【中学・高校英語】比較級の基本構文を例文で学ぶ!肯定文と否定文、比較級の修飾語は理解できていますか?

英語 2015.8.29

中学・高校英語における比較級は、省略があったり、例外があったりと一筋縄にいかないので、頭の中を整理しとかないと簡単に点数を落としてしまいます。そこで、今回は比較級の最もベーシックとなる基本構文を紹介します。比較構文が曖昧になってしまっている人は是非見てみてください。

原級比較の記事についてはこちらをご覧ください。

1. 比較級の基本構文(肯定)


比較級には大きく分けて上記3パターンがあります。形容詞や副詞をもっと細かく分けたものについては「原級比較 比較級 最上級の形容詞・副詞」でまとめていますので確認してください。

【省略】thanは接続詞なのでthan以下はSVと文章が続きます。原級(as~as)の時も紹介しましたが、比較は「比較するものと比較されるもの」が基本的には同じ構文をとります。しかし、多くの場合において、SVが省略され、主語や、副詞句のみが残ります。

例文)I enjoy cooking more than before. 

略さず書くと・・

I enjoy cooking more than I did before.

【例外】形容詞で語尾が「~or」で終わる場合⇒比較する際thanでなくtoを使う。

例文)I am superior to him.
私は彼より優れている。

 

 

2. 比較級の基本構文(否定)

I am more intelligent than she.
私は彼女より賢い。(賢さ:私>彼女)

比較級を否定形にすると・・

I am not more intelligent than she.
私は彼女ほど賢くない。
(賢さ:私<彼女)

  

のようになり、「BAよりCである。」となり、肯定文の時とは逆になります。

ここまでは簡単です。しかし、ここからは難関大学に受けようと思っている人は重要なので、目を通してみてください。

まず・・

My father doesn’t have more than 1000yen.

My father have no more than 1000yen.

この2文の違いが分かりますか?

これを同じだと思ってしまった方、よく解説を見ましょう。

 

は「父親が1000円以上持っている」ことを否定しています。つまり、父親が持っている所持金は30円の可能性も990円の可能性もある訳です。

それに対してmoreを否定しているだけで、父親が1000円持っている事は否定していません。②の状況は父親が1000円を持っており、それ以上に持っていること(more)を否定しています。ただ、ここで、more thanを出し、1000円以上持っている事を敢えて否定したということは、父親の所持金に対して、少ないな。。という感情が隠れています。

訳す時は、ここの感情もふまえて訳します。

①父親は1000円以上持っていない。

②父親は1000円は持っているが、それ以上ではない。
父親はたった1000円しか持っていない。

それではこれを踏まえて

My father have no less than 1000yen.

これを訳してください。

同様にして

「父親は1000円は持っているが、それ以下ではない。」

父親は1000円持っている。

同じ「no more than」や「no less than」を使ったクジラ構文と呼ばれる構文があります。これも英文和訳問題によく出てきますので、読んでみてください。

3. 比較級の修飾語

 ① 比較級を強調する場合

much, far, still, a littleで比較級を強調します。veryは使えません。文法正誤問題で頻出なので、必ず間違えないようにしてください。

She is much taller than I.
彼女は、私よりも遥かに大きい。

 

② 〜倍と数値の比較をする場合

これは、原級の時も説明しましたが、もう一度確認します。

〜倍と表現するときは、2倍は「twice」、3倍以降は「three times, four times, five…」のように「 数+times 」になります。また半分は「half」と言います。

My bag is three times more expensive than yours.

私のバッグはあなたのよりも2倍高い。 

ただ「as ~ as」に比べて使用頻度は低いです。

 

③ 差を比較する場合

I am twenty centimeters taller than Hideko.
私はひで子よりも身長が20センチメートル高い。

全てに共通する事が、比較級を修飾する時は、必ず比較構文の前に置くという事です。

 

いかがでしたか?

今回やった比較構文は全て重要なので、すらすらと出来るようにしなくてはいけません。穴があったらもう一度復習しましょう!

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この記事の執筆者

ニックネーム:受験のミカタ編集部

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