法学部とは?現役早大法学部生が学校生活を紹介
「法学部」は法律を勉強する学部。
学部選びの際、何をする学部なのか最も想像が容易いのが法学部だと思います。
しかし、法学部に対して「弁護士や法曹界を目指す人の行くところ」「学業が忙しくてサークルなどに打ち込めなさそう」という声をよく聞きます。
就職や、法学部生の学生生活はどのようなものなのでしょうか?
また将来、弁護士や法曹界を目指している学生にとって気になるのは「司法試験の合格率」。偏差値だけが全てではない、大学の司法試験サポートなどの面からもオススメの法学部の紹介を行います。
【法学部とは?①】法学部ってひたすら法律を暗記するって、マジ?
弁護士や裁判などをテーマにしたドラマの中では、敏腕弁護士が「○○条なんとかなんとかにつき・・・」などバトルするような場面がありますね。
あー弁護士の人って法律全部丸暗記するんだぁ。さぞかし法学部ってたいへんなんだろうな~なんて思ったことはありませんか?
大学受験のように「Q、ベルリンの壁が崩壊したのは何年?ーA、1989年」のような一問一答的なテストは行われません!
法律の内容や理念について実際の事件などと照らし合わせ、理解を深めていくような勉強をしています。
ある意味、丸暗記よりも難解なことがほとんどです。しかし法律は私たちの暮らしと密接で、面白さも見出すかもしれません。
【法学部とは?②】法学部って偏差値高すぎじゃない?
法学部のイメージとして、「頭がいい人ばっか」「他の学部に比べて偏差値高くて入りにくそう」などといったものがあげられます。
たまに学部選びの際に「大学で1番偏差値高いから」といった理由で法学部を選択する人もいる模様です。(わたしがそうです笑)
実際に法学部は他の学部と比較して偏差値が高く受かりにくいものなのでしょうか?
こちらの表は、全国私立大学、法学部(法律学科)偏差値ランキングです!
大学名 | 偏差値 |
---|---|
慶應義塾大学 | 70.0 |
早稲田大学 | 67.5 |
上智大学 | 65.0 |
中央大学 | 62.5 |
同志社大学立教大学明治大学 | 60.0 |
法学部を看板学部に掲げている中央大学を見てみましょう。
中央大学の他学部との偏差値を比較してみます。
偏差値 | 学部 |
---|---|
62.5 | 法学部・法律 |
57.5 | 経済学部・経済 |
55.0 | 商学部・金融 |
57.5 | 文学部・英語文学 |
55.0 | 理工・数学 |
57.5 | 総合政策・国際政策 |
中央大学の偏差値が学部平均して≪57≫程度であるのに対し、法学部は62.5と頭一つ抜けるレベルです。
もし、入りたい大学があって、どこの学部でもいいからとりあえず受かればいいというレベルなら、法学部は除外して狙うのが得策かもしれません。
【法学部とは?③】法学部に入って一般企業の就職を目指すのってアリあり?
法学部に入ったら親戚から「○○ちゃんは将来、弁護士先生になるんかねえ」なんて言われる学生はそこそこいるようです(笑)
私の通う早稲田大学では、学部卒業後に司法試験を目指して大学院に進学をする人は毎年15~20%です。
残りの約75%は公務員になったり一般企業に就職しています。
せっかく法学部に入って4年間法律の勉強をしてきたっていうのに生かせないのはもったいないと思うかもしれません。
しかし、公務員試験では法律の知識は大いに役に立ちます。
法学部卒業生の約20%が公務員になっています。
また、法律を学ぶ際に身に付くリーガルマインドはビジネスにおいてどんな業界でも役に立つ能力です。
リーガルマインドとは辞書的にいうと「法律の実際の適用に必要とされる、柔軟、的確な判断」という意味です。
論理的な思考が養われ、さらに双方の納得できる解決法を導くことのできる素敵なビジネスマンになることができます!
【法学部とは?④】「弁護士になりたい!どこの大学いけばいい?」司法試験合格率ランキング
将来、弁護士など法曹界を目指す人にとっては司法試験の合格率や大学のサポートは気になるもの。
司法試験の合格率ランキングや手厚いサポートを行う中央大学法学部についてまとめてみました。
2016年大学院別・司法試験合格者数ランキング
大学院 | 人数 |
---|---|
慶應義塾 | 155人 |
早稲田大 | 152人 |
東京大 | 137人 |
中央大 | 136人 |
京都大 | 105人 |
2016年大学院別・司法試験合格率ランキング
大学院 | 合格率 |
---|---|
一橋大 | 49.6% |
東京大 | 48.1% |
京都大 | 47.3% |
慶應大 | 44.3% |
早稲田大 | 35.8% |
合格率で見ると国立大がとても強いですね。
私の早稲田大学もそうですし、他の大学でも同じですが、卒業後内部進学せず他所の大学院に進学する学生は多いです。
大学院の合格率だけで大学を選ばず、大学在学中の4年間司法試験に対するサポートをしてくれる大学に目を向けてみましょう。
炎の塔 ー中央大学・法学部ー
「法学部といったら中央大学」というくらいの名門、中央大学。
多摩キャンパスには通称「炎の塔」と呼ばれる国家試験を目指す学生のための建物があります。
土日祝日も含め、朝8~夜11時まで開館しています。
OB・OGの弁護士や現役の法科大学院生などから指導が受けられ、少人数のゼミなどで切磋琢磨し合います。
この建物は誰でも利用できるわけではありません。
室員資格を得るために試験に合格しなければなりません。
まさに大学をあげての総力戦でのサポート体制ですし、周りに同じ志を持った仲間たちが常にいるのは法曹界を目指す学生にとって素晴らしい環境でしょう。
法学部のまとめ
いかがでしたか?法学部がどんなところなのか、身近に感じられるようになったのではないかと思います。
ちなみに私は、学部卒業後は就職するつもりです。
将来、法曹界を目指す学生もそうでない学生も真剣に勉強しています。
余談ですが、弁護士モノのドラマや映画に影響されて法学部を選んだ友達は結構います。
なんとなくかっこいいという理由がきっかけで法学部を目指してみるのもアリだと思います(笑)
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