【完全版】英語の代名詞とは?再帰代名詞や慣用表現も解説!一覧表付き!
皆さん、いきなりですが英語って難しくありませんか?
英語には日本語にはない独特のルールが多いので、日本人が英語を学ぶのはかなり難易度が高いんです!
その中の1つとして上げられるのが、代名詞です。日本語で、「彼」や「彼女」なんて言葉なかなか使いませんよね?
しかし英語を学んでいくには、代名詞の違いをしっかりと理解しておく必要があります。特に受験において、代名詞は小問で選択問題として出されますし、長文読解においても、代名詞の理解が出来ていないと主述関係を見失ってしまいます。
そこで本記事では、受験で必ず出てくる代名詞を基礎から受験頻出表現までわかりやすく解説していくので、これを機に完璧にしていきましょう!
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【目次】
1. そもそも代名詞って?
代名詞とは、その名の通り名詞の代わりになってくれる存在です!
では、代名詞って、どうして必要なんだと思いますか?
それは、同じ語の反復を避けたいからです!
1文目で「Tom」と言い、2文目からは「彼」などと呼ぶことにすれば、何度も「Tom」と言わずに済みますよね。
英語圏の人々は、日本人よりも、同じ語を反復して言うことを嫌う傾向にあるので、こういった代名詞の理解は必須になります。
日本語ではなかなか人称代名詞(「彼」や、「きみ」)は使われませんが、こそあど言葉のような指示代名詞は親しみがあると思います。
今回は代名詞の【完全版】の記事ということで、「人称代名詞」、「指示代名詞」、「不定代名詞」のうち、受験に出されやすい部分をピックアップして解説していきます!
2. 基本中の基本! 人称代名詞とは!
最初に紹介するのは、人称代名詞になります!
人称代名詞を理解するのに必要なのが、「格」と「人称」の意識です!
特に中学生の中には、「人称」の意識が弱く、「3人称単数現在形のs」を、いつ付ければいいか分からない人が多いです。
3つの「人称」の説明は、以下の通りです。
・1人称 → 「私」自身が主語になる場合ルマ。
・2人称 → 今話している「あなた」が主語になる場合ルマ。
・3人称 → 私とあなたが「他のだれか」について会話している場合ルマ!!
つまり、3人称は、話し手でも聞き手でもない「彼・彼女・彼ら・Tom・ポチ・そういちろう・3組のなべっちetc…」となります。
さらにそこに人称代名詞の「格」という概念が入ってきます。
「格」というのは、日本語でいう助詞(~は、~の、など)の働きが、その言葉の中に含まれている状態です。
主格
日本語でいう「~は」のニュアンスが含まれた人称代名詞のことです。
主語になれる格なので、基本的に分の初めにあり、後ろには動詞が来ます。前置詞の後や、形容詞の後には入れません。
所有格
日本語でいう「~の」のニュアンスが含まれた人称代名詞のことです。後ろに必ず名詞が来ます。
↓
所有代名詞
日本語でいう「~のもの」を表す代名詞です。
所有格は所有代名詞という形に変化ができ、これは「所有格+モノ」をひとことで言える形です。
目的格
目的格は「~を、~に」のニュアンスが含まれた人称代名詞で、他動詞の後に来るのが一般的です!
人称代名詞は上の表に書いてあるものを覚えてしまえば完璧です。
最後に、所有格と所有代名詞の関係性の例文を確認しておきましょう!
再帰代名詞の活用法
人称代名詞で一番難しいのは、再帰代名詞の活用法です!再帰動詞は主に「~自身」と訳すのがいいでしょう!
再帰とは、その行為がその動作主に及ぶことを言います。
つまり、主語である人物が自分自身に何かをしたときに使用されます!
再帰代名詞と目的格の違い
(例)
Bob killed him with a gun. → ボブは彼を銃で殺した。
Bob killed himself with a gun. → ボブは銃で自殺した。(自分自身を殺した。)
このように再帰代名詞を使うことによって全く違うニュアンスを作り出せます。
再帰代名詞の慣用表現は、受験で頻出なので、次の慣用表現をすべて覚えて完璧にしましょう!
再帰代名詞の慣用表現
大学入試、難関高校入試で頻出の再帰代名詞の慣用表現をまとめてみました。
神のit!(itの特別用法)
人称代名詞について、最後に解説するのは、「it」です!
何気なく使ってる it ですが、実は代名詞の中でも一番多くの用法があるので、これも完ぺきにしてしまいましょう!
皆さんは何気なく、It is sunny today. (今日は晴れ)や、It is six o’clock.(今、6時だよ)と使っていますよね?
では、どうしてすべて it が主語になるのでしょうか?
それは、人間が主語になれないものはすべてitが主語になってくれるからです。
つまり、神や地球(?)などにしか主語になれないものは、すべて it が主語を担ってくれます。
人間が主語になれないものは、
時間、天候、季節、距離、明るさなどが上げられるルマ!
覚えておくルマ!!
(例文)
- It is summer. (季節) → 夏です。
- How does it take to the station? (距離) → 駅までどのくらい距離がありますか?
- It is getting darker now. (明るさ) → だんだん暗くなってきているなぁ。
さらに、it の特別用法には「仮主語」というものもあり、これは強調構文などで使用されます!
- It is very essential to study English. → 英語を勉強することは必要不可欠である。
(強調したい”essential”という単語を前に持ってきたいため、it が仮の主語になる。)
3. 指示代名詞の使い分け!
次に説明するのは、指示代名詞になります。
しかし、基本的な指示代名詞に関しては、中学の最初に丁寧に教わっていて、そこまで難しいと感じていない人が多いと思うので、今回は such や same といった、あまり学校では教えてくれない指示代名詞をメインに解説していきます!
基本指示代名詞の解説
まずは、基本指示代名詞に関して、簡単に復習しましょう。
要は、距離の感覚だけつかんでしまえば簡単です。
this week や this year も今の自分が手に届く範囲だからthisを使いますし、
逆に at that time (あの時)は、今の自分からでは手が届かないから、thatを使うのです
また this には「こちら」という意味もありますので、電話の時も「This is Tom.」(もしもし、Tomです)といった使い方をするので覚えておきましょう!
指示代名詞 such sameの使い分け
それでは、あまり授業では深く教えてくれない、指示代名詞 such と same の解説をしていきます。
suchの用法
such の意味は「そのようなもの」「そのような人」です。
また、「as such」で「そういうものとして」という意味があります。
- I have never heard such a story. (そんな話を聞いたことはない。)
- Please bring 20 such chairs to my office. (私のオフィスにそのような20個の椅子を持ってきてください。)
- I am still a child, but I do not want to be treated as such. (私はまだ子供だが、そのようには扱われたくない。)
suchで一番注意するべきなのは、語順です!
しっかりと覚えましょう。
the sameの用法
same の意味は「同じもの、同じこと」です。
慣用表現としては、「the same ~ that」と、「the same ~ as」で使い分けがされているので、これも確認しておきましょう。
- I’ll have a cop of coffee. How about you? – Please give me the same. (俺コーヒー飲むけど、お前は?-じゃあ俺も同じやつにするわ。)
- This is the same pen that Mike bought. (これは、マイクが買っていたペンと同じペンだ。→完全同一)
- This is the same pen as Mike bought. (これはマイクが買っていたペンと同じようなペンだ。→同種類)
さすがに受験問題の小問でこの差を答えるような問題は少ないですが、長文問題においてこの二つの差を知っておくことは理解度につながるので重要です!
4. 不定代名詞の用法!
最後に紹介するのは、代名詞の理解において最難関ともいえる「不定代名詞」です!
不定代名詞は、今までの代名詞と違って、「不特定の人・物事・数量」を表す代名詞です。
この範囲は、受験問題でも小問としてかなり出されやすい範囲なので、慣用表現も併せて完璧にしておきましょう!
最後に例文もまとめてあるので、ぜひ参考にしてください!
不定代名詞「Other」の用法を総まとめ!
不定代名詞の中でも、特にクセの強い「Other」の用法を、例文を踏まえて解説していきます!
頭では理解できても、英作文でどれを使うべきか分からなくなるパターンが多いので、画像のイメージと併せながら理解していきましょう!
不定代名詞 The other
other (他の)という単語に定冠詞である「the」がついていますね。
さらに単数形をとっている(sがついていない)ので、「特定できるもう一つのもの」、もっと文法チックに言うと「2つ以上の特定の数が与えられている場合の、最後の一つ」という意味になります。
例えば、A, B, C, D, E のボールがある中で、「A, B, C and D are red. The other is blue.」と言った場合、Eのボールだけが青いことになります。
- (例文)You have two choices, one is difficult, the other is easy.
(訳)君には2つの選択がある。1つは難しく、もう一方は簡単なものだ。
不定代名詞 another
続いての「another」は、other (他の)という単語に、不定冠詞である「an」がついています。
an + other = another というわけです。
つまり、「不特定のもう一つ」「不特定多数ある中で他のどれか一つ」といった意味になります。
- (例文)Could you give me another piece of cake?
(訳)もう1個ケーキをいただけないかしら?
不定代名詞 others
others は「不定代名詞 other」が複数になっただけで、「不特定多数ある中の、他の複数のもの」を指すときに使用されます。
しかし、何を指しているのかを限定することはできないという点を理解しておいてください。
- (例文)If one plan fails, you can try others.
(訳)もし1つの計画が失敗した場合は、他の計画をいくつか試していいよ。
不定代名詞 the others
the others は、「others」が定冠詞 the によって限定されたバージョンになりますね。
そのため、「3つ以上の特定の数が与えられているときの残りすべて」を意味します。これだけでは理解が難しいかもしれないので、この後の例文とともに学習していきましょう!
- (例文)I had only one cookie, but you had the others, didn’t you?
(訳)俺クッキー1個しか食べてないけど、お前残り全部食っただろ??
each other と one another の違いは?
同じ「other」を使った表現に、「each other」と、「one another」というものがあります。
この表現は受験にもよく出てくるもので、2つとも「お互いに」という意味がありますが、実際の使い方が変わってくるので注意しましょう!
- each other → 2者間での「お互いに」
(例文)The presidents of 2 countries have known each other since 1998.
(訳)その2か国の大統領は1998年以来の知り合いである。
- one another → 3者以上における「お互いに」
(例文)The service enabled users to contact directly with one another.
(訳)そのサービスはユーザー同士で直接連絡を取り合うことを可能にした。
不定代名詞「all、every、each」の用法を総まとめ!
代名詞シリーズ最後は、不定代名詞「all、every、each」になります!
これらは受験の長文問題においては良く出る割に、しっかりと文法的に使いこなせている人は少ないです!ぜひ、この機にしっかりと理解して、周りと差をつけていきましょう!
「all」と「every」の使い方の違い
不定代名詞「all」も「every」もどちらも「すべてのもの」という意味があります。
しかし「all」は全体を意識した「すべて」であるため、後に続く動詞は複数形となります!
それに対し、「every」は個々を意識したうえでの「すべて」であるため、単数形をとります!
さらに「all」は、「all of+代名詞」、「all (of) the[所有格]+名詞 」といった形で使われることが基本です!
- All passengers have to pay the fees. (すべての乗客は料金を支払わなくてはならない。複数扱い)
- Every passenger has to pay the fee. (乗客はみんな各々料金を支払わなくてはならない。単数扱い)
- 注意:All of the milk has gone bad. (すべての牛乳は腐った。単数扱い→主語が不可算名詞であれば無条件に単数扱い。)
「every」と「each」の用法の違い
不定代名詞「each」は、「それぞれのもの」という意味を持ちます。
それぞれのものとは、「every」よりももっと個々に注目を置いた場合の表現になるので、もちろん単数形になります。
さらに「each」は、3つの用法があり、出てくる文章によって位置が異なるので注意しましょう!
代名詞用法:Each of stores is closed.(それぞれの店は閉まっている。)
形容詞用法:Each student will be given a student ID card.(それぞれの学生は学生証を配布される。)
副詞用法: These fruits cost 47 dollars each.(これらの果物はそれぞれ47ドルになります。)
さいごに
いかがでしたか? 受験に出やすい代名詞の理解が出来たでしょうか?
代名詞の勉強を今のうちにしておけば、必ず長文読解や文法問題で役に立ちます!
代名詞は一見、簡単そうに見えますが、長文の中の不定代名詞などは急に難しく感じるものなので、すべての用法を理解しておきましょう!
がんばれ!受験生!