早稲田大学 学校推薦型選抜(指定校制)経験者が教える、校内選考を勝ち取る方法

合格体験記 2021.6.9
早稲田大学 学校推薦型選抜(指定校制)経験者が教える、校内選考を勝ち取る方法

「学校推薦型選抜とは?」「どんな対策をすればいいの?」「校内選考を勝ち取るコツはある?」という方に必見!

早稲田大学に旧指定校推薦で合格した私が、特に、学校推薦型選抜において最も重要な、校内選考を勝ち取る方法について詳しく解説します。

ぜひ参考にしてみてください。

    1.学校推薦型選抜とは

    学校推薦型選抜とは、従来は「推薦入試」と呼ばれていた入試制度が、
    2021年度の入試から「学校推薦型選抜」という名称へと変更になったものです。

    学校推薦型選抜は、大きく分けて、指定校制、公募制の2種類があります。

    指定校制とは、大学側が指定した高校に在籍する生徒のみが出願できるものです。
    一方、公募制は、大学が求める出願条件を満たした上で、高等学校長の推薦があれば、誰でも出願することができるものです。

    私は、この学校推薦型選抜の、指定校制(旧指定校推薦)にて、早稲田大学に合格しました。ここでは、その経験に基づいて、指定校制の流れについて説明していきます。

    教室_黒板と机を後ろから写した様子

      2.学校推薦型選抜(指定校制)の流れ

      まず、学校推薦型選抜(指定校制)の流れを説明していきます。

      6月~ 募集要項配布開始
      7~10 校内募集→校内選考
      11月~ 願書提出
      11~12 面接など
      12月 合格発表

      というスケジュールで進んでいきます。

      指定校制は、欠席・遅刻など、余程のことがない限り、面接で落とされることはありません。

      そのため、最も重要なのは、7~10月に行われる校内選考で勝ち取ることです。
      校内選考が実質本番なのです。

      黄色い笑顔のマーク

      3.校内選考の選考基準

      ここでは、そんな重要な校内選考の選考基準について説明します。

       

      3-1.【選考基準①】評定平均

      校内選考で最も重要視されるのが、評定平均です。

      評点平均とは、評定の合計数÷科目数(高校3年間分)で計算されるものです。

      基本的には、評定平均が高い人から順に選考されます。

      評定平均が並んでしまった場合、その他の基準で選考されます。

       

      3-2.【選考基準②】志望理由

      志望理由は、校内選考に通った後においても、願書を書く際や、面接で話す内容に、とても大きく関わってくるものであるので、非常に重要です。

      志望理由があまりにも曖昧で、意志が伝わりにくい場合は、たとえ評定平均が高くても、落とされる可能性があります。

       

      3-3.【選考基準③】人間性

      選考対象の評定平均と志望理由がどちらも同等であり、甲乙つけがたい場合、人間性がみられる場合が多いです。

      ここでいう人間性は、部活動や校内行事での積極性、ボランティア活動への参加、授業態度、生活態度などを見られ、判断されます。

      名称の変更とともに、2021年度からは、調査書における評定平均以外の欄がより詳細になり、生徒の人間性や学習歴・活動歴などの情報を、より具体的に記入することが求められるようになりました。

      そのため、校内選考を勝ち取った後のことを考えても、勉強だけでなく、様々な活動に積極的に参加することが重要です。

      机に向かって勉強している様子

        4.校内選考を勝ち取るポイント

        それでは実際に校内選考を勝ち取るコツを伝授します。

         

        定期テストに力を入れる

        最も重要な選考基準である「評定平均」を少しでも高くするために必要なものは、定期テストの結果です。

        特に受験生になると、定期テスト以外に、模試を受験する機会が増え、模試の対策や個人的な受験勉強を重要視し、定期テストのための勉強がおろそかになる場合が多いです。

        しかし、学校推薦型選抜(指定校制)を受験することを考えている人は、定期テストに対して手を抜かないようにしてください。

        評定平均を上げるには、苦手な教科があってはいけません。
        平均的に全教科の評定がよくなるように、勉強時間を調整するべきです。

        例えば、私の場合、得意な数学に割く時間は少なめにし、苦手な英語に多くの勉強時間を割きました。

        また、大学入学共通テストには使わない実技教科(保健体育や音楽)の授業やテストにも、手を抜かず一生懸命取り組みました。

        このように、高校1年生の時点から、全教科で高い評定を得ることで、校内選考を勝ち取る可能性を上げることが出来ます。

         

        先生からの信頼を築く

        先生からの信頼を築くことは非常に重要です。

        先生からの信頼が高ければ、多少苦手な教科であっても、取り組む姿勢や、成長を見て、高い評価をつけてくれる可能性があります。

        また、大学に提出する調査書においても、良い内容を書いてもらえる可能性が高いです。

        先生からの信頼を築くために効果的な例は以下の通りです。

        • 笑顔でハキハキと挨拶をする
        • 熱心に分からないところを質問しに行くなどして、先生と頻繁にコミュニケーションを取る
        • ボランティア活動やイベントなどの校内活動に積極的に参加する
        • 授業態度をよくする
        • 欠席・遅刻をできるだけしない。

        特に、挨拶をすることは、誰でも簡単に実践できることです。
        まず最初の一歩として、明るく振る舞うことを意識して生活するようにしましょう。

        マイクの前でアピールする様子

         

        志望動機を明確にする

        先ほどお話ししたように、志望理由があまりにも曖昧で、意志が伝わりにくい場合は、
        たとえ評定平均が高くても、校内選考で落とされる可能性があります。

        そのため、「なぜその大学のその学部を志望するのか」「将来、どんな人材になりたいのか」を明らかにし、強い思いをアピールしましょう。

        「なぜその大学のその学部を志望するのか」については、他の大学では駄目な理由を明らかにし、その志望大学でないといけない、という強い意志が伝わりやすい文章を書きましょう。

        「将来、どんな人材になりたいのか」については、どのような業界で、どのような活躍をしたいのか、というような内容を、できる限り明確に伝えるようにしましょう。

        意志の強さをいかにアピールできるかが勝負です。

         

          5.最後に

          これまで、学校推薦型選抜(指定校制)、校内選考の勝ち取る方法について解説してきました。

          校内選考を勝ち取るには、高校1年生からの普段の努力が必要なのです。

          この記事が皆さんの役に立てれば幸いです。

          ありがとうございました。

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          この記事の執筆者

          ニックネーム:さら

          早稲田大学 創造理工学部 経営システム工学科
          ハマっていること:カフェ巡り