指定校推薦とは?面接や志望理由書の対策や疑問を解説!落ちることってあるの?
指定校推薦とは、大学側が様々な高校に毎年一定数の合格枠を設ける制度のことです。
私は指定校推薦を受験する方法の1つと考えたことで、受験の幅が大きく広がりました。
ここでは指定校推薦の概要や対策、注意すべきポイントを解説していきます。
【 目次 】
1.指定校推薦とは?
指定校推薦とは、大学側が指定した基準を満たせば、誰でも受験できる方式のことです。
評定平均や欠席日数が基準となるものが多いですが、大学によっては高校時代に顕著な成績を収めたものなど、基準をクリアするのが難しいものもあります。
ここでは指定校推薦の流れを説明します。
1-1.どこから指定校推薦が来ているのか確認する
高校に張り出されている指定校推薦のリストは、時期によって変化するため、変化するごとに確認しましょう。
私の高校では、3年生の4月上旬に去年の指定校推薦のリストが、夏休みに入る直前に自分たちの年の指定校推薦のリストが、張り出されていました。張り出されてからも徐々に更新され、増えていくこともあるため注意しましょう。
1-2.志望理由書を受け取り、提出する
私の場合、夏休み期間の進路を決める三者面談でもらいました。高校によっては、先生に指定校推薦の旨を直接伝えて受け取る場合もあります。
提出期限はおおよそ夏休み明けの9月上旬あたりです。
この時点での志望理由書は校内選考の段階のため、志望理由などを書く量は少ないものが多いです。
1-3.校内選考の合否を伝えられる
志望理由書を提出してから2週間ほどで合否が伝えられます。
自分の高校では競合した場合、評定平均が少しでも高い生徒が選考を通りました。
しかし、生活態度や素行に問題のある生徒は、競合している中で評定平均が高くても選考を通らないどころか、単独で希望している場合でも選考を通らないことがあります。
選考が通った場合は、原則としてその大学しか受験できないため、注意してください。
ここまでが指定校推薦の大まかな流れです。
2.指定校推薦に向いている人とは?
指定校推薦に興味がある人でも、自分自身が指定校推薦に向いているかどうか分からない人も多いと思います。
ここでは指定校推薦に向いている人の特徴を、いくつかあげたいと思います。
2-1.長期的な努力ができる人
前述したとおり、校内選考は高校1年~3年の評定平均で選ばれます。
そのため高校での定期試験がとても重要で、高校3年間良い成績を取り続ける必要があります。
長期的な努力が苦手な人は、ある程度の期間集中して努力する一般受験の方が良いかも知れません。
2-2.行きたい方向性や目指している大学が定まっている人
指定校推薦は校内選考を受けた段階で、受験する大学が1校に絞られてしまいます。
指定校推薦で受験する場合は、早い段階から行きたい方向性や、目指している大学を決めておく必要があります。
2-3.家庭の事情で金銭的に余裕がない人
大学受験はかなり費用が掛かります。
国公立大学を受験する場合は、センター試験と合わせておよそ3万円、私立大学を受験する場合は1校あたりおよそ4万円掛かります。国公立受験だけならまだしも、私立大学を受験する場合は、1つの大学でたくさんの形式があり、滑り止めの大学なども含めると、30万円を超えてしまいます。
しかし、指定校推薦で受験すれば原則1校のため、受験の費用を抑えることができます。
また浪人する可能性も低いため、金銭的に余裕がない家庭の場合は、検討してみることも1つの手でしょう。
3.指定校推薦の対策(志望理由書、面接、小論文)とは?
いざ指定校推薦を受験しようと思っても、何を対策すれば良いのかわからない人も多いと思います。
指定校推薦を受験するうえで対策しておくべき、志望理由書、面接、小論文の3つについて解説していきます。
3-1.志望理由書の対策
志望理由書は校内選考の書類と大学に提出する書類の2種類がありますが、大学に提出する志望理由書の方が書く量が多いだけで、書く内容に違いはあまりありません。書く内容としては大きく2つあり、高校での活動と大学に入学してからやりたいことです。
前者は書いている人も多いと思いますが、後者こそがとても重要です。大学に入学してからやりたいことを伝えることで、面接官が大学に入学してからのあなたをイメージしやすいからです。
高校生の段階で大学に入学してからやりたいことを考えられない人は、ぜひオープンキャンパスに行ってみてください。
実際に大学生や教授と話すことで、大学でやりたいことが見つかると思います。
理系の方は、この研究室でこんな研究がしたいという内容にすると、中身の濃い志望理由書になるでしょう。
3-2.面接と小論文の対策
面接と小論文は先輩たちの体験記を参考に進めていきましょう。
前述したとおり、指定校推薦は基本的に毎年大学側から枠が設けられるため、自分たちの年から新たに加わった枠でない限り、先輩たちも同じ指定校推薦で受験しています。その先輩たちが体験記を作成しています。
体験記には面接の内容や小論文の問題が細かく書かれている、いわば過去問のようなものです。
この体験記で特に重要なのは、面接の形式です。
面接の形式は大学や学部によって大きく異なり、面接官と1対1の個人面接や集団面接、圧迫面接などもあります。
この形式に沿って面接練習を行いましょう。面接練習はとにかくたくさん行うことが大事です。先生などに協力してもらい、面接を行う機会を増やしましょう。
4.指定校推薦に落ちることってあるの?
校内選考を通ってしまえば、よほどもことがない限り、落とされることはありません。
しかし、注意しなければならないのは看護や医療系の大学を受験する場合です。
将来働くことを考えたときにコミュニケーション能力が必要なため、面接で落とされる可能性があるため、注意しましょう。
5.注意すべきポイントとは?
ここまで指定校推薦の説明を聞いて、とても良い形式で楽な受験方法と思った方も多いかもしれません。
しかしメリットだけではなく、注意すべきポイントがいくつかあるため解説します。
5-1.指定校推薦を過信しすぎず、一般入試の準備を進めておく
指定校推薦の枠は年によって変動したり、校内選考で争う可能性もあるため、必ずしも指定校推薦を受験できるとは限りません。
指定校推薦を受験したいと考えていても、並行して一般入試の準備を進めることを強く進めておきます。
仮に指定校推薦で受験することが決まっても、その努力は無駄になりません。
5-2.大学でも努力し続けなければならない
指定校推薦で受験した人の大学時代の成績はその都度高校に送られます。
留年や中退をしてしまうと指定校推薦の枠に影響してしまうため、大学に入学してからも続けて努力しなければいけません。
大学に入学した段階で終わりではないのが、指定校推薦だと覚えておきましょう。
5-3.本当に行きたい大学なのか精査する
指定校推薦で受験するということは、受験校を1校に絞るということです。
第一志望が決まっていない段階や、とりあえず受験してみようと思って指定校推薦を利用することは危険です。また指定校推薦という制度が魅力で、指定校推薦が来ている中から志望校を選ぼうとすることもおすすめできません。
自分が本当に行きたい大学から指定校推薦が来ていれば、利用するという考え方がベストだと思います。
6.指定校推薦のまとめ
ここまで指定校推薦について説明してきましたが、私は指定校推薦で受験してとても良かったと思いました。
指定校推薦を考えることで受験の幅が広がっただけでなく、評定平均をとる必要があるため、定期試験のモチベーションが上がりました。受験生の皆さん、大変なことがたくさんあると思いますが、応援しています!頑張ってください!!