必見!絶対知りたい三平方の定理の証明方法3選!見やすい図で即わかる
高校数学で有名な公式の1つとして、三平方の定理があります。
※三平方の定理について詳しく知りたい人は、三平方の定理について解説した記事をご覧ください。
しかし、「三平方の定理は何か知ってるけど、なんで三平方の定理って成り立つの?」と思ったことはありませんか?
今回は、スマホでも見やすいイラストを使いながら、三平方の定理の証明を行います。
三平方の定理の証明方法は、ギネスブックによると520通りほどあるそうです笑
今回は、シンプルでわかりやすい三平方の定理の証明方法を3つ紹介します!
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1:三平方の定理の証明①(正方形を使った証明)
まずは一番シンプルであろう三平方の定理の証明を紹介します。
正方形を使った証明です。
以下のように、正方形ABCDの中に正方形EFGHを入れた図を考えてみましょう。
この時、正方形ABCDの面積Sを2通りの方法で表してみます。
まず、正方形ABCDの1辺の長さは(a+b)なので、
S = (a+b)2・・・①
ですね。
また、
正方形ABCD = 正方形EFGH + △AEH × 4
ですね。
※△AEH=△FBE=△GCF=△DHGであることに注意してください。
よって、
S
= c2 + 4 × (ab/2)
= c2 + 2ab・・・②
①=②ですので、
(a+b)2 = c2 + 2ab
より、
a2 + 2ab + b2 = c2 + 2ab
となるので、
三平方の定理
c2 = a2 + b2
が証明されました。
2:三平方の定理の証明②(直角三角形を3つ使った証明)
三平方の定理の証明2つ目は、直角三角形を3つ使用した証明方法です。
以下の図のように、3つの直角三角形を組み合わせます。
※緑色の2つの直角三角形は同じ形(合同)です。
ここで、台形ACDEの面積を2通りの方法で表してみます。
台形ACDE
= (AC+ED)×CD ÷ 2
= (b+a)×(a+b)÷2
= (a+b)2/2・・・③
ですね。
また、この台形ACDEは、3つの直角三角形からできているので、
(台形ACDE)= (三角形ABC)+(三角形EBD)+(三角形ABE)
となりますね。よって、
台形ACDE
= (ab)/2 + (ab)/2 + c2/2
= ab + c2/2・・・④
となります。よって、③=④なので、
(a+b)2/2 = ab + c2/2
両辺を2倍して整理して、
a2 + 2ab + b2 = 2ab + c2
より、
c2 = a2 + b2
となるので、三平方の定理の証明ができました。
3:三平方の定理の証明③(相似を使った証明)
最後は相似を使った三平方の定理の証明です。
以下の図のように、直角三角形ABCの点Cから、辺ABに対して垂線Dを下ろします。
すると、△BDCと△BCAにおいて、
・∠Bは共通
・∠BDC = ∠BCA = 90°
なので、△BDCと△BCAは相似になりますね。
よって、
BC:BA = BD:BC
より
BC2 = BA×BD・・・⑤
また、△ADCと△ACBにおいて、
・∠Aは共通
・∠ADC = ∠ACB = 90°
なので、△ADCと△ACBも相似になります。
したがって、
AC:AB = AD:AC
より
AC2 = AB×AD・・・⑥
ここで、⑤と⑥の左辺同士、右辺同士を加えると、
BC2 + AC2 = AB(BD+AD)
となるので、BC=a、AC=b、AB=cより(図参照)
a2 + b2 = c2
となるので、三平方の定理の証明ができました。
三平方の定理の証明のまとめ
いかがでしたか?
三平方の定理の証明方法が理解できましたか?
今回は3つの証明を紹介しましたが、三平方の定理の証明は他にもたくさんあります。ぜひ「三平方の定理 証明」などで検索してみてください。