大学の過去問の活用法を徹底解説!基礎から筆者オリジナルの活用法まで
「大学の過去問はいつから解けばよいのか」「どのように活用すればいいのか」など、過去問についての疑問は多いと思います。
過去問は志望校合格のための重要な要素です。
必ず実践してほしい過去問の活用法についての基礎から、過去問を使い倒した筆者のオリジナルの活用法まで徹底解説します!
1.大学の過去問を始める前にやっておくべきこと、知っておくべきこと
何事にも準備が必要です。それは過去問を解く際にも同じことが言えます。
過去問は1つ1つが貴重です。
その対価を最大限高めるためにも、解く前の準備をしっかりとして、周りと差をつけましょう!
1-1.過去問の種類や学部を絞ろう!
過去問は大きく分けて、センター(共通一次)と私大・国立2次の過去問の2つに分けられます。
それぞれの過去問に特徴があるので、自分の目的に合わせて、どちらかに絞るべきだと思います。例えば、以下の例です。
目的:基礎が身についているか確認をしたい
過去問:センター(共通一次)
目的:第一志望と今の自分の実力差を知りたい
過去問:私大・二次試験の過去問
あくまで一例ですが、今の自分の目的と過去問の種類は合っているかを事前に確認してから解くようにしましょう。
次に学部を絞るべき理由について解説します。
以下は2020年度の明治大学、一般選抜入試の入試科目例です。
文学部
国語(国語総合・現代文B・古典B) 配点 100点
地理歴史・公民 配点100点
英語・ドイツ語・フランス語から1科目選択 配点 100点
経営学部
国語(漢文を除く)配点 100点
地理歴史・公民・数学 配点 100点
英語・ドイツ語・フランス語から1科目選択 配点 150点
以上のように、学部によって配点や科目が異なります。
もちろん、最初から第一志望の学部・学科・日程まで決める必要はありませんが、ある程度自分の得意科目や受験科目は定め、それにあった学部を選択すべきだと思います。
1-2.過去問の到達度を決めよう
過去問を解く目的を決めたならば、次に到達度、つまり目標点数を決めましょう。
大学によっては、最低合格点を掲載しているところもあるので、基準にするとよいと思います。
目標点数を決める際に大事なのは、今の自分がどれくらい解けるかを予想して決めるのではなく、今の自分がとりたい「理想の点数」を設定することです。
過去問を実力試しだけで使うのはもったいないです。
理想の点数と今の自分がどれだけ差があるかを確認し、その差を埋めるために、勉強をしていきましょう。
1-3.赤本・黒本・青本。それぞれの過去問の特徴とその違いを解説!
まずは赤本から紹介します。
赤本とは教学社が発行する過去問シリーズのことを指します。
私立大学や国立二次の過去問では赤本がおススメです。ほぼ全国の大学と幅広い年度をカバーしています。
次に黒本です。
黒本とは河合塾が出版している過去問のことを指します。
センターの過去問と難関大学の過去問を出版していますが、センターの過去問が特におすすめで、解説が手厚く、掲載年数もかなり多いです。
最後に青本です。青本は駿台文庫が出版する過去問シリーズのことです。
超難関私立・国立の過去問では青本がおススメです。
この本に掲載されている大学の過去問は難易度が高いですが、解説が手厚いです。
まとめると、私立大学・国立二次は赤本。センター(共通一次)対策は黒本。超難関私立・国立は青本がおススメです。
最終的には皆さんが実際に手に取って判断してください!ここでの内容はあくまで一意見として参考にして下さい!
2.過去問はいつから解き始めればいいの?
多くの受験生が抱える疑問だと思います。早速結論から申し上げます。
それは「受験勉強を始めようと思ったその日」です。
なぜなら、目標・目的が明確になるからです。受験勉強をする目的は大学に受かることです。
大学に受かるためには、試験本番で1点でも多くとる必要があります。
つまり、日々の勉強の目的とは、試験本番で1点でも多く取ることにあります。
試験本番の内容を知ることはできません。
しかし、過去の出題傾向を探り、どのような問題が出るかを大まかに予想することはできます。それが過去問です。
過去問を解くことで、入試本番どれくらいの点数を取ればよいのか、どれくらいの難易度なのかなどを知ることができます。
つまり、日々の受験勉強が、最終目標を常に意識した、無駄のない勉強に変わるのです。
だからこそ、受験勉強を始めようと思ったその日に、まず過去問を解いてほしいのです。
そうすることで、受験勉強の目的が定まり、日々の勉強が意味のあるものになります。
過去問を解き始める時期についての詳しい記事が読みたいという方は「過去問はいつから解けばいいの?おすすめの活用方法も!」も併せてお読みください!
3.大学の過去問の具体的な活用法を徹底解説!
この章では過去問の具体的な活用法を解説します。
どれも実践してほしい重要なことなので、ぜひ日々の勉強に活かしてください!
3-1.過去問はできるだけ本番と同じ環境で解くようにしよう
過去問は一度しか解けません。特に第一志望のものとなれば、その数は相当限られるはずです。
だからこそ、できるだけ本番と同じ状況を作り、その環境でどれだけ力を発揮できるかということが重要です。
試験時間や解く時間帯、教科の順番、本番と同じ条件を揃えることで、緊張感をもって取り組むことができると思います。
いくら練習で点数が取れていても、本番で点数が取れなくては意味がありません。
本番で練習と同じように得点を出すには、普段の練習を本番に近づければ良いのです。
余談ですが、本番は本当に時間が経つのが早く感じます。
人によって違うとは思いますが、私は本来の1.5倍くらい時間が経つスピードが速いと感じました。
慣れてきた人は、練習での解答時間を本来より5~10分縮めるなどの対策をとることをお勧めします。
3-2.過去問を解く時間より、大学に合わせた復習が10倍大事
みなさん、過去問を解いただけで満足していませんか?
これは過去問だけではなく、すべての勉強に共通して言えることですが、「復習のほうが10倍大事」です。
なぜなら、勉強とは分からないものを分かるようにしていく作業であり、分からないものを復習したり、調べたりせず、放置しておくのはもはや勉強とは言えず、学力の向上を妨げてしまうからです。
特に過去問に関しては何度も解き直しすることができません。
過去問はその大学が好んで出す問題がどのようなものかを反映しています。
過去問で間違えた問題は、本番でも間違える可能性が高いということです。
本番で間違える可能性の高い問題を練習の段階で未然に防ぐ、対策をとる。それを可能にするのが過去問です。
1つ1つ大切に解くようにしましょう。
3-3.大学の過去問を解いた後はアーカイブを残そう
みなさん、過去問の点数や解いた年度・大学についての記録は残していますか?
ここでいうアーカイブとは保存や記録を意味します。
そこでお勧めしたいのが、過去問の記録をしっかりと取ることです。
私はルーズリーフに解いた大学・学部・年度・点数の記録を残していました。
これに加え、感想や課題なども記録しておくと良いと思います。
受験勉強が差し迫ったころにもなると、解いた過去問数がかなり増え、管理するのが難しくなってくると思います。
嘘みたいな話ですが、前に解いたことがある問題を気づかずに途中まで解いているというようなことがよくあります。
毎回記録をするのは手間ではありますが、全体的な効率を考えれば、良い対策ではないかと思います。
4.過去問を研究しまくった筆者がおススメするこんな活用法
この章では、周りの友達はあまり実践していなかった、けれど筆者が実践して、ぜひともお勧めしたいという過去問の活用法を紹介します!
4-1.難関大学過去問を活用しよう!
難関大学過去問とは、教学社が出版している過去問で、難関大学に絞って出版されています。
通常の過去問と比べて、科目別・10年以上の問題が掲載・内容や解説が重点的といった特徴があります。
通常の大学過去問シリーズでは、特に難関大学となると、あまりの難易度のため、解説がしっかりされていないという場合があります。
しかし、この難関校過去問シリーズではかなり重点的に解説されています。
MARCHや早慶、難関国公立大学を志望している方はぜひ手に取ってほしい一冊です。
また、河合塾が出版する「入試攻略問題集」や、駿台文庫が出版する「大学入試完全対策シリーズ」もおススメです!
4-2.志望校の過去問マスターになろう
皆さんが絶対ここに行きたい!と思える第一志望が決まっているのであれば今すぐその大学の過去問マスターになることをお勧めします。
その理由は過去問と大学の関係性にあります。
ほとんどの場合、大学は入試問題を大きく変えません。
そのため、過去問とほぼ同じような内容のものが本番でも出題されます。
具体例を挙げます。
私の第一志望の大学は英語の配点が高く、傾向に特徴がある大学でした。
そこで、大問ごとにどのような問題が出るか、その大問①の中でも(1)では何が出るのか。というところまで研究していました。
もちろん、毎年同じ傾向の問題が出るとは限らず、変更される可能性はゼロではありません。
しかしほとんどの確率で同じ傾向の問題が出題される大学が多いと思います。
大学受験がうまくいかなかった人の傾向として、共通テスト対策や通常の参考書の勉強に時間をかけすぎてしまったというものがあります。
常に皆さんの第一志望を意識した勉強を心がけてください!
4-3. フリマアプリでさらに前の年度の過去問をGETせよ!
私大・国立二次の過去問に掲載されている過去問の年数は多くても5年くらいで、特に第一志望の大学となると物足りなさを感じる人が多いでのはないかと思います。
そこで活用してほしいのがフリマアプリです!
フリマアプリでなら現在発売されていない年度の過去問が簡単に購入できると思います。
大学によりますが、10年前くらいのものであれば、出題傾向はほとんど変わらないと思うので、問題ないと思います。
5.まとめ
本記事では過去問の様々な活用法について紹介しました。
ただし、皆さんに知っておいてほしいのが、ここにある方法が全てではないということです。
この記事もあくまで選択肢のうちの一つだととらえ、みなさんだけのオリジナルの活用法を見つけてほしいです。
皆さんが志望校に合格できることを心から祈っています!