英語の接続詞とは?等位接続詞と従属接続詞について分かりやすく紹介!

英語 2020.3.30
英語の接続詞とは?等位接続詞と従属接続詞について分かりやすく紹介!

「接続詞」と聞くと、日本語では「だから」や「そして」、「しかし」などが思い浮かぶと思います。

英語にも同じく「接続詞」が存在しますが、日本語の「文と文をつなぐ」使い方だけではないということは知っていますか?

この記事では英語で使う2種類の接続詞を紹介したのち、覚えておきたい接続詞を種類別で紹介しています。

この記事を読んで接続詞をマスターしてみてください。

(⇒英文法の強化したい人は、ぜひ品詞の見分け方の記事も読んでみてください!)

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    1.英語には「接続詞」2種類あるって本当??

    接続詞とは前後の文をつないで、文に流れをつくるときに使います。

    英語には2種類の「接続詞」があります。

    一つは、「そして」や「だから」のように、日本語と同じように単純に「つなぐ」ことを目的として使う「等位接続詞」です。

    もう一つは主節(メインとなる文)と従属節(サブとなる文)をつなぐ働きをする「従位接続詞」です。

    従位接続詞の後ろには必ず主語と動詞(述語)が続きます。

    つまり、1つの文の中に主語と動詞(述語)が2つずつ入るということになります。

     

      2.英語の「等位接続詞」は「つなぐ」専門!

       

      等位接続詞は、and, but, or, so, for の5つです。

      それぞれ「語と語」「語句と語句」「文と文」をつなぐ役割を担っています。

      品詞の記事にも等位接続詞の説明がありますので、ぜひ参考にしてください。

      品詞

      英語の品詞の見分け方とは?一覧表とイラストで分かりやすく解説

       

      では、それぞれの使い方について例文と和訳を挙げて説明しましょう。

      • and 「〜と…・そして」          → シンプルにつなぐ

      例1) [マイクと私はいい友だちです。]

      Mike  and  I are good friends.

       

      • but 「しかし」               → 逆接の内容

      例2) [わたしは眠いけれど、宿題をしなくてはならない。]

      I’m sleepy,  but  I have to do my homework.

       

      • or  「〜、または…」              → 選択

      例3) [あなたは野球かサッカー、どちらの方が好きですか。]

      Which do you like better, baseball  or  soccer?

       

      • so  「だから」                  → 前の文を原因とする結果

      例4) [私は医者になりたいので、毎日一生懸命勉強します。]

      I want to be a doctor,  so  I study hard every day.

       

      • for   「なぜならば、というのも」   →  理由

      例5)[私はたくさん食べた。なぜならお腹が空いていたので。]

      I ate a lot,  for  I was hungry. 

       

      3.英語の従位接続詞の様々な働き

       

      冒頭で触れた通り、英語の接続詞には「等位接続詞」と「従位接続詞」があります。

      次に、「従位接続詞」について説明していきます。

       

      例)My mother came home  when  I was cooking.

      上の文は、① My mother came home. ② I was cooking. という2つの文を従位接続詞のwhenでつなげています。

       

      ここでのwhenは、疑問詞の「いつ」ではなく、「〜のとき」と訳されるので、「私が料理をしていたとき、母が帰ってきました。」となります。

      whenを使ったカタマリ(接続詞+主語+動詞〜)を作ることで、「お母さんが帰ってきた」というメインの文が「いつ」行われたかを説明する修飾語(副詞)の働きをしているのです。

      つまり、「接続詞がつくことで、【主語+動詞】を含む文が主役ではなく、脇役となる。」

      この関係が従位接続詞というものなのです。

      では、頻出の従位接続詞をピックアップして解説をしていきたいと思います。

       

       ①「条件」を表す従位接続詞

       

      • if「もし〜ならば」

      if「もし〜ならば」条件」を表す従位接続詞です。

      例1)[もし助けが必要ならば、私に知らせてください]

      If  you need any help, please let me know.

       

      例2)[もし明日晴れたら、私たちは泳ぎに行きます]

      We’ll go swimming  if  it is sunny tomorrow.

       

      例1と例2は、条件を表すifを使った例文です。

      例2は「未来」のことについて表現している文ですが、「条件」を表す副詞節の中では、「未来のことであっても現在形で表す」というルールがあります。

      以下の2つも同じです。

       

      • unless 「〜でない限り」 

      例) [雨が降らない限り、体育祭は開催されます]

      The athletic meeting will be held  unless  it rains.

       

      unless「もし〜しない限り」という時の接続詞として使い、メインの文の内容を否定するための「条件」を示します。

      unless自体が否定の言葉なので、サブの文は否定文にする必要はありません。

       

      • once 「一旦〜すると、〜してしまえば」

      例)[一旦挑戦してしまえば、あとは楽しくなるよ]

      Once  you challenge it, you’ll be happy.

       

      接続詞のonceは、ifの代わりとして使われることもあるので、副詞のonce「一度、かつて」と混同しないように注意が必要です。

       

       ②「理由・原因」を表す従位接続詞

      • because 「なぜなら、〜なので」

      例)[ゆうべ夜ふかしをしたのでとても眠い。]

      I’m so sleepy,  because  I stayed up late last night.

       

      becauseは理由・原因を表す接続詞として最も一般的な語です。メインの文に理由付けをする時に使います。

       

      • since 「〜だから」

      例)[動物が好きだから、将来は獣医になりたいです。]

      Since  I like animals, I want to be a vet in the future.

       

      sinceは、「〜以来」という表現の他に、「〜だから」という接続詞として文頭に置いて使われます。

      類義語としてbecauseが挙げられますが、sinceは、相手がすでに知っている情報を理由として伝えるときに使います。

       

      • now (that) 「今や〜だから」

      例)[もう小学生なんだから、一人でできるよ!]

      Now (that)  I’m an elementary school student, I can do it by myself!

      now ( that ) ~は、thatを省略して使うこともできます。

      【 Now that + 主語 + 動詞〜のカタマリ】を文の後半に持っていくことも可能ですが、「今や〜だから」を強調する表現のため、文頭で使用されることが多いです

       

      • seeing ( that ) 「〜であるからには、〜であることを思えば」

      例)[あなたは忙しそうだから、明日電話するね。]

      Seeing ( that )  you are busy, I’ll call you tomorrow.

       

      こちらも、thatを省略することができます。

      「〜だから」と訳され、会話表現ではseeing as ~も使われます。

       

       ③「」を表す従位接続詞

      ここでは、本見出しの冒頭で紹介したwhen以外の「時」を表す従位接続詞を紹介します。

      「条件」を表す従位接続詞と同じように、「時」を表す従位接続詞も未来の表現であっても、副詞節は現在形を使います。

       

      • while 「〜の間に」

      例)[ここにいる間、旅を楽しんでね]

      Enjoy your trip  while  you are here.

       

      duringも「〜の間に」という意味で使われますが、duringは前置詞のため、後ろには名詞が続きます。

       

      • before 「〜の前に、〜しないうちに」/ after  「〜の後に、〜して

      この2つはセットで覚えておきましょう!

       

      例)[私は夕食を食べる前に宿題をします。]

      I do my homework  before  I eat dinner.

       

      [私は昼寝をした後に働きます。]

      I will work  after  I take a nap.

       

      どちらもメインの文を修飾する副詞節として使われています。

      主節と副詞節を入れかえて、文頭に持ってくることもできます。

      前置詞のbefore / afterと混同しないように気をつけましょう。

       

       ④ 「譲歩」を表す従位接続詞

      • though / Although 「だけれども」

      例)[昨日は雨だったけれども、イベントは成功しました。]

      Although  [Though]  it rained yesterday, the event was

      successful.

       

      文頭にある場合、どちらも「〜だけれども、〜とはいえ」と、同じ意味で使われるので、入れ替えて使っても大丈夫です。

      しかし、thoughは副詞として文の終わりに使えるのに対し、Althoughは副詞としては使えないので注意しましょう。

       

      • even though  「〜にも関わらず」/ even if    「たとえ〜でも」

      例)[雨にも関わらず、多くの人が集まります。]

      Even though  it rains, many people gather.

       

      [たとえ雨が降っても、多くの人が集まるでしょう。]

      Even if  it rains, many people will gather.

       

      この2つの違いは、「既に起こった事実であるか否か」です。

      内容が事実の場合は even though仮定の場合には even if を使います。

       

       ⑤ 「対比」を表す従位接続詞

      • while  「〜の一方で」

      例)[私はテニスが好きだが、私の姉はバスケが好きです。]

      1. I like tennis,  while  my sister likes basketball.

       

      先に説明した「〜している間」の他、「〜の一方で」と、対比を表す接続詞として使われます。

      その場合、文は 「 , 」で区切ります。

      Whileが文頭で使われている場合は、文脈からどちらの用法か判断します。

       

      • whereas  「〜の一方で」

      前述のwhileとほぼ同じ意味ですが、こちらの方が堅い表現です。

      例)[彼は裕福に生まれましたが、今は貧しいです。]

      Whereas  he was born rich, he is poor now.

       

       ⑥「目的」を表す従位接続詞

      • so that ~  「〜するために」

      例)[私は試験に合格するために、一生懸命に勉強をしなければならない。]

      I must study hard,  so that  I can pass the exam.

       

      目的を表すso thatは、必ずsoとthatを隣り合わせて使います。

      また、サブの文にはwill, can, may等の助動詞を用います。

       

      • in order that ~  「〜する目的で」

      例)[将来医者になるために、私は一生懸命勉強をしています。]

      I study hard,  in order that  I’ll be a doctor.

       

      so thatとほぼ同じ意味として使われますが、in order thatの方がもう少しフォーマルで堅い表現です。

       

      • in case   「〜するといけないので」

      例)[雨が降るといけないので、傘を持って行きました。]

      I took an umbrella  in case  it should rain.

       

      in case は、not等の否定を表す語を使わなくても、「〜すると【いけない】ので」と、否定の目的を表すカタマリを作ることができます。

       

      • for fear that  「〜することのないように」

      例)[風邪をひくといけないので、コートを着た。]

      I put on the coat  for fear that  I should catch cold.

       

      in caseと同じように見えますが、in caseは「そうなった場合の対策」表現で、for fear thatは、「そうならないように備える」表現です。

       

       

        4. まとめ

        以上のように、この記事では「接続詞」について解説してきました。

        内容をまとめると

        1.  接続詞には、「等位接続詞」と「従位接続詞」がある
        2. 「等位接続詞」は、「つなぐ」専門
        3. 「従位接続詞」にはさまざまな用法がある

         

        となります。

        今回紹介した接続詞は下の一覧表で確認してください。

        接続詞をしっかり認識することで、前後の文章の関係性が明確になります。

        それぞれの用法とポイントをしっかり抑えて、きちんと使いこなせるように頑張りましょう!

        また、英語長文についてのまとめ記事が読みたい方は「英語の長文読解に役立つ記事まとめ〜勉強法からおすすめの参考書まで〜」の記事を読んでみてください。

         

        等位接続詞
        • and 「〜と…・そして」
        • but 「しかし」
        • or 「〜、または…」
        • so 「だから」
        • for 「なぜならば、というのも」

        従位接続詞

        ①「条件」を表す従位接続詞

        • if「もし〜ならば」
        • unless 「〜でない限り」
        • once 「一旦〜すると、〜してしまえば」
         

        ②「理由・原因」を表す従位接続詞

         
        • because 「なぜなら、〜なので」
        • since 「〜だから」
        • now (that) 「今や〜だから」
        • seeing ( that ) 「〜であるからには、〜であることを思えば」
         

        ③「時」を表す従位接続詞

         
        • while 「〜の間に」
        • before 「〜の前に、〜しないうちに」/ after  「〜の後に、〜して
         

        ④ 「譲歩」を表す従位接続詞

        • though / Although 「だけれども」
        • even though  「〜にも関わらず」/ even if    「たとえ〜でも」
         

        ⑤ 「対比」を表す従位接続詞

        • while  「〜の一方で」
        • whereas  「〜の一方で」
         

        ⑥「目的」を表す従位接続詞

        • so that ~  「〜するために」
        • in order that ~  「〜する目的で」
        • in case   「〜するといけないので」
        • for fear that  「〜することのないように」

         

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        この記事の執筆者

        ニックネーム:受験のミカタ編集部

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