大学の学部の種類と研究内容を紹介!進路の決め方の参考に

受験トピックス 2020.1.7

今回は受験勉強を頑張っている皆さんの将来選択に役立つような「大学の学部の種類」について解説していきます!

受験生にとっては「学部選択」というのは「大学選択」と同じように重要な選択になるでしょう。

よく「文系ならどの学部行っても一緒だよ」とか「理系は学部選択で将来が決まる」なんて言われていますが、半分本当で半分嘘です。

文系学生であっても入った後に自分のやりたい勉強ができずうまく4年間を使えずに悩む人がいたり、理系学生でも専門性を突き詰めるだけでなく、比較的ジェネラルなスキルを付けられる学部もあるので、学部のことを理解することはとても重要です。

いろいろな学部出身の人からアンケートをとってまとめた記事なので、ぜひみなさんの進路選択に役立ててください!

そもそも大学の学部ってどんな種類があるの?

まず、大学の学部の種類はとても多く感じられるかもしれませんが、基本的に学部は下の4種類に分けられます。

大学学部の種類一覧表

意外と驚く方がいるのですが、文系の範囲であっても「科学」という単語で区切られています。

人文科学系とは、主に人間が作りだした文化や言語、あるいは人間自体を研究対象とする学術分野のことを指し、主に文学部や外国学部があげられます。

社会科学系とは、社会の仕組み(法律や経済)、または政治の仕組みなどについて科学的に研究する学術分野のことを指し、主に法学部や経済学部があげられます。

自然科学系は、いわゆる皆さんが思い描く「理系学部」が当てはまる学術分野であり、自然現象の原理を研究していき、それを応用していく分野です。研究職につく人の割合が一番多い分野でもあります。

学際系という分野も近年になって注目されてきました。学際系学部の特徴としては、上記の枠組みにとらわれず、学問と学問を融合させて新しい価値を創造しようとする分野です。社会問題(少子高齢化や女性の社会進出)などの解決に注力している学部が多いようです。

ここからは多くの大学に設置されている「主要な学部」について1つずつ解説していきます!

大学の学部紹介①文学部・人文学部の特徴を紹介

最初に「人文科学系」の学部である「文学部」について解説していきます!

文学部

文学部と聞けばたくさん小説とか文学を読んでそう、、、といった印象を受けるかもしれません。ですが、文学部はただ文学を学ぶための学部ではありません!

文学部は
①思想系②歴史系③行動系④言語系といった形で学ぶ分野が分かれています。

①思想系

「思想系」では、主に哲学や倫理を学んでいきます。
思想系は変わった人が多いと言われることもありますが、「世界が存在している意味」や「私とは何か」といったかなり抽象度の高い問題について思考実験を繰り返しながら探求していきます。

物事の本質を考える場面が多いため、哲学は思考力がつく学問とも言われており、海外ではすべての学問の始めとして高く評価されている学問です。

②歴史系

「歴史系」は、歴史学や考古学、文化人類学などが当てはまります。
言葉の通り歴史の真相を解明していったり、歴史から学んだことを現在にどう活かすのかといったことを探求している学部になります。

③行動系

「行動系」は、心理学や社会学を学んでいきます。

テレビで「メンタリスト」といった人たちを見ることがあるのではないでしょうか?
あれは、心理学を応用して人の行動を操ったり、誘導したりする技術です。

そういった「人の行動とはどのように決定されているか」ということを研究していく分野であり、人を使った実験などをやることが多く没頭する学生が多いようです。

④言語系

言語系はいわゆる「文学を学ぶ」ところです。いわゆる文学部のイメージ通りなのはこの分野だと思います。

言語系の学科に入れば多くの本を読む機会が必然的に増えると考えられ、僕の友達も毎週3冊ほど本を読んでいたりします。

その他の文学部の特徴として学部内に比較的女子が多いことや、大学によっては「第二外国語」の単位の比重が他の学部より重いことがあるのがあげられます。

また卒業後の進路としては、一般的な文系大学生と同じように金融やメーカーに行く人が多いようですが、ジャーナリストや新聞記者といった言葉を職にする人の割合が他の学部よりも多いようです。

大学の学部紹介②外国語学部の特徴を紹介

次も人文科学系の「外国語学部」を紹介します。

外国語学部

世界には多くの言語が存在していますが、その中で自分が一番興味のある言語を高いレベルで活用できることを目指す学部です。中には1つの外国語だけでなく、ドイツ語とフランス語など2つを勉強している人もいるようです。

またただその言語で、話せたり、読み書きができることを目指すのではなく、言語という側面からその国の文化や歴史を研究する分野もあります。

この学部では、他の国の言語で「プレゼン」や「ディベート」をする機会が多いので、ただ知識をインプットするだけでなく、実際にその言語を高いレベルで使いこなすスキルや、論理的思考力が鍛えられるようです。

将来の就職先としては主に「語学」を活かせるような仕事に就くことが多いです。
商社を希望する人や、翻訳家になりたい人の割合も他の学部より高いとされ、海外で働くのを希望する人が多いようです。

大学の学部紹介③法学部の特徴を紹介

続いては法学部の紹介です。

法学部
筆者の出身学部でもありますが、法学部=弁護士、検事ではありません。

むしろ法学部全体で法曹業界に進むために司法試験の勉強をしている人は全体の1割にも満たないと思われます。(政治学科含め)

法学部では、主に1,2年で「憲法、刑法、民法」という主要な3つの法律を学び、その後、「行政法、経済法(独占禁止法など)、労働法、外国法、国際私法…」などの専門的な法律も自分で選んで学んでいく形になります。

弁護士にならないのに「法学部」に行く意味なんてあるの?と思う人もいるかも知れませんが、むしろ法学部はリーガルマインドや論理的思考力が鍛えられる場なので、一般就職する際も重宝されるスキルが身につくところです。

リーガルマインドとは「法律の実際の適用に必要とされる、柔軟、的確な判断」のことを指し、どうやったら法律が発動するための規範が動くか、どのように法律を解釈するのが妥当かといったことを判例という具体事例をもとに勉強していきます。

就職先としては、先程言った法曹(弁護士、裁判官、検事)などに加え、国家公務員、また一般就職としては金融や商社、コンサルなどその人によって全く違うキャリアを進むことになります。

法学部にもっと興味がある人は、「法学部とは?現役早大法学部生が学校生活を紹介」を参考にしてみてください!

大学の学部紹介④経済学部の特徴を紹介

続いて紹介するのは文系の学生の多くが志望する「経済学部」になります。

経済学部
次に紹介する「商学部」と似たところがあるため、違いを説明しながら紹介していきます!

経済学部では「社会全体の経済活動」について学ぶ学部であり、主に「マクロ経済学」と「ミクロ経済学」をベースに研究していきます。

マクロ経済学とは、「国単位」での経済学を学ぶのに対し、ミクロ経済学ではその名の通りより小さい単位である「企業や個人」の経済活動を学びます。

他にもこれらの経済学を応用した「応用経済学」や経済の歴史などを学べる「経済史」といった専攻もあります。

ここまで説明した話の通り、経済学部では理論ベースで経済というものを学んでいきます。
ここが経済学部と商学部や経営学部との大きな差になってきます。

経済学部の特徴の一つとして挙げられるのが、文系であるものの「数学」をよく使います。

特に数学Ⅱ、Ⅲの微分積分ができないとテスト勉強で苦労することになるので、数学が絶対イヤだ!という人には向いていないかもしれません笑

主な就職先としては、銀行、証券会社、保険業などの金融業界が目立ちますが、文系なのでほかの学部と同じように商社やコンサルなども多くいます。

大学の学部紹介⑤商学部の特徴を紹介

次に解説するのは「商学部」になります。

商学部
よく経済学部と差が分からないなんて言われますが、両方とも経済を学ぶという意味では同じです。

しかし商学部はよりミクロな視点の「会社」に焦点を与えています。もちろん経済学部のように経済全体の知識も勉強しながら、マーケティング、経営、会計、金融などの知識を取り入れていきます。

よく「経営学部」といった学部も耳にすると思いますが、商学部の延長で「経営」に特化した学部と考えて大丈夫です。

今はまだ高校生の皆さんは「マーケティング」て何?と思うかもしれませんが、どのようなプロセスを踏めば物は売れるのか、といったいわゆる「商い」を学ぶ場です。

就職先としては、主には経済学部と同じように「金融業界」に行く人が多いですが、会計などを専門にした「公認会計士」などに就く人の割合が他の学部より多いのも特徴の一つです。

大学の学部紹介⑥理学部の特徴を紹介

ここからは自然科学系の学部である「理学部」を紹介します。

理学部

理学部は工学部と一緒にまとめられて「理工学部」として設置している大学も多いですが、理学部と工学部は全く違うものです。

理学部の目的とは、自然現象を理論的に解明し、それを証明することです。世の中の現象を突き詰める学問であるため、理論をベースに勉強していくのが特徴です。

理学部の学科は大きく分けると
①数学科②物理学科③化学科④生物学科⑤地学科の5つで分けられます。

この学科の決め方ですが、よく「数学が好きだから数学科~」とか、「高校で物理が得意だったから物理学科~」といった決め方をしてしまう人が多いですが、そういった選び方をしてしまうと後悔する人が多いようです。

大学では「生物は化学に、化学は物理に、物理は数学に、数学は哲学になる」と言われるように、その学科を突き詰めていくには案外他の学科の考え方が必要になることが多いです。

そのため理学部か工学部かで悩んだ際、また理学部の学科で悩んだ際には、どのような仕事をしたいかで選んだ方が入学後のギャップが少ないかもしれません。

理学の主な就職先としては、企業の研究室などで自分の研究したことを活かして働く「研究職」であったり、学んだことを人に教える「教職」に就く人が多いです。
SEや技術的な知識を必要とする営業などは理系の学生を求めているので、こういったところに就職する人もいます。

研究職などは狭き門なので、理学部に入る際にはその学問に対する熱意が一番大切になるでしょう。

大学の学部紹介⑦工学部の特徴を紹介

次は理学部と同じ学部に設置されることもある「工学部」を紹介します。

工学部

工学部の目的とは、理論や研究などを活用して、その研究結果を実際の生活や仕事で使えるようにすることです。
そのため理学部よりもっと実務的な知識を得れる学部であることがわかります。

工学部の学科は大きく分けると
①機械系学科②自動車・輸送機器系学科③建築・設備系学科⑤電気電子系学科⑤IT・情報系学科⑥生物系学科⑦化学系学科の7つで分けられます。

工学部の特徴として挙げられるのは「取得できる資格の数が多い」ことです。
例として、自動車整備士、建築士、第1級陸上特殊無線技士、第1級総合無線通信士、電気主任技術者などがあげられ、ここでは紹介しきれないほど多くの資格を取りやすい学部ではあります。

理学部より工学部の方が就活に強い、と一部では言われていますが差があるとしたらこういった手に職をつけることができるという安定性かと思います。

就職先も「研究職」であったり、「整備士」「建築士」、また通信やインフラ系の「エンジニア」などが多いと言われています。

大学の学部紹介⑧医学部の特徴を紹介

自然科学系で最後に紹介するのは「医学部」になります。

医学部

医学部とは、その名の通り医学に関する研究・教育を行っている学部です。

皆さんは医学部と聞くと「6年制」であったり、「お医者さんになる学部」をイメージすると思いますが、実はそれは「医学科」のことを指します。

医学部にはほかにも
①看護学科②保健学科③栄養学科④薬学科などを設置している大学もあります。
今回は特に「医学科」に焦点を多いて紹介していきますが、ほかにも学科があるので興味のある方は大学別に調べてみてください。

医学部医学科で学ぶ内容は大きく分けて基礎医学②臨床医学③社会医学の3つでです。

医者になるためには理論の勉強だけでなく、実習において手術や臨床において臨機応変に対応できる能力を身に着けたり、さらに診察するために必要なコミュニケーション能力なども6年間を通じて習得していきます。

見事卒業資格を取得すると、国家試験の受験資格を得られ、それに合格できると正式に医者になることができるという長い道のりです。

医師資格取得後2年間は、大学附属の病院などで臨床研修医として勤務することになっています。医者の見習い期間ともいわれ、この間に自分が行きたいと思う診療科(内科・歯科・皮膚科など)を正式に決めます。

基本的には多くの学生がこういった「臨床医」と呼ばれる医者になりますが、中には研究職でより医学を研究していく人もいます。

医学部の特徴としては、るためにも死ぬほど勉強する必要があり、入った後も勉強や実習でほかの学部とは比にならないくらい忙しいことです。

また学費も私立であれば2000万円以上は超えるという、かなり高いお金がかかるのも特徴と言えるでしょう。

大学の学部紹介⑩文理融合型学部の特徴を紹介を紹介

最後に総合政策学部や環境情報学部などがあてはまる「文理融合学部」について解説していきます。

文理融合学部

そもそも「文理融合学部」とは最近新設されることが増えてきた学部であり、今までの学問単体では解決が困難な問題に対して、分野横断的な発想をもって解決手段を見つけることのできる人材を育成するために作られた学部です。

大学入試や高校入試もだんだん教科横断的な問題が増えてきているように、時代の流れにあった人材を育成することを目的としています。

例えば慶應義塾大学の総合政策学部であれば、文系なら学べるような「経済、法、商学」の授業が取れることはもちろん、「プログラミング」や、「再生医療」といった理系学部でしか学べないようなことまで授業として選択できるという特徴があります。

そのため、広い分野の学問を自分でチョイスして勉強できる点が魅力と言えるでしょう。

しかし、これといった専門分野がない分、しっかりと自分でセルフマネージメントして意識を高く勉強していかないと、「4年間で何を学んでいたんだっけ?」という状態になる危険性もあるので、勉強意欲を高く保ち、大学をうまく利用できる人に向いていると思います。

最近こういった文理融合型の学部出身の経営者などが新しいイノベーションを出しているニュースなども多く見かけるので、常に新しいことに触れる機会が他の学部より多いのかもしれません。

 

大学学部の記事はどうだったでしょうか?

最初に言った通り、学部選択は大学選択と同じように今後の生活に関わってくる重要な決定です。

これまで見てきたとおり、学部ごとにも様々な違いがありますが、同じ名前の学部でも、大学ごとに特徴があります。
オープンキャンパスや大学の資料で情報を集めて、自分に合った大学・学部を検討しましょう。

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この記事の執筆者

ニックネーム:たくろー

慶應義塾大学法学部法律学科2年
神奈川県出身
好きなこと:ピアノ、剣道、温泉巡り
得意科目:国語、英語、社会
ハマっていること:サンドウィッチマンのコントを見ること

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