授業の正しい受け方とは?眠くならない方法も紹介!!
「正しい授業の受け方、効率的な授業の受け方って何だろう?」
中学生・高校生の皆さんなら、一度は疑問に思ったことがあるでしょう。
受験のミカタ公式LINE@にも、そのようなお問い合わせがよく来ます。
そこで、国公立大学・有名私立大学に通う大学生へのアンケート結果から、テストの点数アップや志望校の合格をつかむための正しい授業の受け方を解説します!
【 目次 】
1.正しい授業の受け方①心構え編
まずは、「正しい授業の受け方①心構え編」です。
どんな教科にも共通する、授業に向かう姿勢や授業内で解決すべき課題について聞きました。
- 授業を聞くことももちろん大切だが、自分で考えることが最も大切。分からないことをすぐ聞くのではなく、まずは自分で考え、納得することを心がける。[理系 私立大学]
- 2年生までの基本事項の解説では、わからない部分をそのままにしていると、その先がどんどんわからなくなるので、なるべく早く質問した。一方、3年生になってからの問題演習では、正しい解法をどうやったら思いつけるのかという思考の動きに注目して解説を聞いていた。[文系 国立大学]
- 文系にとっての理系科目や、理系にとっての文型科目には、ちゃんと授業を聞いてノートをとり、先生に質問する姿勢がないとなかなか伸びない科目もある。苦手な科目は自分一人でやってやろうなんて思わず、なるべく多くの人の力を借りながら、考えすぎて時間がかかることのないようにコスパ良くやることを心掛けた。[文系 私立大学]
授業では、先生が多くの生徒に対して話をするため、どうしても自分にとって分からない部分が出てきてしまいます。
そんな時には、「まずは自分で考えること」と「考えすぎて時間を浪費することなく、適切なタイミングで質問すること」のバランスが必要になるようです。
また、このような意見もありました。
- 楽しめる科目はリラックスして、つらい授業は真剣にというようにメリハリをつけた。[理系 私立大学]
授業は、自習では得られない知識や考え方も学べる貴重な機会です。
メリハリをつけ集中して、授業を存分に活用しましょう。
2.正しい授業の受け方②予習編
次に、授業を受けるにあたり、一番重要ともいえる「予習」についてです。
- 英語や古典では、予習の段階で、必ず本文と訳をノートに全文写しておくようにしていた。[文系 私立大学]
このように、古典や英語での意見が多く集まりました。
しかし、このような日本語訳・現代語訳の予習についても、人によって工夫している点が異なるようです。
- 最初はとりあえず訳さずに通読し、知らない単語が出てきたときだけ調べた。
英語なら英語、古典なら古語を、(現代日本語ではなく)その言語のままで理解できるようにするため。[文系 国立大学]
- 英文の訳をノートに書き写さず、授業を受けながらその場で訳せるような訓練をした。分からない単語のみ、ノートに意味を書いておいた。[理系 私立大学]
自分にとって得意科目であるかどうか、授業の形式がどのようなものかによって、必要となる予習方法や効果的な授業準備は異なります。
古典や英語が得意な人であれば、分かっている部分まで全て訳を書いておく必要はないかもしれません。
また、理系分野の科目では、このような意見も見られました。
- 物理などで新しく知る分野を習うとき、文章よりも、教科書の絵や図を見て理解していた。[理系 国立大学]
自分に合わせた予習の仕方を見つけましょう。
3.正しい授業の受け方③ノートの取り方編
続いては、授業中の効率的なノートの取り方についてです。
授業の記録であるノートについては、とても多くの意見・工夫が集まりました。
- なんでも図解化、イラスト化していた。特に国語、世界史、日本史などは登場人物の関係性がキモなので、よく図解化することで整理していた。[文系 私立大学]
- 英語や古典では先生が早口で説明をしていたため、主語はS、名詞は波線、動詞は二重線のように簡略化してノートを取った。[文系 国立大学]
- 英語では予習で訳を作ってくることが義務付けられていて、予習で自分で作った訳はシャーペンで書いた。授業で先生の説明を聞き、自分の訳が間違っていた時だけ赤いボールペンで分けて書き、見直したとき分かりやすいようにした。[文系 国立大学]
このように、図解・簡略化・強調などを行い、素早く重要事項をまとめる能力が必要とされています。
また、特徴的だったのは、テストに出ないところもメモしていたという人が多いことです。
- 世界史や倫理では、先生の小話もメモをとるようにした。授業が面白くなるし、それ自体がテストに出なくても、小話と関連付けることでその時代の出来事の流れをスムーズに覚えることができるようになる。テスト勉強をする際も、授業の記憶が戻ってきやすい。[文系 私立大学]
さらに、理系の科目では、問題の解法を理解しながらノートをとることが重要です。
- 数学や物理では、知らないと分からない、思いつかない解法も多々あるので、先生や他の生徒の解き方を自分のものと合わせてメモする[理系 私立大学]
4.正しい授業の受け方④復習に備えた授業の受け方編
「正しい授業の受け方」とは言っても、授業は受けるだけではなく、その後の復習が重要になります。
効率的に復習をするためには、復習・テスト勉強を意識した授業の受け方をしておくといいでしょう。
- 分からないところは付箋を貼っておき、自分で調べてもまだ分からなかったら、早めに先生に質問をしに行くよう心がけた。[文系 国立大学]
- 英語や国語では、理系科目と異なり、毎回初見の問題と向き合うことになる。少しでも使える知識を増やすために、分からないところ(単語、文構造)は必ずチェックしておき、次に同じような文が出た時に備える。[理系 私立大学]
また、授業や担当の先生の進め方によっては、授業中は理解することに集中して、復習でまとめるという方法が適している場合もあるようです。
- 世界史のプリントが凄まじく読みにくかったので、授業後に自分で要点をまとめたノートを作っていた。時間はかかるが一番知識が定着したと思う。[文系 私立大学]
5.正しい授業の受け方⑤
眠くならない方法と授業が退屈な時の対処法
さいごに紹介するのは、授業中に眠くならない方法と、授業が退屈な時の対処法です。
授業が大事とは分かっていても、集中できないときのコツを聞いてみました。
まずは、眠くなったときの対処法です。
- 思い込みかもしれませんが、赤い色を見ると眠気が覚めると聞いたことがあるので、赤い下敷きを使っていました。[文系 国立大学]
- 休み時間に目が覚めるタブレットを食べたり、ガムをかんだりして耐えた。授業中に眠くなったときは、イスの上で上半身を左右両方から後ろにひねるストレッチ?をすると、少し頭がスッキリする。[文系 国立大学]
- 眠くならないように、自分が分かるところの説明をしている間は、その教科の練習問題を解いたり、単語を覚えたりした。同じ教科のことをやっていれば、先生にも許してもらえていた。[文系 国立大学]
また、授業が退屈な時に工夫していたことを聞くと、以下のような意見が挙がりました。
- 数学が得意教科だったので、演習の時間に暇でした。なのでその際は、次に扱う範囲を予習していました(教科書をざっと見て全体像を把握)。これにより、授業内容が頭に入って来やすかったです。[理系 国立大学]
- 予備校で授業の内容を先取りしていたため、学校の授業ではテキストの分からない問題だけを解くようにした[理系 私立大学]
- 世界史が苦手だったが、予習をすると授業の内容が少し分かるようになり、集中して話を聞けるようになった。どうしても退屈に感じるときは、授業の内容に関するラクガキ(猫が重要なポイントの解説をしていたり、重要単語を覚えるためのゴロ合わせを絵で表したものなど)をノートに書いていた。[文系 国立大学]
さいごに
今回は、現役大学生へのインタビューから、正しい授業の受け方を解説しました。
授業は、自分だけでは理解できない部分を理解できる大切な機会です。
この記事を参考に授業を活用して、成績アップや志望校合格を目指して頑張ってくださいね。