オームの法則とすぐに覚えられる公式の覚え方!練習問題とわかりやすい説明付き
物理の電気分野において「電圧」「抵抗」「電流」の関係を示したオームの法則は非常に重要です。まず、公式を覚えてない人は最初に確実に覚えましょう。
もし覚えられない方は、右図のような円を使った、オームの法則の簡単な覚え方を紹介するので、そちらで覚えてみてください。
後半は、並列、直列つなぎの回路それぞれに、オームの法則を使う問題を紹介します。オームの法則をマスターしてください!
1. オームの法則・公式
これは、
『電圧の大きさは、電流が大きくなるほど大きくなり(比例)、抵抗が大きくなるほど、大きくなる(比例)』を示しています。
オームの法則は、以下のようにも置き換えられます。
R=E/I
I=E/R
問題によって使い分けてください。
2. オームの法則・単位
Vはボルトと読み、電圧の単位です。電池の電位差が電圧の大きさになります。
Ωはオメガと読み、抵抗の単位です。抵抗は物質の種類によって異なります。ゴムやガラスなどの不導体は電気抵抗が極端に大きいので、電気を通しません。
Aはアンペアと読み、電流の単位です。
3. 公式覚え方
オームの法則は、簡単な覚え方があります。
まずは、以下のような順番でE、I、Rを中に書いた円を描いてください。
横棒は÷を表し、縦棒は×を表しています。
そして、求めたいものを手で隠してください。
まず、抵抗(R)を求める場合です。
これは、上記よりR=E/Iだと分かります。
次は、電流(I)を求める場合です。
I=E/Rと分かります。
最後は電圧(V)を求める時です。
E=RIだと分かります。
4. 練習問題
①抵抗1つの場合
まずは、基本的な回路です。
上記回路の電流の大きさを求めてみましょう。
E=30V
R=30Ωなので、
オームの法則に当てはめて
I=30/30=1(A)
②抵抗2つの場合
抵抗が2つつながっている時は、回路の合成抵抗を求める必要があります。
抵抗のつなぎ方は、直列と並列の2つがあります。それぞれ、説明していきます。
まずは、直列回路です。
抵抗R1、R2、R3を直列つなぎした場合は、合成抵抗R(total)は
R(total)=R1+R2+R3・・・になります。
だから、上記の場合は、
R(total)=30Ω+30Ω=60Ω
になります。
電流の大きさは
I = 30V / 60Ω = 0.5 (A)
次は、並列回路です。
抵抗R1、R2、R3を並列つなぎした場合は、合成抵抗R(total)は
1/R(total)=1/R1+1/R2+1/R3・・・になります。
だから、上記の場合は、
1/R(total)=1/30Ω+1/30Ω=1/15Ω
になる。よってR(total)=15Ωになります。
電流の大きさは
I = 30V / 15Ω = 2(A)
上記の基礎を押さえてしまえば、電気回路の様々な問題に応用できます。
おわり
記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
がんばれ、受験生!