used to do は動詞の種類で意味が変わるの知ってた?動作動詞と状態動詞の違いを例文を用いて解説します
今回はused to doについて扱います。まずはじめに、used to doは、do(動詞)の種類によって、2つの意味を持ちます。
今回は、そんなused to doが持つ2つの意味、訳し分け方をご紹介します。
まずは、こちらをご覧ください
do(動詞)の種類で意味が変わる!
①:used to + [ 動作動詞 ]
⇒ (以前は)よく~したものだ
②:used to + [ 状態動詞 ]
⇒ (以前は)~だった(が今は~ではない)
※似た表現として「be used to ~ing」がありますが、これは全く別のものと考えてください。
(今回の学習の後半で扱います。)
では、動作動詞と状態動詞の違いとは何なのでしょうか?
順番に、以下から解説していきます。
1.動作動詞と状態動詞
動詞を進行形(~ing)にできる動詞が動作動詞で、進行形(~ing)にできない動詞が状態動詞です。
例えば、walk(歩く), run(走る), study(勉強する)などは、いずれも動作を表現しており、進行形にすると、walking(歩いている), running(走っている), studying(勉強している)とできます。
しかし、know(知っている) , have(持っている), wear(着ている)のような動詞は進行形にできません。know・have・wearはいずれも動作を表現しているのではなく、進行形にしなくても「知っている」・「持っている」・「着ている」という状態を表現しています。
しかし、動詞がいちいち動作動詞か状態動詞かを覚えるのは面倒なので(笑)、動詞の意味が「~ている」となっている(知っている、持っている、着ているなど)場合は状態動詞、それ以外は動作動詞と考えて問題ありません♪
2.used to + 動作動詞とその書き換え
used to の後ろに動作動詞が続くと、「(以前は)よく~したものだ」という意味になります。例文を見た方がわかりやすいので例文を使います。
[例1]
When we were children , we used to go to the park.
[訳]
私たちは子供の頃、よくその公園に行ったものだ。
[例2]
I used to study English very hard.
[訳]
私は、(以前は)よく英語をとても熱心に勉強したものだ。
[例3]
I used to practice baseball to win the Koushien.
[訳]
私は、甲子園で優勝するためによく野球の練習をしたものだ。
used to の後ろに状態動詞が続いて、「(以前は)よく~したものだ」という意味になる場合は、used to を would (often)に書き換えることができます。
上記の例文をwould (often)を用いて書き換えてみます。
[書き換え1]
When we were children , we would (often) go to the park.
[書き換え2]
I would (often) study English very hard.
[書き換え3]
I would (often) practice baseball to win the Koushien.
[参考]
would(often) については、「wouldの6つの意味 willの過去形だと思っていませんか?」という記事に詳しくまとめているので、こちらも読んで頂くと、より一層理解が深まります♪
3.used to + 状態動詞
used to の後ろに状態動詞が続くと、「(以前は)~だった(が今は~ではない)」という意味になります。こちらでも例文を使いましょう。
[例1]
She used to live in Osaka , but she moved to Tokyo last year.
[訳]
彼女は以前大阪に住んでいたが、去年東京に引っ越した。
[例2]
He used to have three apple watches.
[訳]
彼は以前、アップルウォッチを3つ持っていた。
[例3]
Mokomichi used to wear flashy clothes to stand out.
[訳]
モコミチは以前、目立つためにとても派手な服を着ていた。
4.オマケ①:be used to ~ing
ここまで、used to do の2つの意味を確認してきました。これに似た表現も2つあります。(be used to~ing と be used to do です。)混乱してしまわないように、説明しておきます。
「be used to ~ing」は「~することに慣れている」という意味です。これは1つの熟語として覚えてしまいましょう!usedの前にbe動詞が来ることと、toの後ろにing形が来ることに注意してください。以下に例文を載せます。
[例]
I am used to writing formal letters.
[訳]
私は、正式な手紙を書くことに慣れている。
5.オマケ②:be used to do
いよいよ最後です。「be used to do」は「~するために使われる」という意味で、受動態の「be used」に目的のTo不定詞(~するために)が続いたものです。
受動態なので、usedの前はbe動詞が来ていることに注意してください。
受動態についての説明は「受動態英語 間違えやすい5つの文法」を参照してください♪
To不定詞についての説明は「不定詞 5分で分かる形容詞的用法、副詞的用法、名詞的用法」を参照してください♪
例文を載せます。
[例]
This medicine is used to stop the cough.
[訳]
この薬は、咳を止めるために使われる。
以上で紹介した4つの区別がしっかりできるようにしましょう♪