新大学群「SMART」について徹底解説!MARCHとの違いは?

受験トピックス 2020.7.10
新大学群「SMART」について徹底解説!MARCHとの違いは?

みなさんはSMARTという名前を聞いたことがありますか?

近年、MARCHに代わる新しい大学群として注目されています。

大学群は難易度や偏差値が似ていることが多いため、志望校選びや併願校を決めるときの重要な情報源となります。

この記事ではSMARTについて徹底解説していきます!

    1.新大学グループ「SMART」とは?

    SMARTとは、いわゆるMARCHや日東駒専、関関同立など、地域ごとに同じ程度の偏差値や難易度によって括られた大学のグループの一種で、比較的最近作られた大学群の名称です。

    大学改革やカリキュラムの変更などにより、大学の情報は毎年変わっています。先ほど挙げたMARCHや日東駒専というのは昔から呼ばれている大学群であるため、つねに最新の大学動向を反映しているわけではありません。

    そこで、より最新の傾向を反映して作られたのがSMARTという名称です。

    1-1:SMARTを構成している大学とは?

    MARCHや関関同立などと同じく、SMARTも、大学のイニシャルを組み合わせて作られた呼び方です。

    Sが上智大学(英名のSophiaの頭文字をとって)、Mが明治大学、Aが青山学院大学、Rが立教大学、Tが東京理科大学です。
    難易度や偏差値帯が似通っていることから、この5大学になりました。

    1-2:SMARTの偏差値帯について

    各大学の偏差値は、学部によっても差があるので一概には言えませんが、おおよそ57.5~67.5の範囲です。
    詳しくは2章で解説しますが、青山学院大学、明治大学、立教大学の3校は、MARCHのなかでも人気が高まり、倍率が高くなっています。

    特に明治大学は、「早慶明」と言われ、より偏差値の高い慶應義塾大学などと並べられるほど難易度が上がっていることからも、偏差値だけでは測れない難易度が存在するといえます。

    きれいな大学の画像
    上智大学は偏差値が高い学部が多く、合格するのは困難なことだと思います。
    しかし、他大学を見ると学部によっては偏差値や倍率がかなり高い学部もあり、一概に「○○大学が一番難しい!」とは言い切れないのが現状です。

    さらに、学部のなかの学科によっても偏差値が違い、学科の入試形態によっても偏差値が異なる場合があるので、受験を検討する際には細部までしっかり見るようにしてください。

      2.MARCHや早慶と何が違うの?新大学グループ「SMART」との比較

      近年、MARCHの5大学では難易度に差が出つつあるといわれています。
      偏差値だけで見れば同じ程度であり、変わりないように見えるのですが、人気や倍率が大きく異なり差が生じるようになってきました。

      結論から申し上げます。
      さまざまな要素を考えると、SMARTの入試自体の難易度は「早慶よりは簡単で、MARCHよりは難しい」大学群という理解でよいかと思います。

      まずは上智大学と東京理科大学。
      この2校は、早稲田大学や慶應義塾大学と並んで、早慶上智、早慶上理という名称で聞くことが多いのではないでしょうか。
      ただ早慶の人気と難易度はとても高く、上智大学と東京理科大学との差が生まれるようになってきました。
      そこでこの2校がMARCHの中で勢いがあった3校と合わさりSMARTになった形です。

      青山学院大学、明治大学、立教大学の3校は、都心に近い立地とブランド力が人気の秘訣でしょう。

      それぞれ渋谷、お茶の水(駿河台キャンパス)、池袋とアクセスが良好で、多くの人にとって通いやすい場所にキャンパスがあります。また知名度も全国的に高く、毎年人気の大学です。

      なお、「受験のミカタ」では、立教大学に合格した学生の体験記を公開しています。
      詳しい合格体験記を知りたいという方は3年12月のE判定から逆転!受験勉強5か月間で第一志望の立教に受かった話も併せてお読みください。

      SMARTはこれからさらに伸びる可能性のある大学や、勢いのある大学が多いので、MARCHと比べると、少し難易度が上がると思います。

      3.SMARTの登場で大学受験は変わる?受験において大切なこととは

      受験生の皆さんは「今年の受験は厳しい」「都内の私立の人気が高い」「受験者数が増えて大学に入るのが難しくなった」といった最近の傾向を耳にすることが多いのではないでしょうか。
      そのような話題では、SMARTやMARCHなどの大学群が基準にされることが多いと思います。

      ただ筆者の意見では、受験が厳しい戦いなのは今に始まったことではなく、毎年のことです!
      「今年は厳しい」というのは筆者が受験生だった時にも言われていました。
      倍率は申し込んだ後でないと確定しないし、
      去年の倍率は去年のものでしかありません。

      今年の受験がどうなったかが分かるのは皆さんが試験を終えた後です。
      情報に振り回されず、取捨選択をすることが大事です。


      情報収集している様子

      志望校選びの際には、「MARCH以上の大学に受かりたい」など大学群は基準にされることが多いです。
      ただし気を付けてほしいのは、同じ大学群の中でも難易度や試験内容はかなり異なるし、また学部によっても大きく違うということです。

      1つの基準にすることは決して悪いことではないのですが、大学群はあくまで大学群でしかないというのを肝に銘じておいてください!

      現在では、SMART+CHという呼び名だったり(SMARTに中央大学と法政大学を合わせたもの)やISMART(Iは国際基督教大学)など新名称が続々と生まれています。
      大学群というのはあくまでいくつかの大学を親しみやすい名称でまとめただけのものです。
      実際には、知名度は高くなくとも教育の質が高い大学や、就職率の高い大学も多く存在します。

      ただ、大学群などについて理解するのは最近のトレンドや傾向などを掴むよい機会なので、こういった受験情報にアンテナを張っておくことは大切です。

      情報を正しく理解し、正しく活用していきましょう。

        4.まとめ

        この記事では新大学群「SMART」についてまとめました。
        受験のトレンドを把握することで、自身のモチベーションにつながったり、よい作戦を練る機会になるので、こういった勉強以外のことにも時間を割くことは大事です。

        勉強と情報収集のバランスをうまくとって、密度の濃い時間を過ごせるようにしましょう。

        この記事が少しでも役に立ったら幸いです!

        最後までご覧いただきありがとうございました!

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        この記事の執筆者

        ニックネーム:受験のミカタ編集部

        「受験のミカタ」は、難関大学在学中の大学生ライターが中心となり運営している「受験応援メディア」です。