立つ記事まとめはコチラ!

		

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1.英語の長文読解のコツ

まずは、実際に英語で長文読解の問題を解く最中に、気を付けるべきことについて見ていきましょう。

長文読解の問題は、文章を大まかに把握する→問題を読む→文章に戻ってヒントを探す→回答という流れで解くのがおすすめです。

それでは、これらの1つ1つのステップについて見ていきましょう。

 

① 段落ごとのキーセンテンスを読む

実際に長文読解の問題を解き始める際は、まず初めから最後まで文章全体を読もうとするのではなく、各段落の最初または最後の文だけを読み、文章全体を素早く・なんとなく把握することが大切です。

このような読み方について説明していきます。

 

英語の長文読解の方法として、「パラグラフリーディング」という言葉を耳にした人も多いかもしれません。

パラグラフリーディングとは、文字通り、パラグラフ(段落)ごとに文章を読むことです。

しかし、ただ読むだけではありません。

試験に出てくる英語の文章は論理的&ルールにのっとってに書かれているため、パラグラフごとに読めば、素早く内容をつかむことができるのです。

 

パラグラフリーディングで、チェックするべき重要なものが2つあります。

1つは、「キーセンテンス」というものです。

キーセンテンスとは、そのパラグラフ全体が言いたいことをその1文で表している文のことです。

キーセンテンスはパラグラフの中に、主に1文目か2文目、または最後の文として入っていることが多いです。

上の文章では、オレンジ色の文がキーセンテンスですね。

 

では、このような文章ではどうでしょうか?

こちらの文章では、2文目がキーセンテンスですね。

1文目の「まずは、スケジュールシールについて説明する」はキーセンテンスに見えるかもしれませんが、この段落全部を要約しようとすると、「スケジュールシールとは、スケジュール帳に貼って使うシールのことだ」になりそうですよね。

このように、キーセンテンスとは「1文でその段落の言いたいことをあらわしている」もののことです。

 

先ほども書いたように、キーセンテンスは各段落の初めか最後にあることが多いので、各段落の初めの文と最後の文だけを読んでいけば、その文章の大事な情報だけを読み取ることができます。

そのため、長文読解の問題を解くときは、この方法を使って効率よく情報を把握することが有効なのです。

 

また、実際の模試やテストのときは、キーセンテンスに下線を引くか、キーセンテンスの中でも重要そうなことを、その段落の横にメモしながら読むことをお勧めします。

こうすれば、問題を解くときに、「あれ?どっかで読んだけど、どの段落だっけ?」となってしまうのを防ぐことができます。

例えば上の図の文章で「オレンジソーダ伯爵の死後に、オレンジソーダは工場で生産されるようになった。〇か×か」という問題が出たら、それは第4段落か第3段落を見れば解けるということが分かりますね。

 

② ディスコースマーカーに注意

英語の長文読解問題では、「ディスコースマーカー」も重要です。

ディスコースマーカーとは、文章の流れを変えるときに使われる接続語などのことです。

主に2段落目以降の、段落の初めにあることが多いです。

特に、文章全体の流れをつかむのが苦手という人は、ディスコースマーカーに印をつけながら読むことをおすすめします。

このように、ディスコースマーカーには種類があります。

「結果は逆三角(▽)」「逆接は三角(△)」「追加は丸」などと自分でルールを決めれば、問題を解く際にも一目見ただけで文章の流れが分かるようになります。

このように印をつけていけば、かなり短時間で文章の構造が理解できるため、問題をスムーズに解くことができます。

 

③ 問題文をしっかり読む

文章の内容を大まかにつかんだら、次は問題文を読みます。

ここで大切なのは、問題文は読み飛ばさず、しっかりと読むということです。

例えば、問題に「absolutely」や「definitely」などの言葉が含まれる場合、本当は例外があったり「多くの場合はそうである」という話であったりするというひっかけ問題である可能性が高いです。

また、「あてはまるものを選べ」「あてはまらないものを選べ」「あてはまるものの組み合わせを選べ」といった回答の仕方のバリエーションもあるため、注意が必要です。

 

④ 分からない単語を推測する

問題を読んだ後は、また長文の文章に戻り、答えるヒントが書かれた部分を探すことになります。

ここでよく起こるトラブルとして、「知らない単語が出てくる」ということがあります。

知らない単語が出てきた場合は、その単語の意味を推測するスキルが必要になります。

しかし、まったく見たことのない単語でも、意味を推測するヒントが単語自体の中に隠れている場合もあります。

それは、「接頭語」「接尾語」と呼ばれるものです。

(※接頭辞、接尾辞とも言います。)

 

「接頭語」と「接尾語」は、どちらも単語を構成するパーツのようなもので、接頭語は単語の初め、接尾語は単語の終わりについています。

これらのパーツは意味を持っていて、このパーツと意味を知っていれば、見たことのない単語でも推測しやすくなります。

さらに、接頭語・接尾語を知れば、新しい単語も覚えやすくなります。

 

まずは、主な接頭語の一覧表を見てみましょう。

このように接頭語は、単語にニュアンスを付け加えるような役割をすることが多いです。

ちなみに、ad のようにバリエーションがあるものは、その後にくるアルファベットによって、どれが使われるかが変わります。

 

つぎに、主な接尾語の一覧表も見てみましょう。

このように接尾語からは、その単語の品詞や意味の性質が分かることが多いです。

 

これらを合わせて考えると、単語の意味の推測がかなり簡単になります。

例えば、adventure という単語なら、接頭語の ad と接尾語の ture が含まれていて、しかも venture は「ベンチャー企業」などの「ベンチャー」と同じような意味だと考えられることから、「冒険のような意味で、方向のニュアンスがある名詞」だと推測することができます。

(※ adventure 【名】予期せぬ出来事、危険な冒険、冒険心)

ちなみに、このとき、vent(ven)のように、単語本来の意味を持っている部分のことを「語幹(語根)」といいます。

接頭語、接尾語、語幹は英和辞典などに載っているため、気になったものはその都度調べるようにしましょう。

 

⑤ 時間配分と解くタイミング

センター試験のように、さまざまな種類の問題が出るタイプの試験では、どの順番でどのタイプの問題を解くのかということも重要になります。

そのため、大学の個別試験でも、赤本などで最近の出題傾向を確認し、事前に時間配分や順番などの作戦を立て、その通りに説く練習をしてから本番に臨むといいでしょう。

 

時間配分については、センター試験の英語の時間配分についての記事もあるので、こちらも参考にしてください!

また、時間配分を決めたら、とにかく絶対に守るということが大切です。

飛ばした問題は最後の見直しの時間で解くことができるので、1問にこだわりすぎて時間が足りなくなるということは避けましょう。

 

また、長文読解の問題を解く順番は、なるべく早いほうが良いでしょう。

筆者のおすすめは、まず初めに第一問のような知識問題か、短時間で解ける得意分野の問題を解いてウォームアップをしてから、2つめとして長文読解に取り掛かるという順番です。

そして、長文読解が時間内に終わらなければ、続きは見直しの時間に回してしまいましょう。

その他にも、模試などでいろいろな順番を試してみて、自分に合った方法を探してみてください!

 

2.英語の長文読解を得意にする勉強法とは?

それでは今度は、長文読解を得意にするために、普段から行うべき勉強法について説明していきます。

ちなみに、基本的な英語の勉強法や英単語の覚え方についての記事もあるので、ぜひ併せてお読みください。

 

①単語や熟語を覚える

知らない単語は推測するという方法もありますが、やはり多くの単語・熟語を覚えていたほうが、英語の文章は読みやすいです。

普段から単語帳などを使って覚えていきましょう。

ちなみに、英語の熟語・イディオムの覚え方についての記事も、ぜひ参考にしてください。

 

②文法をしっかりと理解する

英単語や英熟語と同様に、文法を理解することも重要です。

文法の勉強でおすすめの方法を2つ紹介します。

 

まず、まだまだ英語が苦手で、文法も分からないものが多いという人は、とにかく文法書を読み込んでください。

覚えられていないページに付箋をつけたり、スマホで撮影して空き時間に見たりして、文法書に書いてあることは一通り頭に入っている状態をめざせば、文法問題の点数も目に見えて上がるはずです。

そして、文法書を読むときは、各項目の例文を繰り返し音読して、暗記するようにしましょう。

例文をリズムで覚えていれば、試験で難しい文法が出てきても、覚えた例文に当てはめて考えることで答えを導き出せるはずです。

文法書にCDがついていたら、その音源を繰り返し聞くことも効果的です。

 

もう1つは、自分が読めなかった英文だけをまとめた文法ノートを作ることです。

文法ノートには、上の図のように、自分が読めなかった英文と、その解説、日本語訳などを書き込みます。

ノートを作る作業は一見大変そうですが、自分の弱点が1冊にまとまっているので、空き時間や試験の前などに効率よく見直すことができます。

長い目で見ると、かなり時短になるはずです!

 

英語の文を読むことに慣れる

英語の長文読解では、よく「英語の文を英語のまま読む」ことが必要だと言われます。

どういうことかというと、英文を一旦、頭の中で日本語に訳してから理解するのではなく、英語のまま理解できるようになれば、その分速く読むことができる、ということです。

それでは、「英文を英文のまま読む」ためには何が必要かというと、英単語や英熟語のインプット、文法の理解、そして英語の文章を読むのに慣れることです。

「英語の文章を読むのに慣れる」ためには、たくさん長文読解の問題を解き、復習して知識とスキルを積み重ねることが必要です。

それでは、ここからは参考書の選び方やおすすめの参考書について見ていきましょう。

 

3.英語の長文読解でおすすめの参考書とは?

英語の長文読解の勉強では、本番よりも少し長めの長文問題を解くのに慣れることが最終目標です。

しかし、初めから長い文章の問題を解こうとしても、うまくいきません。

段階的に英文の長さを増やしていき、得意にしていきましょう!

 

↑このように、長文読解の問題が文章の単語数別にまとまっている問題集もあるので、いきなり長い文章を読むのに抵抗のある人にはお勧めです。

 

また、「赤本」などで見ることのできる大学の個別試験の過去問も、いい練習問題になります。

過去問を使うときは、実際に志望する大学の問題だけではなく、出題傾向や文章の長さが似ている別の大学の過去問も使ったり、大学の進路室などでさらに昔の過去問を探したりすると、より実力がつくはずです。

→英語の勉強法に役立つ記事まとめはコチラ!

 

4.さいごに

多くの受験生を悩ませる長文読解ですが、それに必要なのは、英語の基礎といえる単語や文法などです。

しっかり身につけて、得意にしてくださいね。

→英語の勉強法に役立つ記事まとめはコチラ!

また、長文読解についてのまとめ記事が読みたいという方は
英語の長文読解に役立つ記事まとめ〜勉強法からおすすめの参考書まで〜」も併せてお読みください。

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この記事の執筆者

ニックネーム:みかちー

筑波大学社会・国際学群4年
得意科目:国語、英語、日本史