必ず解いておきたい!恒等式問題3選・詳しい解説付き
今回は恒等式の問題を扱います。
比較係数法、数値代入法、応用問題の3つのパターンをご用意しました!
もちろん詳しい解説付きです。
ぜひこの3パターンの問題で、恒等式の基礎を攻略しましょう♪
※恒等式の基礎や計算方法についてまだ理解が不十分な人はこちら↓ボタンをクリック!!
1.恒等式問題①&解説
【問題①】
次の等式がxについての恒等式となるように、定数a, b, c, dの値を求めよ。
-2x3+8x2+ax+b+10
= (cx+d)(2x2+5)
【解答&解説】
この問題では、
両辺の同じ次数の項の係数が等しいので、係数比較法を使いましょう。
与式の右辺を展開して整理します。
-2x3+8x2+ax+b+10
= 2cx3+2dx2+5cx+5d
係数を比較します。
-2 = 2c
8 = 2d
a = 5c
b+10 = 5d
より、
c = -1
d = 4
a = 5・(-1) = -5
b = 5・4 – 10 = 10
となります。
2.恒等式問題②&解説
【問題②】
次の等式がxについての恒等式となるように、定数a, b, cの値を求めよ。
ax(x+1)+bx(x-4)-c(x-4)(x+1)
= 6x2+7x+21
【解答&解説】
これは係数代入法のパターンですね。。
x=-1を代入すると、
5b = 20
x=0を代入すると、
4c =21
x=4を代入すると、
20a = 145
よって、b=4, c=21/4, a=29/4
このとき、
(左辺)
= (29/4)x(x+1)+4x(x-4)-(21/4)(x-4)(x+1)
= 6x2+7x+21
ゆえに、与式は恒等式である。
よって、a=29/4, b=4, c=21/4
3.恒等式応用問題&解説
最後に、恒等式を利用した応用問題を1つ解いてみましょう
【応用問題】
xの整式 x3+ax2+3x+10 を、整式
x2-x+6で割ると、商がbx+1、余りがRであった。
このとき、定数a, bとRを求めよ。
但し、Rはxの整式または定数とする。
【解答&解説】
Rは余りなので、
R=cx+dとおく(割る式が2次式なので余りは1次以下になります)
すると、
x3+ax2+3x+10
= (x2-x+6)(bx+1)+cx+d
という等式が成り立つ。
これはxについての恒等式である。
右辺を整理して、
x3+ax2+3x+10
= bx3+(1-b)x2+(-1+6b+c)x+6+d
係数を比較して、
1 = b
a = 1-b
3 = -1+6b+c
10 = 6+d
これを解いて、
a=0, b=1, c=-2, d=-4
したがって、
a=0, b=1, R=-2x-4
いかがでしかたか?今回紹介した3つの問題は、基礎的な問題なので、必ず解けるようにしておきましょう!