大学編入試験とは?難易度や出題傾向、勉強すべき分野をわかりやすく解説!

受験トピックス 2020.2.3

大学編入とは、大学生や、高専などの卒業生が、ほかの大学に途中年次から入学することができるシステムです。
憧れの大学に進路を変更できるだけでなく、編入することで生涯に稼げる金額が上がるという研究結果もあります。

この記事では、大学編入試験のメリット・デメリットや試験内容をご紹介します。

1.編入学・大学編入試験とは何か?わかりやすく解説!

大学の編入学と聞くと、とても難しく特別な事だと感じてしまう方もいるかもしれません。
実は、文部科学省により認められた以下の4パターンに当てはまってさえいれば、誰でも大学編入試験を受けることができます。

  • 短期大学を卒業した人
  • 高等専門学校を卒業した学生
  • 専修学校の専門課程を修了した学生
  • 4年制大学の2年次を修了して必要単位数を取得している大学生

参照:文部科学省「大学編入学について」
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shikaku/07111315.htm

大学へ編入学する理由に、大学受験で不合格だった第一志望の大学へ編入を目指す場合があります。
別の大学に通いながら志望する大学へ進路変更するという理由です。

他にも、現在は短期大学や高等専門学校等に通っており、大学で同じ分野の学部に進みさらに学びを深めたい、または新しい分野に挑戦したいという場合も、理由の一つです。

どちらにしても、自分の理想や目標とする大学でステップアップするために、大学編入試験を受験する場合がほとんどです。

①-1.大学編入と「最終学歴」「学士の関係」とは?

まず初めに、「最終学歴」とは「最も高い水準の教育機関を、学位をとって卒業した経歴」の事を指します。
例えば、大学を卒業した場合の最終学歴は「学士」、大学中退の場合の最終学歴は「高校卒業」です。

就職活動の際、企業に提出する履歴書には大学名や学部名を記入する欄とともに、必ず「最終学歴」を記入する欄があります。
もちろん、学歴で全てが決まるわけではありませんが、学歴は一つの選考基準となり、最終学歴は大きな意味を持ちます。

大学と学士

次に大学編入における「学士との関係」について説明していきます。
編入試験に合格し、希望の大学に編入することができた場合、もともと通っていた大学は「中退」扱いになってしまいます。

しかし、最終学歴は編入先大学の卒業となり、「学士」と履歴書に記載することができます。

大学受験が不本意な結果で終わったとしても、編入試験では志望する大学にもう一度チャレンジできる権利を得ることができます。

そして、編入試験を受けて合格し無事に卒業できれば、自分の志望していた大学で学士を取得することができるのです。

①-2.大学への編入試験を受けるメリット・デメリットとは

編入試験は、自分の志望する大学に再チャレンジできるとても魅力的な機会ですが、それぞれメリットとデメリットがあります。

 メリット

  • 大学受験で希望通りの大学に進めなくても、憧れの大学に進路を変更できる編入試験に合格することができれば、新たに憧れの大学でキャンパスライフを送ることができます。
  • 実質の倍率が低い編入試験では複数の大学へ併願を行う場合が多くあります。記念受験のような形で受験する人も少なくないため、実質的な倍率はぐんと下がっていきます。
  • 入試の科目数が少ない基本的には、専門科目の筆記試験、語学試験、小論文、面接がメインとなっており、勉強する幅はぐっと狭まります。
  • 今まで習得した単位を生かすことができる今まで大学で習得してきた単位の一部を、編入先の大学の単位へと互換することができます。
  • 編入試験に失敗しても、現在通う大学があれば、そこで進級することができます。 仮に編入試験に失敗してしまったとしても、現在通う大学を退学させしなければ、そのまま進級し卒業することが可能です。

大学編入試験のメリットとデメリット

 デメリット

  • 受験資格が大学によって異なり、学部によっても違うため、準備が大変受験する大学によっては、冒頭の受験資格4パターン+αの条件が必要となってくるため、事前準備の段階からしっかり行う必要があります。
  • 予備校などのお金が余分にかかる編入試験は、大学の一般入試ほど情報が公開されていません。そのため大学編入専門の予備校に通い受験対策をする場合、金銭面で負担がかかります。
  • 卒業必要単位が膨大になる可能性がある編入前の単位を編入先の大学にて全て互換できるわけではないため、卒業に必要な単位を多く取得する傾向があります。
  • 途中から入るので、人間関係の構築が大変2年次以降の既に人間関係が構築されている中へ、いわば転校生のような形で入っていかなければなりません。

2.大学編入対策のために必要な勉強とは?

大学編入試験は、一般受験とは異なる環境で入試対策を行い、勉強をしなければいけません。

・情報や過去問が出回らない
大学の一般入試でも情報収集は行いましたが、情報や過去問が出回らない編入試験の場合、より一層情報をキャッチするアンテナを張る必要があります。

・出願資格による「足きり」があることがある
特に英語では民間試験で一定の点数を獲得することが求められることもあります。
うまくいけば、受験生の時に身に着けた英語を生かすことができるチャンスです。

・筆記試験に加えて面接や小論文が課されることも
大学入学が決まった高校3年生の時点で編入試験を考えているのならば、高校生のうちから、「情報を整理して書く」力をつけておくことが大切となります。

・「専門科目の勉強」が必要
基本的には、同じまたは似た分野の学部に編入することになるため、よりその分野の専門的な知識が問われる試験となります。

大学編入試験と英語の資格

②-1.大学編入試験の対策①資格試験の勉強

大学の一般入試において、英語の資格試験で一定の級やスコアを獲得していると、英語の試験が免除されることがあります。

編入試験でもTOEICや英検のスコアの提出を求める大学が増えてきました。
大学によってスコアは異なりますが、英検準1級から2級程度、TOEIC500点から700点程度の英語力を求める大学が多くあります。

国立・難関私立・中堅私立と呼ばれる3つの大学における、TOEICや英検における足切り点数(出願資格)を紹介していきます。

・横浜国立大学経済学部の3年次編入試験の場合は、「TOEIC L&R 620 点」。
・難関私立大学とされている上智大学総合人間科学学部教育学科の場合は、「英検準1級、TOEIC L&R750点」。
・中堅私立大学とされている青山学院大学文学部英米文学科の3年次編入の場合は、「TOEIC L&R 850点」。

なお、TOEICや英検のスコアは、大学で英語の授業を受ける際や就職の際に役立つことも多いため、高校生のうちから受験経験を積んでおくことをおすすめします。

②-2.大学編入試験の対策②専門科目の勉強

基本的に大学の一般入試で必要な科目は、英語・国語・数学・社会・理科の5科目です。
しかし、大学編入試験で必要な科目は、英語と入部したい学部の専門科目の2科目であることがほとんどです。

専門科目の場合、大学や学部によって出題形式は大きく異なります。

例えば一般的な筆記試験のように、穴埋め問題や文章題、計算問題。
そして「あるテーマについて自由記述せよ」とか「〇〇問題についてどう思うかあなたの意見を述べなさい」といったような小論文を書く形式。
さらには、口頭試問を行う面接試験もあります。

大学編入試験では専攻の専門知識が問われる

学科によって組み合わせが異なるため、募集要項をしっかりと確認しておきましょう。

なお、英語の筆記試験が課される場合、専門科目に関する文章が出題されることが多いので、専門科目に関連する英単語の勉強も必要不可欠となります。

②-3.大学編入試験の対策③面接や小論文対策

一般的に大学受験をする際は、推薦試験・AO試験・一部の大学の試験を除いて、面接や小論文が課されることはほとんどありません。

しかし編入試験では、面接や小論文を通して、受験者がどれだけ学部で必要とされる専門分野の知識を身に着けているかを問われることがあります。

小論文では主に、学部や学科に関係のあるテーマや問題について、意見を述べるというパターンが多くあります。
面接では、筆記試験の感想から専門分野に関する時事ネタまで、聞かれる内容は多岐にわたります。
毎日新聞やニュースで、気になるニュースや受験する学部(経済学部であったら経済関連のニュース)を見るようにしておきましょう。

そしてただ覚えるだけでは、小論文及び面接対策としては足りません。頭の中で、自分の言葉で言い換えられるようにトレーニングしておくことをおすすめします。
情報や知識を自分のものにしておくことで、小論文や面接では文章がスラスラと浮かんでくるようになります。

大学編入試験では小論文の出題も多い

3.大学編入試験を受ける際、予備校には通うべきか

大学受験の際は、ほとんどの人が予備校や塾に通って志望校別の対策や苦手科目のブラッシュアップをしています。
その際、過去問の利用や講師への学習相談も行うことができます。

大学編入のための予備校も存在しますが、数は多くありません。
そもそも受験に必要な科目が少ないため、予備校に通わずに自分で対策しようとする人もいます。
また、費用がかさんでしまうことや講師の質という問題もあります。

大学編入に特化した予備校の大手として、中央ゼミナールとECC編入学院の2つがあります。
通常は編入先の大学や各学部へ過去問を取り寄せたり見に行ったりしなければいけません。
しかし予備校では多い所で約10年分の過去問を手にいれることができます。

さらには面接でよく聞かれる質問も知ることができ、情報収集はばっちりできます。
WEBでも授業や相談をすることができるため、遠方の方や忙しい大学生にもおすすめです。

費用はかかってしまいますが、合格を目指す人にとっては予備校に通う事も手段の一つです。

4.大学編入をめざす高校生・受験生は、何をすべきか?

センター試験も終わり、第一志望への望みが薄く、落ち込んでいる人も居るかもしれません。
しかし、志望校を諦めるのはまだ早い!大学編入を考えている高校生や受験生に向けて、今からできる対策をまとめていきます。

・専門性を深めたい学部・分野を絞る
編入試験で専門分野が問われ、似た学部に編入することが多いため、あらかじめ編入した学部と近い学部に入ることが必須となります。

・大学の勉強をきちんとする
編入試験では外国語の資格や専門分野の知識が問われます。基礎知識は抜け漏れなくしっかりと勉強しておきましょう。

・まずはあきらめず、大学受験の勉強をすること
まだ大学受験の合否が決まっていないのなら、今はとにかく志望校・併願校や後期試験などの勉強に全力を尽くしましょう。もし失敗しても、努力した勉強は習慣になり、編入試験に必ず生きてきます。

⇒センター失敗…逆転合格に最重要な「気持ちの切替」とは

大学進学への進路

さらに、大学の編入以外でも、志望する大学に通える方法があります。

それは、志望している大学と提携している大学に入学することです。授業の連携がある場合、志望する大学で授業を受けることができます。
さらには、大学を4年間卒業したあとに、志望大学の大学院を受験するという方法もあります。

自分に適した方法を見極め、新たな目標を探しましょう。

⇒大学受験失敗 その後の人生で逆転する3つの方法

大学編入のまとめ

大学の編入学は、自分が志望する大学を受験できるまたとないチャンスです。今いる大学でしっかりと勉学に励み単位を取得、さらに必要な受験資格を揃えることができたら、はれて編入試験へのぞむことができます。

情報をキャッチして受験科目対策を行い、合格への道を目指し頑張ってください!

 

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この記事の執筆者

ニックネーム:受験のミカタ編集部

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