倒置法とは?英語文法のつまずきポイントを分かりやすく解説!例文つき

英語 2018.6.14
倒置法とは?英語文法のつまずきポイントを分かりやすく解説!例文つき

高校で習う英語の中で、必ずと言っていいほどほとんどの人が躓くのが「倒置法」です。

今回は、そんな「倒置法」について、現役の国立大生が、可能な限り分かりやすく解説します。

    1.そもそも倒置法とは?

    倒置法とは、一言でいうと「文の中身の順番を入れ替えて、ある効果を発動すること」です。

    「倒置」という言葉は、「さかさまに置く」という意味で、倒置法では、主語と動詞をさかさまにします。
    また、主語と動詞をさかさまに置く代わりに、主語の前に「do/did/does」などを置くタイプの倒置や、さらに「目立たせたい言葉を文の始めに置く」という倒置や、これらのうち2つを組み合わせた倒置もよく見られます。

    ※疑問文も「V(動詞)+S(主語)~?」の形なので、倒置法と考えられることもありますが、本記事では省略します。

    また、さかさまに並び替えることで発動する「ある効果」とは、ほとんどの場合、強調や感情の高まりです。

    普通とは違う語順にすることで、普通とは違う状況であることを表しているということですね。

    それでは、実際にどのような倒置の文があるのか、詳しく見ていきましょう。

      2.英語倒置法①慣例となっている倒置法は5つ!

      倒置法の多くは、現在の喋り言葉では使われることの少ない、格式ばった文語です。

      そのため、古くからある言い回しがそのまま文法のルールとなったものもあります。

      まずは、そのような慣例となっている5つの倒置法について見ていきましょう。

       

      2-1.感嘆文

      慣例となっている倒置法の1つ目は、感嘆文(かんたんぶん)です。

      「感嘆」とは、感情が動いて褒めたり、悲しんだりすること。

      感嘆文には、2種類の形があります。

      慣用的な倒置法①感嘆文の例文

      慣用的な表現を覚えるときは、なるべくシンプルな例文を音読して、リズムで覚えるのがオススメですよ!

       

      Whatを使うとき:What a(形容詞/副詞)+名詞+主語+動詞

      前半の「What a ○○名詞」で、「名詞の中でも特に○○なモノ」というニュアンスを表すため、すでに話題に上がっているものでもtheではなくaを使います。そのため、Whatを使った感嘆文の方が「モノ」に焦点を当てていると言えます。その後で、具体的に話しているものは「主語+動詞」だよ、と示してあげます。

      また、口語では前半の「What a 名詞」のみで感情を表すこともあります。

      例 What a day!! 「なんて日だ!!」

      Howを使うとき:How+形容詞/副詞+主語+動詞

      Howを使う感嘆文では、「How+形容詞/副詞」で「なんて○○なんだ」と、すぐに感想を形容詞や副詞で表します。

      そして、「主語+動詞」がその状態なんだよ、と付け加えます。

      Howを使う感嘆文も、口語では後半を省略することがあります。

      例 How beautiful! 「なんてきれいなんだ!」

       

      2-2.There is ~構文

      There is ~構文とは、There is ~で始まる文です。

      どうしてこの構文が倒置の仲間なのかというと、実はこの文頭の「There」は意味がなく、「予備のthere」と呼ばれる存在で、「~」に入る名詞が、本来は主語の位置にあるべきだからなのです。

      慣用的な倒置法②There is 構文

      ↑下の例文のように、isの部分に存在・行き来などの意味を持つ他の動詞(stand, live, comeなど)が入ることもあります。

       

      2-3.直接話法

      直接話法の伝達を表す倒置は、とても簡単です。

      慣用的な倒置法③直接話法の伝達部

      このように、誰が言ったのかを倒置する場合があります。
      でも、日本語の小説などでも似たような書き方をするので、違和感なく読めることがほとんどでしょう。

       

      2-4.条件節、譲歩節

      条件節とは、苦手な人も多い「if」の付いた文です。

      この「if」を省略して「もし~なら(だったら)」ということを言いたいとき、倒置が起こります。

      ※仮定法について復習したい人はこちら!

      ※仮定法過去について復習したい人はこちら!

      慣用的な倒置法④仮定法

      一見、とても難しそうに思えますが、仮定法の基本の例文をしっかり復習すれば、簡単に解くことができますよ!

      そして、英語の文法でいう譲歩とは、「たとえ~だとしても」「~したのだけれども、実際は」といった、前提となる情報(または予想)と、それに反する事実(または意志、未来)について表すような表現のことです。

      慣用的な倒置法⑤譲歩節

      形容詞/副詞+as [though]+主語+動詞, ~ 「主語は○○に動詞だが、~」

      普通の文と比べると、目立たせたい「形容詞/副詞」が文の始めに来ていることが分かりますね。

      こちらも、例文を音読して覚えることをオススメします!

      慣用的な倒置法⑥譲歩節その2

       

      動詞+what+主語+助動詞, ~ 「主語が何を動詞しても、~」

      動詞+as+主語+助動詞, ~ 「主語がどんなに動詞しても、~」

      この上の文型で、whatが主語になるときは、↓のように「動詞+what(=主語)+助動詞」となります。

      慣用的な倒置法⑦譲歩節その3

       

      2-5.So~,Neither~,Nor~の文

      前の文の内容に「~も」と付け加えるときや、会話で「私もそうよ!」などと賛同(否定の賛同も含む)をするとき、So~, Neither~, Nor~などから始まる倒置の文を使うことがあります。

      慣用的な倒置法⑧SoとNeither

      So+(助)動詞+主語 「主語もそうだ」

      Neither/Nor+(助)動詞+主語 「主語もそうではない」

      ※NeitherとNorには大きな違いはないが、Norの方が少し口語的なニュアンス。

       

      3.英語倒置法②強調のための倒置4タイプ!

      英語の強調のための倒置法は、文の中で一番目立たせたい部分を文頭に持っていき、それによって主語と動詞の位置が入れ替わるものが多いです。

      それでは、目立たせたいものの種類に分けて見ていきましょう。

       

      3-1.補語を強調するための倒置

      補語とは、英語の第2文型(S+V+C)で出てくる「C」のことです。

      目的語と区別がつかない人も多く、難しく考えがちですが、簡単な見分け方があります。

      それは、「補語は、動詞の働きによって主語=補語になるもの」ということです。

       

      慣用的な倒置法(番外編)補語とは

       

      このとき補語を、強調するために文の始めに移動させると、主語と動詞が入れ替わって倒置が起こります。

       

      慣用的な倒置法10補語の強調

      ただし、次の文のように主語が代名詞の場合は、補語を文頭に持ってきても倒置が起こりません。

      慣用的な倒置法11補語を強調しても倒置しない場合

       

      3-2.否定を強調するための倒置

      英語で否定語や否定を含む節などを文頭に持ってきて強調するとき、動詞がbe動詞なら、主語とbe動詞の位置が入れ替わります。

      慣用的な倒置法12否定の強調

       

      しかし、動詞が一般動詞なら、助動詞が付いていれば否定語+助動詞+主語+一般動詞

      一般動詞だけなら否定語+Do/Does/Did+主語+一般動詞の語順になります。

       

      慣用的な倒置法13否定の強調その2

       

      3-3.目的語を強調するための倒置

      英語の目的語とは、第4文型(S+V+O)で出てくる「O」のことです。

      目的語の見分け方は、日本語に訳すと「(目的語)を~する」というように、動詞の行動が影響するものということです。

      動詞から手が生えて、目的語に動作を加えているイメージを持つと分かりやすいかもしれません。

       

      慣用的な倒置法(番外編)目的語とは

      目的語も、強調するために文の始めに持ってくる場合がありますが、普通は、主語と動詞の位置はそのままです。

      しかし、先ほどの否定を強調するための倒置のように、目的語に否定語がついている場合は、倒置が起こります。

       

      慣用的な倒置法14目的語の倒置

       

      3-4.副詞(運動の方向や場所)を強調するための倒置

      最後は、副詞を強調する倒置法です。

      副詞の中でも、運動の方向(down, outなど)や場所(here, thereなど)などを表す副詞を強調するために文頭に持ってくると、倒置が起こります。

       

      慣用的な倒置法15副詞の倒置

      しかし、以下のように、主語が人称代名詞(I, he, they, weなど)の場合は、倒置は起こりません。

      慣用的な倒置法16副詞の倒置その2

       

        4.まとめ

        いかがだったでしょうか?

        倒置法は分かりにくくて敬遠しがちですが、洋楽の歌詞や映画のセリフなどにあることも多いので、理解できるととても楽しいと思います。

        ぜひ倒置法を覚えて、英語を得点源にしてくださいね!

         

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        この記事の執筆者

        ニックネーム:みかちー

        筑波大学社会・国際学群4年
        得意科目:国語、英語、日本史