早稲田大学 学校推薦型選抜(指定校制)経験者が教える、校内選考を勝ち取る方法
「学校推薦型選抜とは?」「どんな対策をすればいいの?」「校内選考を勝ち取るコツはある?」という方に必見!
早稲田大学に旧指定校推薦で合格した私が、特に、学校推薦型選抜において最も重要な、校内選考を勝ち取る方法について詳しく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
【目次】
1.学校推薦型選抜とは
学校推薦型選抜とは、従来は「推薦入試」と呼ばれていた入試制度が、
2021年度の入試から「学校推薦型選抜」という名称へと変更になったものです。
学校推薦型選抜は、大きく分けて、指定校制、公募制の2種類があります。
指定校制とは、大学側が指定した高校に在籍する生徒のみが出願できるものです。
一方、公募制は、大学が求める出願条件を満たした上で、高等学校長の推薦があれば、誰でも出願することができるものです。
私は、この学校推薦型選抜の、指定校制(旧指定校推薦)にて、早稲田大学に合格しました。ここでは、その経験に基づいて、指定校制の流れについて説明していきます。
2.学校推薦型選抜(指定校制)の流れ
まず、学校推薦型選抜(指定校制)の流れを説明していきます。
6月~ | 募集要項配布開始 |
7~10月 | 校内募集→校内選考 |
11月~ | 願書提出 |
11~12月 | 面接など |
12月 | 合格発表 |
というスケジュールで進んでいきます。
指定校制は、欠席・遅刻など、余程のことがない限り、面接で落とされることはありません。
そのため、最も重要なのは、7~10月に行われる校内選考で勝ち取ることです。
校内選考が実質本番なのです。
3.校内選考の選考基準
ここでは、そんな重要な校内選考の選考基準について説明します。
3-1.【選考基準①】評定平均
校内選考で最も重要視されるのが、評定平均です。
評点平均とは、評定の合計数÷科目数(高校3年間分)で計算されるものです。
基本的には、評定平均が高い人から順に選考されます。
評定平均が並んでしまった場合、その他の基準で選考されます。
3-2.【選考基準②】志望理由
志望理由は、校内選考に通った後においても、願書を書く際や、面接で話す内容に、とても大きく関わってくるものであるので、非常に重要です。
志望理由があまりにも曖昧で、意志が伝わりにくい場合は、たとえ評定平均が高くても、落とされる可能性があります。
3-3.【選考基準③】人間性
選考対象の評定平均と志望理由がどちらも同等であり、甲乙つけがたい場合、人間性がみられる場合が多いです。
ここでいう人間性は、部活動や校内行事での積極性、ボランティア活動への参加、授業態度、生活態度などを見られ、判断されます。
名称の変更とともに、2021年度からは、調査書における評定平均以外の欄がより詳細になり、生徒の人間性や学習歴・活動歴などの情報を、より具体的に記入することが求められるようになりました。
そのため、校内選考を勝ち取った後のことを考えても、勉強だけでなく、様々な活動に積極的に参加することが重要です。
4.校内選考を勝ち取るポイント
それでは実際に校内選考を勝ち取るコツを伝授します。
定期テストに力を入れる
最も重要な選考基準である「評定平均」を少しでも高くするために必要なものは、定期テストの結果です。
特に受験生になると、定期テスト以外に、模試を受験する機会が増え、模試の対策や個人的な受験勉強を重要視し、定期テストのための勉強がおろそかになる場合が多いです。
しかし、学校推薦型選抜(指定校制)を受験することを考えている人は、定期テストに対して手を抜かないようにしてください。
評定平均を上げるには、苦手な教科があってはいけません。
平均的に全教科の評定がよくなるように、勉強時間を調整するべきです。
例えば、私の場合、得意な数学に割く時間は少なめにし、苦手な英語に多くの勉強時間を割きました。
また、大学入学共通テストには使わない実技教科(保健体育や音楽)の授業やテストにも、手を抜かず一生懸命取り組みました。
このように、高校1年生の時点から、全教科で高い評定を得ることで、校内選考を勝ち取る可能性を上げることが出来ます。
先生からの信頼を築く
先生からの信頼を築くことは非常に重要です。
先生からの信頼が高ければ、多少苦手な教科であっても、取り組む姿勢や、成長を見て、高い評価をつけてくれる可能性があります。
また、大学に提出する調査書においても、良い内容を書いてもらえる可能性が高いです。
先生からの信頼を築くために効果的な例は以下の通りです。
- 笑顔でハキハキと挨拶をする
- 熱心に分からないところを質問しに行くなどして、先生と頻繁にコミュニケーションを取る
- ボランティア活動やイベントなどの校内活動に積極的に参加する
- 授業態度をよくする
- 欠席・遅刻をできるだけしない。
特に、挨拶をすることは、誰でも簡単に実践できることです。
まず最初の一歩として、明るく振る舞うことを意識して生活するようにしましょう。
志望動機を明確にする
先ほどお話ししたように、志望理由があまりにも曖昧で、意志が伝わりにくい場合は、
たとえ評定平均が高くても、校内選考で落とされる可能性があります。
そのため、「なぜその大学のその学部を志望するのか」「将来、どんな人材になりたいのか」を明らかにし、強い思いをアピールしましょう。
「なぜその大学のその学部を志望するのか」については、他の大学では駄目な理由を明らかにし、その志望大学でないといけない、という強い意志が伝わりやすい文章を書きましょう。
「将来、どんな人材になりたいのか」については、どのような業界で、どのような活躍をしたいのか、というような内容を、できる限り明確に伝えるようにしましょう。
意志の強さをいかにアピールできるかが勝負です。
5.最後に
これまで、学校推薦型選抜(指定校制)、校内選考の勝ち取る方法について解説してきました。
校内選考を勝ち取るには、高校1年生からの普段の努力が必要なのです。
この記事が皆さんの役に立てれば幸いです。
ありがとうございました。