【科目別暗記法】効率の良い暗記法を難関大学合格者に聞いてみた!
受験生なら一度は悩むこと、それは「もっと暗記力が欲しい!」ということでしょう。
学力というものは、基本的には「知識に裏付けされたもの」であると言え、いかに色んな知識を持ち、それを記憶しているかが重要になってきます。
ですが一概に暗記法といっても、全ての分野に共通した暗記法があるわけではなく、その分野に合った暗記法を駆使していくことが皆さんの成績を上げるコツになります!
そこで今回は、国公立大学・有名私立大学に通う大学生へのアンケート結果から、科目・単元ごとに合った効率の良い暗記法を紹介します!
暗記法以外の細かい科目別勉強法などにも興味ある方はこちら!
暗記法① 英単語・英熟語編
まず受験生の大多数が受験科目になっているであろう、「英語」の暗記法からご紹介していきます。
- 英単語は、スペル、発音、意味の3つを覚えていかなきゃいけないので、それを別々にやるんじゃなく、一度で3つまとめて覚えるようにした方が結局効率がいい。
めちゃくちゃな発音で感覚で単語を覚えると、結局音から単語を想起できないから何の実用性もない暗記になってしまう。[慶應 法学部] - 一つの単語を覚える際に、その単語の派生語をすべて覚えるようにした。さらに、似た意味の単語(同義語)もまとめて覚えた。[慶應 理工学部]
- CDや電子辞書で聞きながら、単語を見て覚えた。なるべく語源なども見て、印象に残りやすくした。
最後のほうは単語が複雑だったので、ゴロ合わせなども使った。[筑波 社会学部] - どうしても覚えられない英単語本の英単語はそれだけをリストにして英単語本をつくって覚えた。[海外大]
誰もが一度は苦戦する「英単語の暗記」。よく意味とスペルだけ覚えてしまう人(orangeをオランゲと覚えるようなやり方)の人がいますが、英語勉強の目的は英語でコミュニケーションをとれることです!
受験勉強だからと言って、テクニックだけでこなそうとしてしまうのはかえって将来英語が話せなくて苦戦するので避けましょう!
効果的な暗記法としては、
①耳も使って英単語を覚える
②似ている意味のものはまとめて覚えてしまう
③一度で覚えられなかった単語は、流さずにちゃんと記録しておく
といったものが挙げられそうです。
英語力を上げるためにおすすめの参考書
・キクタン
【メリット】
①デジタルで英単語の習得度が管理できるので、しっかりと記憶できる。復習システムがすごい。
②視覚・聴覚・触覚(実際書く)を使って覚えられるので、記憶に定着しやすい。
【デメリット】
①前日すごい量やると復習単語だけで150単語くらいありモチベーションが下がることも。
・NEXT STAGE
穴埋め問題・選択問題がほとんど。まず、5周くらいした。その後、日本語訳をみて英訳をノートに書くというやり方に以降し、英作文対策に役立てた。[千葉大学院]
【メリット】
①確実に文法が覚えられる。テストの点数が伸びていくのが楽しかった。
【デメリット】
①量が多い。
②復習が自分ペースなのでモチンベーション維持が大変。
暗記法② 公式編
「暗記」というと、どうしても文系科目と連想しがちですが、数学などの理系分野においても「公式を覚える」というのは苦戦する人も多いはずです。
初歩的な公式であれば、覚えやすいものが多いものの、専門性が増していくにつれて公式もどんどん複雑化していくので、それに適した暗記法が必要でしょう。
- 覚える公式は最小限に。どちらかというと公式の導き方を覚えた。例えば、三角関数の倍角・半角公式は覚えずに、毎回その場で公式を導いていた。公式導出の考え方が応用問題を解くのに役立つことが多く、数学力をつけるのに役立つ。
【メリット】①ストーリー立っていて覚えやすい。②応用がききやすく、難問に挑む時に考え方が閃きやすい
【デメリット】①テスト中などで時間がかかる。日頃から公式導出に慣れる必要あり。[千葉大学院] - 丸暗記ではなく、何故そのような公式が生まれたのかを覚えることで、試験中にど忘れしても落ち着いて導き直すことができた。[慶應 理工学部]
- 覚えたほうが良い公式と、導出できる公式に分けて学習をする。基本的に頻出公式は覚えるべきだが、それ以外のやつは算出方法から理解しておいたほうが良い。[慶應 法学部]
はい、全会一致で「公式は導けるようにしとけ」でしたね(笑)
暗記法教える記事でこれはどうなんだと言われそうですが、理系科目は突き詰めていけばものすごい数の公式が出てきてしまうわけで、それをすべて覚えるのはキャパシティ的にも、時間的にもかなり大変です。
そのため受験頻出の公式は当然覚えたほうがテスト中助かりますが、それ以外の公式は公式も覚えつつ、算出方法をメインに理解して覚えていくのが良いと思います。
暗記法③ 古文・漢文編
次に紹介するのは「古文・漢文」の暗記法です。
よくこの科目は「暗記ゲー」なんて言われるほど、どれほど暗記していたかというところが受験では点数を大きく分けます。
覚えなければいけない量も多いのでいかに効率よく暗記できるかという点が重要になってきます。
- 単語は、例文を読んでイメージしながら覚えた。助動詞などは何度も唱えたり、文法書をひまなときに眺めて覚えた。[筑波 社会学部]
- 単語だけで覚えるのではなく、文章中でどう使われているかを意識しながら覚えていくことが重要。[慶應 理工学部]
- 古語単語は、「現代と全く同じ単語なのに意味が違う」といったものから覚えていく。それ以外のものは基本的に気合で覚えて、どうしても覚えにくいやつは語呂をググりましょう。[慶應 法学部]
漢文や、古文単語は、単語そのままで覚えてしまうとある意味「英単語」とかよりも覚えにくい場合があります。
そのため単語ベースで覚えていくのではなく、「文章中の使われ方」を意識しながら覚えていくと、細かい意味を忘れてしまってもニュアンスは理解していることがあるのでおすすめです。
それでも覚えにくい単語があったら、語呂をネットで検索してみるのも良いかもしれません!
暗記法④ 歴史単語編
最後に紹介するのは、「歴史単語」の効率的な暗記法です!
歴史は、年代や時代、人物、事件名、事件の原因などとにかく覚えることが多いので、なるべく少ない労力で頭に入れておきたいところです。
- 一問一答で間違えた事項を小さいノートにすべて書き出していた。各事項半ページから1ページでまとめるように工夫していた。[立教 法学部]
- 赤シートを使って覚えた。テストや個別試験では記述だったので、漢字も思い出せるようにした。[筑波 社会学部]
- 年号は、重要なものは自分でゴロ合わせを作った。自分で作ったほうが印象に残る気がする。内容は、教科書+資料集+授業プリントを何度も読んで覚えた。[筑波 社会学部]
ここまでくると目新しい暗記法はなく、いかに一度の勉強で記憶に残せるかといったことが重要となってきます。
内容の理解は教科書、参考書を何度も読んでいくのが常套手段だと思います。
しかし、細かい事件名や、年号などの知識は1周目に重要かつ、覚えられなかったものはすべてノートにまとめておきましょう。
単語がわからなくて何度も教科書や参考書を見直すのは効率が悪いので、完全に内容理解と、知識系暗記を別作業としてやっていきましょう。
暗記法のまとめ
今回は、「科目別暗記法」について紹介しました。
「暗記が苦手」といった学生の方も多いと思います。しかし、誰でも自分の好きなことに関してはすぐに色んな事を覚えられるはずです。
いかに自分の記憶に残せるかといった工夫をすれば誰だって効率的に覚えることができるはずです!
今回は科目別に暗記法を紹介しましたが、「体を使いながら覚えると記憶に残りやすい」「一度覚えたものを1週間後にまた覚えなおすと忘れにくくなる(忘却曲線)」といったような根本的に暗記力を上げる方法もあるので色々試してみてください!
頑張れ受験生!