知覚動詞とは?慶應生が使い方や受動態変換を解説。知覚動詞一覧表付き!
今回は、英語の知覚動詞について現役慶應生である筆者が解説します。
知覚動詞は受験の文法問題や会話問題によく出る要チェックの動詞です!
知覚動詞とは?
知覚動詞ってどんな種類があるの?
そんな疑問をお持ちの方、必見です。
知覚動詞の意味から使い方、受動態変換まで、英語が苦手な人でも理解できるように丁寧に解説します。
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【目次】
1.英語の知覚動詞とは?
”知覚”と聞くと難しく聞こえますが、ようは「見る」「聞く」「感じる」ことです。
つまり、知覚動詞とは「見る」「聞く」「感じる」といった人間の感覚を表す動詞のことを言い、英語では “see” “hear” “feel”などに該当します。
そして、知覚動詞を用いた英文は少し変わった文構造をしており、3つの使い方があります。
①目的語が原型不定詞になるもの
②目的語が現在分詞(ing形)になるもの
③目的語が過去分詞(done)になるもの
文構造は使役動詞と似ているため一緒に習うのではないでしょうか。
(使役動詞の記事はこちら→「使役動詞とは?慶應生が使役動詞の意味から使い分けまで丁寧に解説!」
詳しい使い方は本記事後半で解説します。
まずは、使役動詞にはどんな動詞があるのか見ていきましょう!
2.英語の知覚動詞一覧
上記で述べたように知覚動詞には「見る」「聞く」「感じる」の3つがあります。
しかし、「見る」を意味する動詞はseeだけではありません。
英語の知覚動詞一覧を表にしたので、これを見て覚えしょう!
※noticeは「気づく」、perceiveは「知覚する」という意味
ただし、“find”は知覚動詞には入らないという点は注意が必要です。
3.知覚動詞の使い方①(原型不定詞の場合)
知覚動詞の目的語の動詞が原型不定詞(do)である場合の使い方を紹介します。
知覚動詞+目的語(O)+原型不定詞 「Oが~するのを見る/聞く/感じる」
Oと原型不定詞は能動的な主語と述語の関係になります。
例文を見ていきましょう。
例文1:My mother sometimes feel something move in her room but there is no one but her.
母は時々部屋で何かが動くのを感じるが、部屋には彼女以外誰もいない。
例文2:Becky heard a baby cry last night though there was no baby in her house.
家に赤ちゃんはいなかったのにベッキーは昨夜赤ちゃんが泣くのを聞いた。
少しホラーな例文を使ってみました(笑)
使役動詞と同じで、目的語のあとに動詞の原型がきています。
to不定詞は付かないので注意してください!
4.知覚動詞の使い方②(ingの場合)
知覚動詞の目的語の動詞が現在分詞(ing形)の場合の使い方を説明します。
知覚動詞+目的語(O)+現在分詞(ing形) 「Oが~しているのを見る/聞く/感じる」
Oと現在分詞は能動的な主語と述語の関係です。
それでは例文を見ていきましょう。
例文1:Yuri heard Jonny singing with his sweet voice.
ゆりはジョニーが甘い声で歌っているのを聞いた。
例文2:I noticed Yuri looking at Jonny with the eyes being in love with him.
私はゆりがジョニーを恋する目で見つめているのに気付いた。
ゆりとジョニー、うまくいくといいです!
ここで、目的語が原型不定詞の場合と現在分詞の場合の違いも説明しておきます。
目的語が原型不定詞の場合は「動作の一部始終を知覚する」というニュアンスを含み、
目的語が現在分詞の場合は「動作の一部分のみを知覚する」というニュアンスを含みます。
しかし、受験で出題される際はここまで細かい知識は問われないのでなんとなく覚えておくだけで大丈夫です。
5.知覚動詞の使い方③(過去分詞の場合)
知覚動詞の目的語の動詞が過去分詞(done)の場合について解説します。
知覚動詞+目的語(O)+過去分詞 「Oが~されるのを見る/聞く/感じる」
Oと過去分詞は受動関係になります。
例文1:I saw the bank robbed by some men dressed in black.
私は銀行が黒い装いの男たちに強盗被害にあうのを見た。
例文2:The bankers felt themselves killed by them if they resisted.
銀行員は、もし抵抗したら彼らに殺されると感じた。
このように、目的語と動詞が受動の関係であれば原型不定詞や現在分詞でなく、過去分詞を使いましょう。
6.知覚動詞の受動態変換
ここまでは知覚動詞が能動態である時の使い方を説明してきましたが、知覚動詞そのものを受動態にすることできるんです。
通常の知覚動詞の使い方(能動態)→主語+知覚動詞+目的語+ do
知覚動詞を受動態に変換→目的語+be動詞+知覚動詞の過去分詞形+to+原型不定詞
やり方は基本的な受動態の文の作り方と同じですが、「知覚動詞の過去分詞の後ろはto不定詞にする」ことだけ注意しましょう!
※受動態の文の作り方はこちら→「受動態英語 間違えやすい5つの文法」
目的語の動詞が原型不定詞の場合
能動態:I heard John talk about it.(私はジョンがそれについて話すのを聞いた)
受動態:John was heard to talk about it by me.(ジョンは私にそれについて話すのを聞かれた)
7.知覚動詞のまとめ
いかがだったでしょうか?
知覚動詞についての理解は深まりましたか?
覚えるべきポイントは4つ!
①知覚動詞とは、「見る」「聞く」「感じる」の3つの感覚を表す動詞
②知覚動詞の目的語のあとは原型不定詞/現在分詞/過去分詞がくる
③原型不定詞・現在分詞の時は目的語と動詞が能動的な関係、過去分詞の時は受動的な主語と述語の関係
④知覚動詞を受動態に変換するときはto不定詞を使う!
以上のポイントをおさえてぜひ問題をたくさん解いてみてくださいね!