仮定法過去・仮定法過去完了とは?訳し方は?例文付きで解説します!

英語 2015.11.27

仮定法過去と仮定法過去完了の違いがよくわからない…そもそも仮定法自体がややこしくてよくわからない…。そんな問題を抱えている人いませんか?

今回はそんな人のために、例文を使って、仮定法そのもの、仮定法過去と仮定法過去完了の違いについてわかりやすく解説しました。これを読み終えた頃には、その違いが明確になっていることでしょう!

ぜひ読んでみてください♪♪

※仮定法過去の詳しい内容についてはこちらの記事をご覧ください。

 

1.この2つの例文、訳せますか?

突然ですが、まずは以下2つの例文を見てください。正しく訳せますか??

①:If I were a bird, I would fly around the world . 

②:If I had studied harder, I could have entered the university.

 

ここで、①の解答を
「もし私が鳥なら、世界中を飛び回ったのに。」と過去形で訳してしまった人は要注意です。それは大変よくある間違いですので、今回でしっかり学習していきましょう!
[正解]
①:もし私が鳥なら、世界中を飛び回るだろう。
②:もし私がもっと熱心に勉強していたら、大学に入れていただろう。

2.仮定法過去完了を理解する前に①「仮定法とは?」

 

仮定法とは、現在もしくは過去の事実に反したことを、「想像・願望・疑い」などの表現を含めて表現することである。

 

それを踏まえて先ほどの例文をもう一度見てみます。

①If I were a bird , I would fly around the world.

[日本語訳]もし私が鳥なら、世界中を飛び回るだろう。

 

よくある質問

Q:なぜ「I were a bird」は過去形なのに現在形で訳すの?

A:仮定法は事実とかけ離れたことを表現します。そのかけ離れた距離を、時制を下げることで表現しているのです。


Q:主語が「I」なのになぜ「were」を使うの?

A:英語の歴史を紐解くと、昔は過去形に「was」がなく、「were」しかなかったそうです。そのことが影響していると思われます。(諸説あり)


 

②:If I had studied harder , I could have entered the university.

[日本語訳]もっと必死で勉強していたら、その大学に入学できただろう

 

以上2つの文から、仮定法の特徴をみていきます。

:「(現在)~なら……なのに」のように現在の状況を仮定するパターン

注意!!
◎仮定法過去は、あくまでも「現在」のことを表現します。なので、「世界中を飛び回っのに」のように過去形で訳さないようにしてください!

 

:「(あの時・昔)~だったら……だったのに」のように過去の状況を仮定するパターン

 

ここで注意してほしいのは、現在の状況を仮定するときは仮定法過去を使い、過去の状況を仮定するときは仮定法過去完了を使うことです。(時制が1つずれています

 

3.仮定法過去完了を理解する前に②「仮定法過去」

今回、仮定法過去を説明していくにあたって、文を2つに分割して説明していきます。

「if」から「,(カンマ)」までの部分を「if節」、「,(カンマ)」から文末までを「主節」といいます。

 

3-1.仮定法過去の文構造(if節)

まずはif節についてみていきます。日本語訳と英訳を照らし合わせるとあることに気付くはずです……。

日本語訳では「もし私が鳥なら」と現在形なのに、英訳では「were a bird」と過去形になっています。

 

3-2.仮定法過去の文構造(主節)

次は主節についてみていきます。主節においては、時制のズレを考慮する必要はありません。

しかし、重要なことが1つあります。それは、以下の助動詞を必ず用いて、「想像・願望・疑い」などを表現することです。

助動詞の後の動詞は原型がくることにはくれぐれも注意してください。

最後に、仮定法過去の一般的な構文を載せておきます。

◎仮定法過去「もしSが~すれば(ならば)、S´は…なのに」
If  S  +【動詞の過去形】~ , S´  would(could , might)  + 【動詞の原型】…

 

4.仮定法過去完了

今回も、例文②の英訳をif節と主節にわけてみていきます。

 

4-1.仮定法過去完了の文構造(if節)

今回もif節からみていきます。日本語訳と英訳を照らし合わせると……。もう予想がつくかもしれません。

日本語訳では「もっと必死で勉強していたら」と過去形なのに、英訳では「had practiced harder」と過去完了形になっています。

今回もif節では時制のズレがありますね。(時制のズレに関する図を参照)

 

4-2.仮定法過去完了の文構造(主節)

同様の流れで、次は主節についてみていきます。今回の場合も、主節では時制のズレを考慮する必要はありません。そして、主節で意識することは、仮定法過去を学習した時と同じように、「想像・願望・疑い」を表現を必ず用いることです。それを、仮定法過去完了では以下で表現します。

haveの後には過去分詞がくることには注意しましょう。

最後に、仮定法過去完了の一般的な構文を載せておきます。

◎仮定法過去完了「もしSが~していれば(だったら)、S´は…だったのに」
If  S  had  +【過去分詞】~ , S´ would(could , might)  have  +【過去分詞】…

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この記事の執筆者

ニックネーム:やっすん

早稲田大学商学部4年
得意科目:数学