スラッシュリーディングのやり方を解説!長文読解で高得点を取る方法とは?

英語 2019.7.31

今回は「スラッシュリーディング」についてです。

Prime minister has appointed a minister for loneliness to tackle the isolation felt by more than 1 in 10 people in Britain. 

突然ですが、受験生の皆さんは、この文をどれだけ速く、かつなるべく正確に読むことができますか?

細かく丁寧に読みすぎてしまうと、文の後ろから「イギリスでは…」「10人の人々の中で1人以上…あれbyってこの時どう使うんだ?」「孤立にタックル…そして…首相?英首相が孤独にタックル?なんだそれ…」と迷っている間に長文読解の時間はどんどん少なくなっていってしまいます。

センター試験でも2次試験でも、大学受験の英語は長文読解のスピードが命です。そんな時に役立つ「スラッシュリーディング」という読解方法を紹介するとともに、練習法やポイントをお教えしていきたいと思います!



1.スラッシュリーディングとは?どんな効果があるの?

まずはスラッシュリーディングがどんなものか知っていきましょう。

受験勉強を始めたてのころなどは、一文ずつ品詞分解しながら丁寧に意味重視で読み進めていきます。
しかし受験まで残り3か月の秋ごろには、長文読解は意味重視からスピード重視にシフトさせましょう。
限られた試験時間なのにゆっくり品詞分解なんてしていたら長文はまず読み切ることができません。

例えばセンター試験では長文問題には時間配分を短いもので大問あたり8分~長めの大問で12分程度しか割けません。

その時使うのがスラッシュリーディングです!

スラッシュリーディングの概要

・文を頭(左)から読み進める
・大体の意味のまとまりごとに「/」(スラッシュ)で区切る
・長い文章も短く区切ることで頭のなかで意味を整理しながら読めるようになる
・いちいち翻訳せずに読めるから速い!
利点ばかりですね!それでは具体的な方法を見ていきましょう!


2.スラッシュリーディングのやり方

上に述べましたが、スラッシュリーディングでは文章の意味と文法の切れ目にスラッシュ(/)を打って意味を把握していきます。

最初に挙げた文をまずは使いましょう。

例文:Prime minister has appointed a minister for loneliness to tackle the isolation felt by more than 1 in 10 people in Britain. 

この長く意味が分かりずらい文にスラッシュを打つとこうなります。

Prime minister has appointed a minister / for loneliness / to tackle the isolation / felt by more than 1 in 10 people / in Britain.
首相は大臣を任命した / 孤独を担当する / 孤立に対処するため / 10人に1人以上によって感じられている / イギリスで

どうですか?かなりすっきりしたんじゃないでしょうか。上のざっくりとした訳を頭の中ですぐにまとめて、

「ああイギリスで孤独が問題だから、それを対処するための大臣さんが任命されたのね。10人に1人以上が孤独を感じてるんだ。」

と文の大意がわかります。

この文では、

  • 副詞節を導く前置詞(for、toなど)
  • 修飾節などの付属した節(ここではfelt by~)

を意識して分けていきました。

次の文章です。

例文:I went the gorgeous restaurant where I met my wife for the first time with my mistress .

スラッシュを打ちましょう。今回は、

  • 副詞節を導く前置詞
  • 関係詞

に留意します。

I went the gorgeous restaurant /  where I met my wife / for the first time / with my mistress .
私は高級レストランに行った / 妻と初めて出会った / 不倫相手と

私は愛人と高級フレンチを食べに行ったんだが、そういえばここは妻と初めて出会った場所だった。

というなんとも嫌な文章になります。

 

もう一文練習してみましょう。

例文:The others were gracious and curious about the man who had saved my life but my mother looked at him like an insect which must be squashed quickly .
【参照】TITANIC Japanese Caption

スラッシュを打ちます。今回は

  • 関係詞
  • 接続詞
  • 前置詞(連語は除く)

に着目します。連語とは上の文ですと

・gracious about(~に対して優しい、親切である)

・curious about(~に対し興味を持って、好奇心を抱いて)

等です。これらはスラッシュを打たないほうが読みやすいため、連語、成語にはスラッシュを打つべきでない時があるということを覚えておきましょう。これは語彙を増やしていくと対応できるようになります。

The others were gracious and curious about the man /  who had saved my life / but my mother looked at him / like an insect / which must be squashed quickly .

他の人々はその男性に対し感謝したり好奇心を持って接していた / 私の命を救ってくれた / しかし私の母は彼を見た / 虫ケラのように / すぐに踏みつぶせるに違いない

他の人々は私の命を救ってくれたその男に感謝したり好奇心を持って接していたが、私の母は彼をまるですぐに踏みつぶせてしまう虫ケラであるかのように見た。

この文を後ろから丁寧に読んでいてはかなり時間がかかります。さらに、物語や随筆のような文章題だと英語独特の言い回しや比喩表現などに捉われてしまう恐れもあります。

「虫ケラのように」の部分も受験英語では完璧に理解する必要はありません。
「ああ、彼は女の子の母親に嫌われているんだな」ということがわかればいいのです。

このようにして頭からスラッシュリーディングで大体の文の意味を捉えながら流れるように読み進めましょう。



3.スラッシュリーディングをするときに区切る要素

文を区切るときの要素についてまとめておきます。

この要素は「必ずこの要素が来たらスラッシュを入れる」ものではなく「スラッシュを入れると読みやすくなる要素」に過ぎないのであまり固執しすぎず、自分のやりたいようにやることをお勧めします!

文型で区切る

いわゆる、S(主語)、V(動詞)、O(目的語)、C(保護)といった文型で区切るのが基本です。

これで区切ることによって、主語がかなり長い文章や、目的語が長い文章であっても、どれが「動詞」なのか見当がつき、文全体の意味を理解しやすくなります。

例文:My grandmother living in the country / seems / to be fine.
和訳:田舎に住んでるおばあちゃんは元気みたい。

接続詞で区切る

当然、接続詞では切るようにしましょう。文が一度切れてしまうので、まとめて読むとわかりにくくなる可能性が高いです。

等位接続詞である and, or, but, は簡単に切れるので良いと思いますが、that のような従属接続詞もしっかりと区切れるようにしましょう。

例文:I know / you / stole / my wallet. (thatが省略されている点に注意)
和訳:お前が俺の財布盗んだの知ってるからな!

関係代名詞で区切る

新しい動詞を用いてさらに修飾をしていく「関係代名詞」にもスラッシュを入れるべきです。

長文読解で一番つまづくことが多いのは、関係代名詞んどが混ざったことにより「動詞」や「主語」がどれに当たるかわからず文全体の意味を理解できないからなので、積極的に関係代名詞にはスラッシュを入れていくことをおすすめします。

例文:It turned out / that / my wallet / I lost yesterday / had been stolen / by my friend.
和訳:昨日無くしたと思っていた財布は友達に盗まれていたことが分かった。

前置詞句(副詞句)で区切る

知ってる方もいるかもしれませんが、前置詞と名詞は相性が良く、この2つがくっつくと「副詞句」といったものに変わります。

副詞句になると、場所だったり時間、あるいは状況などを修飾するものに変わるので全体の意味を理解するためにスラッシュで区切るのが良いでしょう。(副詞句→ in the park)

例文:I / played / in the park / next / to the station / at 10 pm / yesterday
和訳:私は昨日午後10時に駅の隣にある公園で遊んだ



4.スラッシュリーディングの練習問題

では最後にスラッシュリーディングの練習問題を解いておきましょう。

単語の難易度的には、高校生で習う基本的なレベルかなと思いますが、単語に自信がなくてもスラッシュリーディングで何となくのニュアンスを理解できるようになるはずなのでぜひ挑戦してください!

例文:シャーロックホームズ赤毛組合
英文:
I had called upon my friend, Mr. Sherlock Holmes, one day in the autumn of last year and found him in deep conversation with a very stout,florid-faced, elderly gentleman with fiery red hair. With an apology for my intrusion, I was about to withdraw when Holmes pulled me abruptly into the room and closed the door behind me.
【参照】原文で読むシャーロックホームズ
さぁみなさん理解できましたか??
文学は独特の表現や、文法が使われることが多いので読みにくいと感じる人もいると思いますが、試験や受験の長文読解には多くの小説や文学が出されることがあるので読み慣れるようにしましょう。

では、この文章をスラッシュリーディングで読んでみましょう。

I / had called upon / my friend, / Mr. Sherlock Holmes, / one day / in the autumn /of last year / and found / him / in deep conversation / with a very stout, / florid-faced, / elderly gentleman / with fiery red hair.
With an apology / for my intrusion, / I / was / about / to withdraw / when / Holmes / pulled / me / abruptly / into the room / and / closed / the door / behind / me.
これでどうでしょうか??
読みやすいと感じれるようになるとスラッシュリーディングの効果が出ている証拠です。
和訳:
私は友人のシャーロックホームズを訪ねた / 去年の秋のある日 / すると彼は熱心に話をしていた / とても太った / 赤ら顔の / 年配の男性 / 燃えるように赤い髪をした / 割り込んですまないと謝って / 私が引き下がろうとしたとき / ホームズは私をいきなり部屋に引っ張り込んで / 私の後ろで扉を閉めた。
和訳と見比べながら、スラッシュリーディングでニュアンスをつかんでいくクセをつけていきましょう!


5.スラッシュリーディングのまとめ

今回は、スラッシュリーディングのメリットと、やり方を練習問題を用いながら解説していきました。

スラッシュリーディングで一番大切なことは

  • スラッシュをつける場所にあまりこだわりすぎないこと
  • 最終的にはスラッシュを少なくしても読めるようにしていくこと

になります。



まとめ

スラッシュリーディングで読む練習をしていけばそのうち自然と構文を理解する力がつくはずなので、最初は地道に努力していきましょう!

頑張れ受験生!


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この記事の執筆者

ニックネーム:たくろー

慶應義塾大学法学部法律学科2年
神奈川県出身
好きなこと:ピアノ、剣道、温泉巡り
得意科目:国語、英語、社会
ハマっていること:サンドウィッチマンのコントを見ること