【金谷先生に聞いた!】受験直前の今やるべきこと
1.はじめに
いよいよセンター試験が来月に迫ってきました。
みなさんも受験勉強の追い込み真っ最中なのではないでしょうか?
思うように進まず、焦ったり不安になったりしている方も多いと思います。
そこで、今回は、東進ハイスクール日本史科トップ講師で、テレビでもおなじみの金谷俊一郎先生に「この時期にやるべきこと」について聞いてきました!
2.金谷先生インタビュー!
金谷 俊一郎(かなや しゅんいちろう)
歴史コメンテーター 教育ジャーナリスト 東進ハイスクール日本史科講師
京都府生まれ。
歴史コメンテーターとしてメディアで活躍するほか、東進ハイスクールにて25年以上日本史科トップ講師を務めている。
歴史だけでなく日本のものごとに関してとてもわかりやすい説明に定評があり、「世界一受けたい授業」「バゲット」(日本テレビ系)・「ネプリーグ」(フジテレビ系)・「Qさま!!」(テレビ朝日系)・「クギズケ!」(読売テレビ・中京テレビ)など、多数のメディアに出演。
3. この時期やるべきこと3選
①自分のできない部分をできるようにする
絶対に成績が上がる唯一の方法は「できないものができるようになること」です。
これを言うと「あたり前じゃないか」とみなさんがっかりされるのですが、それ以外の方法はないのも事実です。
ですから、まずは「今、自分ができないもの」を見つけましょう。
特に苦手科目に関して言うと、模擬試験の結果や過去問を見直して、答案の間違った箇所のやさしい問題から順番に5つ拾ってみてください。ほとんどがケアレスミスや基本的なものではないでしょうか。
この問題5つ分で、大体10点になります。そう思うと成績を上げるのって思っているより簡単です。弱点が100埋まる人はまずいません。
完璧は目指さなくてもよいのです。残された期間でどれだけ多くできないものを埋められるかが勝負です。
ただ、苦手科目ばかり集中してしまうと、得意科目を鈍らせてしまうことになりかねませんので、勉強の配分に注意しましょう。
②欲を出さない。どういう環境でも平常心を保てるようにする
試験会場は、環境が整っているとは限りません。
すごく暑いとか、寒いとか、机がガタガタするとか様々な状況が考えられます。
どういう環境でも自分の平常心が保てるようにするということが非常に重要であると考えます。
平常心を保つには、とにかく欲を出さず、実力を出し切ることを考えましょう。
試験では、多くの方が“実力”すら出せないのです。
逆にいえば、本来の力が出せれば合格ラインに乗っている方なら確実に受かりますし、そうでない方でも、自分が100出し切ることができれば、十分に合格の可能性があります。
その時に力みすぎて慣れないことをするとうまくいきません。
今まで自分が学んできたことを信じて、その時の全力を出して臨むことが大事です。
③「鼻」と「頭」をメインにケアし、集中力を維持する
大学受験は、朝から夕方まで試験があります。場合によってはそれが何日も続きます。
ですから、学力以上に集中力が非常に重要になります。
集中力とは、体調を管理することです。
この時期にとくに大事なのは、「鼻」と「頭」のケアです。気候の変化に伴う偏頭痛や鼻炎、花粉症などは緊張感が続くと症状がひどく出やすくなると実感しています。
このような症状が出ると、頭がまったく働かなくなり、勉強や試験に集中できなくなります。
私の教え子で、実力はあるのになぜか試験では失敗してしまう子がいました。その子自身は、緊張が理由で鼻の症状が出ていたと思っていたようなのですが、病院に行ったら鼻炎と診断されたそうです。
鼻をかみながらテストを受けている子もいますが、それでは本当の実力は出ません。
4. 自分で判断しないで病院へ行くこと
頭痛や鼻炎、花粉症の不安のある方は、ぜひ、今のうちにお医者さんに診てもらってください。
症状を自分で判断するのではなく、専門家に早めに相談し、前もって対策をしておくことが大事です。
時期が時期なので色々試している場合ではありません。
プロであるお医者さんの指導を仰ぐことが一番です。
5.油断禁物!万全の状態を整える
自分では大丈夫だと思っていても、長期間の勉強による疲労や、慣れない場所での緊張感の中で、いきなり発症することがあるかもしれません。
油断していると危険なので、少しでも不安がある方、昨年花粉症の症状があった方は、早めに病院へ行き、できる事は年内に対処しておくことをおすすめします。
6.東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科 近藤健二先生のコメント
みなさん、試験や普段の勉強の時に、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどで集中できず悩んでいませんか?
それは、緊張など精神的な理由や疲れなどではなく、鼻炎や花粉症かもしれません。
花粉症は集中力や思考力の低下などに大きく影響し、試験の時に実力を100%発揮することを妨げているかもしれません。
花粉症も症状の度合いによって軽症、中等症、重症、最重症に分類され、その「重症度」や症状の種類である「病型」によって、治療も変わってきます。
金谷先生のおっしゃるとおり、万全の状態で試験当日を迎えるためにも、個人個人の症状に合った治療を受けることをお勧めします。
まずは早めに病院へ行って、お医者さんに相談してみましょう。
7.おわりに
いかがでしたか?試験直前のこの時期にやるべきことは明確になったでしょうか?
集中力を維持するための体調管理は特に注意したいですね。
頭痛、鼻炎、花粉症の心配がある方は、早めに病院へ行くなど対処しておきましょう。
みなさんが万全の態勢で試験当日を迎えられますよう祈っています!
提供 ノバルティス ファーマ株式会社
本記事はStudyPlusより転載した記事となります。
https://www.studyplus.jp/957
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