分詞とは?5分でわかる分詞の基礎と現在分詞・過去分詞の使い分け

英語 2017.8.7

英語でよく出てくる「分詞」について、よく分からなくて混乱してはいませんか?
さらに「分詞構文」ともなると、なかなか理解が難しいですよね。

そこでこの記事では、分詞の基礎である「現在分詞」と「過去分詞」の違いや、訳し分けについて解説します。

分詞を使った慣用表現も紹介するので、この記事を読んで、ぜひ分詞への理解を深めてください。

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1.分詞は現在分詞と過去分詞の二種類

英語の分詞には、「現在分詞」と「過去分詞」の2種類があり、現在分詞は「動詞+ -ing」、過去分詞は「動詞+-ed」という形で表します。

現在分詞には「〜する」という能動的な意味と、「〜している」という進行の意味があります。
一方で、過去分詞は「〜される」という受動の意味と、「〜した」という完了の意味があります。

ちなみに、過去分詞が「動詞+-ed」という形ではなく、不規則な変化をする動詞もあります。

分詞
過去分詞 現在分詞
~される(受動) ~する(能動)
~した(完了) ~している(進行)

1-1.分詞とは動詞を形容詞・副詞化したもの

分詞とは、動詞が現在分詞(+-ing)または過去分詞(+-ed)の形をとって、形容詞化・副詞化されたものです。

動詞は「動作や状態を表す言葉」で、形容詞は「名詞を修飾する言葉」です。
そのため「分詞」は、動詞の意味を保ったまま、名詞を修飾する形容詞としての働きを持つ言葉といえます。

2.現在分詞とは?例文付きで丁寧に解説!

現在分詞とは、動詞に「-ing」をつけて形容詞化したものです。例文とともに見ていきましょう。

2-1.現在分詞〈動詞+-ing〉は能動と進行を表す

現在分詞は、修飾されている名詞自身が、その動詞を実行している時に使います。
実際の例文を見てみましょう。

The girl playing the piano is Ayano.
ピアノを弾いている少女は綾乃です。

この文では、少女が能動的にピアノを弾いていることを表しています。
そして、少女がピアノを弾いている動作が、今まさに現在進行形で行われていることを表しています。

2-2.現在分詞の名詞の修飾

先ほどの例文をもう一度見てみましょう。

この文の動詞は「is」であり、「playing」ではありません。
なぜなら、「play」という動詞に「-ing」をつけて「playing」という現在分詞にすることで、動詞の働きは消え失せ、形容詞として働くようになるからです。

そして、「playing」という現在分詞は、「The girl」という名詞を修飾することになります。

2-3.現在分詞と動名詞は使い方が違う

現在分詞と動名詞は、同じ「動詞+-ing」という形なので、見分けるのが難しいですよね。

現在分詞と動名詞の違いを大まかに説明すると、以下のようになります。

  • 現在分詞は動詞と形容詞の性質を持つ
  • 動名詞は動詞と名詞の性質を持つ

具体的な例文を見てみましょう。現在分詞を含む例文は、以下のようになります。

She is working in the office right now.
彼女は今ちょうどオフィスで働いています。

この例文では、「working」は「彼女が働いている状態」を表しています。
「状態」を表す形容詞でありながら、「働いている」ことを表す動詞としての意味を併せ持っているのです。

一方、動名詞を含む例文は、以下のようになります。

Working is important for me.
働くことは私にとって重要だ。

この例文では、「working」は「働くこと」を表す主語になっています。
主語になれる名詞でありながら、「働くこと」を表す動詞の意味を持っているのです。

3.過去分詞とは?例文付きで丁寧に解説!

過去分詞とは、動詞に「-ed」をつけて形容詞化したものです。動詞によっては、不規則変化をするものもあります。

過去分詞は受動や完了などを表す際に使われます。実際にどういう場合に使われるのか、例文とともに見ていきましょう。

3-1.過去分詞〈動詞+-ing〉は能動と進行を表す

過去分詞は、修飾される名詞が「〜される」という、受け身の状態になっている場合に使います。
実際の例文を見てみましょう。

My mother has a bag made in China.
私の母は中国で作られたカバンを持っています。

この例文では、カバンが中国で「作られた」という受け身の状態を表しています。

また、過去分詞は完了を表す場合もあります。実際の例文を見てみましょう。

He was sweeping up fallen leaves.
彼は落ち葉を掃除していた。

「fallen leaves」は、「既に落ちてしまった葉」という意味で「落ち葉」を意味します。

このように、過去分詞は既に完了したことを指す場合もあります。

3-2.過去分詞の名詞の修飾

過去分詞は、修飾される名詞が、その動詞の対象となっている場合に使います。
先ほどの例文をもう一度見てみましょう。

この文では、「bag」という名詞を「made」という過去分詞が修飾しています。

4.分詞の慣用表現を例文と一緒に解説!

分詞の慣用表現は英語のテストでよく出る一方、覚える必要のある表現はそれほど多くありません。
具体的な例文を見ながら解説していきます。

4-1.慣用表現①go ~ingで「~しに行く」

go+動詞のing形で、「〜しに行く」という慣用句があります。
具体的な例文としては、以下のようなものがあります。

「go shopping」や「go skiing」など、この慣用表現は、テストだけでなく英会話でも頻出です。ぜひ覚えておきましょう。

4-2.慣用表現②have O 過去分詞で「~してもらう/される」

have O 過去分詞には、「〜してもらう」「〜される」という2つの意味があります。

 

どちらも「車が修理された状態を持った」「財布が盗まれたという状態を持った」という意味では、同じ用法といえますが、起こった結果によって、違う和訳になります。

ちなみに、よくある誤訳ですが、「彼女は財布を盗まれた」という文を「She was stolen her wallet.」としないように注意しましょう。

4-3.慣用表現③with O Cで「Oを~しながら」

with O C で「Oを〜しながら」という訳になります。
具体的な例文は以下のようになります。

「with one’s leg crossed」はとても有名なフレーズなので、このまま覚えてしまっても良いと思います。

5.最後に

分詞はテストによく出てくる分野です。また、分詞構文を理解するためには、まず現在分詞と過去分詞を把握しておかなければなりません。

そのため、分詞をしっかり理解し、自分で英作文として使えるレベルまで訓練しておくとよいでしょう。

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この記事の執筆者

ニックネーム:受験のミカタ編集部

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