【センター数学】試験本番で9割をとるための3つの方法とは?時間配分なども紹介!
この数字は何の数字か分かりますか?
これは、2013~2015年度のセンター試験の数学ⅡBの1個のマークにかけられる時間(秒数)です。
センター試験の数学ⅡBは、毎年約100個のマークを60分以内で埋めなくてはいけません。
私も最初に、センター試験の数ⅡBを解いた時は、時間内に終わらず点数も6割前後しかとれませんでした。
しかし、自分で試行錯誤しているうちに、コンスタントに9割前後をとる方法を確立させることが出来ました。その結果、数学1A、2B両方とも本番では満点を取ることが出来ました。
今回のブログでは、センター数学で50~70点前後で伸び悩んでいる人向けです。
センター本番で9割をとるための方法を、勉強法、問題を解くテクニック、メンタル面の3つの観点から説明していきたいと思います!
※メンタル面については、受験で緊張しない方法について述べた記事もぜひご覧ください。
【センター数学対策①】過去問は短期間で集中的に(勉強法)
センター数学の過去問は基本的に短期集中の方が効率が良いです。
理由は上図を見てください。①が基礎固めとセンター試験を同時に勉強していった場合です。②は基礎固めの後にセンター演習を始めた場合です。
このグラフをみて分かるように、②はセンター試験の演習が出来ていない段階では点数は伸びないかもしれません。しかし、夏休み等で養ってきた基礎力がありますので、10月以降のの伸びしろが違います。
逆にセンター試験と数学の基礎の勉強を同時並行でやっていくのは、コツを掴むまでにかえって時間がかかってしまいます。
私の場合、夏休みはひたすらチャート式や実践問題集などで基礎的・実践的な問題を解いていました。夏休みに、初めてセンターの数学ⅡBを解いた時には、試験時間を20分以上オーバーして80分近くかかってしまいました。その後、学校の授業や模試などで解いてみてもなかなか60分すら切ることが出来ませんでした。
しかし、センター試験対策を本格的に始めた11月頃から、次第にコツをつかんでいきました。1日おきに、センター試験の過去問をやって、解いた次の日は間違えたところ・苦手な分野をチャートで見直すというのを繰り返していました。
その結果、最終的には、数1Aは10分程時間が余って解けるだけのスピードを身につけました。
ただ、短期集中でセンターを仕上げるといっても2つばかり注意することがあります。
① センター試験は最低でも夏休み前に1回は解いておくこと
もちろん基礎が大事ですが、センター試験の傾向が分からないようでは、その後の対策のしようがありません。また、早めに解いておくことで、自分の解けなさに危機感を持つことが出来ます。だから、センター試験は早めに解いておくことが大事です。
② 間違った問題は必ず復習すること
センター試験ほど、類似問題が出題される試験はなかなかないと思います。次に、同じ問題が出た時にはしっかりと出来るように、終わった後は必ず復習をしましょう。過去問や問題集を合わせて、だいたい15~20回ほどでしたが、復習を欠かさなかったので、センターの問題の傾向は早いうちから掴むことが出来ました。
私は、センターに本腰を入れるタイミングが少し遅れてしまったのですが、人によって、様々な学習状況があると思います。早い人はもっと早めからセンター試験を解き始めても構いません。ただ、少なくとも11月ごろにはセンターを始めた方が良いと思います。そこから丁寧に復習をしていけば、本番までにはピークをもっていくことが出来ます。
【センター数学対策②】 過去問をしっかり分析する(テクニック)
2次試験が得意な人でもセンター試験でつまづいてしまう人がたくさんいます。そうならないようにするためにもしっかりと戦略を立ててセンターに取り組むことが必要です。
【センター数学対策②−1】 数1Aはしっかりと対策を立てれば、9割はいける!
数学1Aの過去問を解いていると分かると思いますが、基本的に大問1で方程式や不等式+集合問題などの問題が出て、大問2,3で図形や2次関数、データの分析などが出て、大問4に場合の数や確率が出るといったようにパターン化されています。
[ぜひ合わせてご覧ください]
下図がここ5年間のセンターの出題範囲です。
この中で、大問2,3は計算が多く、ミスしてしまうことがありますが、大問1は計算が比較的楽で、なおかつ「必要条件、十分条件」などの集合問題もある程度練習をつめば、解けるようになります。
また、大問4は確率や場合の数は、計算も複雑ではなく、最後に期待値や余事象を出させるとパターンが決まっているので、この2つはなるべく落とさないようにしましょう。(確率が苦手な人はこの記事を見てみてください。「確率が苦手な人が、確率の問題を間違えてしまう5つの原因」)
ちなみに、2015年度から、数学ⅠAの大問4が選択式になりましたが、自分の得意な分野の問題を選択しましょう。もちろん、ぱっと3題全てを一読することは大事ですが、難易度自体はそれほど大差がないと思います。だったら、自分の得意な範囲をすぐに選択した方が、時間的にも点数的にも優位になります。この分野なら、テンパった状況でも解けるという分野を決めとくことが大事です!
これは、数学ⅡBにも同じことが言えます。
【センター数学対策②-2】 数学ⅡBは余白と時間配分が大事
数学ⅡBははっきりいって計算との勝負です。問題自体のレベルは、青チャートの例題レベルですが、時間あたりの問題数が多いです。特に、微分を絡めた図形問題やベクトル問題は、最後までたどり着くのは、大変です。私が、行っていた対策は3つです。
1つ目は、余白をうまく活用することです。
数学ⅡBは設問1つ1つの文章が長いため、余白があまり多くありません。そのせいで計算ミスをしてしまったり、時間が余ってもう一度最後まで問題を解こうと思っても、どこに書いているか分からなくなってしまったりと、時間や点数を無駄にロスしています。
私も最初は、余白をうまく使うことが出来ず、2個前の計算がどこに書いてあるか分からなくなり、もう一度解き直すなどして時間のロスをしていました。
その後、普段から、字を小さく書き、無駄な計算式は書かないように心がけるようにしました。そのおかげで、小さなスペースでも計算ミスをすることが減りました。
2つ目は、必ず自分が点数をとれる分野を作ることです。
私の場合、それが微分積分でした。数2の微分積分は決して発想力が問われる訳ではなく、複雑な計算をいかに素早く解いていくかが重要になってきます。最終的には、接線や面積を求めさせるなど、次の展開も見えています。だから第2問目は計算を特に丁寧に解いていました。
※微分積分についてまとめた記事も参考になると思うので、ぜひご覧ください。
数ⅡBは範囲が広いので、全部の分野を完璧にすることは難しいです。しかし、決めた分野で必ず満点を取れるようにすることで他の問題にも余裕を持って取り組むことが出来ます。
3つ目が、問題ごとに、上限の時間を決めるということです。
数学ⅡBは、全部で大問が4題ありますが、全部に25点ずつ振り分けられているわけではありません。30点、30点、20点、20点と均等ではありません。
どんなに分からなくても、右図の時間を超えてしまった場合は次の設問にいくと決めていました。なぜなら、最後の問題にかける5点の労力と最初の問題でとる5点の労力だったら、明らかに後者の方が楽だからです。
これは次の話とつながってきてしまうのですが、点数を減点法で数えてしまうと、1問も落とさないために、分からない問題に固守してしまいますが、解けている問題を足し合わせていく加点式で考えると、自然と次の問題にいかなきゃと気持ちを切り替えることが出来ると思います。
【センター数学対策③】 9割を目指すなら加点法で!(メンタル)
もちろんこれは、常に満点を狙っている人には、参考にならないと思います。しかし、志望校的にも9割取れれば満足という方には、こちらの方法をお勧めします。
さきほども少し述べましたが、減点法とは、自分の間違った問題の点数を引いていくことで、加点法とは自分の正解している問題を加えていくことです。
減点法でやるとどうしても解けない問題にばかり目がいきがちで、焦って、単純な計算ミスをしてしまったりして余計にテンパってしまうと思います。自分のとれる点数の10点くらい下の点数を目標として、合っている問題を加点していった方が、メンタル的に楽だと思います。
といっても、いちいち解けた問題の数や点数を数えていくのではなく、感覚的に「今60点くらい取れてるからあと30点取ろう!」といった感じです。
私は、本番までは、数ⅡBは平均すると90点くらいだったので目標を80点に設定しました。そして、本番は大問3の数列の問題で少し、つまってしまいましたが、その段階で70点近くとれていたので、第4問目に迷うことなく進むことが出来ました。そのおかげで、時間的に余裕をもって第3問目に戻ってくることが出来ました。
センター数学のまとめ
いかがでしたか?
数学のセンター試験本番で9割をとることは決して簡単なことではありません。もしかしたら、この記事を読んでくれた方の中には、センター数学が苦手な人がいるかもしれません。そんな方が、センター当日に1点でも高い点数をとることが出来ることを祈っています!