切片とは?超簡単!切片を一瞬で求める方法&傾きとの違い
一次関数における切片とは何かについて、慶応大学に通う筆者が丁寧に解説します。
切片は一次関数における基本用語の1つです。
本記事では、数学が苦手な人でも切片が理解できるように、スマホでも見やすいイラストで切片とは何かについて解説します。
また、よくある疑問である「切片と傾きの違い」についても解説します。
ぜひ最後まで読んで、一次関数の切片をマスターしましょう!
※一次関数とは何かをもう一度学習したい人は、一次関数について解説した記事をご覧ください。
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1:一次関数の切片とは?
まずは一次関数の切片とは何かについて、スマホでも見やすいイラストで解説します。
切片とは、下のイラストのように、一次関数のグラフがy軸と交わっている点のことです。
※切片はy軸と交わっているので、y切片とも言われることがあります。
簡単ですよね?
「一次関数がy軸と交わっている点が切片」ということを覚えておきましょう!
2:一次関数の切片の求め方
では、実際に切片を求めてみましょう。
例えば、y=2x+3という一次関数があるとします。
まずはこの一次関数のグラフを書いてみます。(下図参照)
切片はいくつになるでしょうか?
先ほど解説した通り、切片は一次関数がy軸と交わる箇所です。
つまり、切片ではx座標が0になるということです!(←重要)
なので、一次関数の切片を求めるには、一次関数にx=0を代入した時のyの値を求めればよいのです。
したがって、y=2x+3という一次関数にx=0を代入すると、
y=2×0+3=3
ですね。したがって、切片は
3・・・(答)
となります。
切片を求めるには、一次関数にx=0を代入してyの値を求めるということを覚えておきましょう!
3:一次関数の切片と傾きの違い
もう一度、切片の求め方を考えてみましょう。
例えば、y=ax+bという一次関数があるとします。
切片はx=0のときのyの値なので、y=ax+bにx=0を代入すると、
y=a×0+b=b
となり、切片はbとなります。
つまり、y=ax+bという一次関数がある時、bが切片になるのです。
切片は一瞬で求めることができますね。
ここで、切片と間違いやすい傾きについて復習しておきましょう。
一次関数の傾きとは、y=ax+bのaのことでしたね。
aが傾き、bが切片であることに注意してください!
※傾きは変化の割合と等しくなります。変化の割合を学習したい人は、変化の割合について詳しく解説した記事をご覧ください。
切片と傾きは間違いやすいので、しっかり覚えておきましょう!
4:一次関数の切片を求める計算問題
最後に、切片を求める計算問題を用意しました。
ぜひ解いてみてください!丁寧な解答&解説付きです。
問題
y=ax+bという一次関数がある。
この一次関数は点(1, 4)と点(3, 6)を通ることがわかっている。
このとき、bの値(切片)を求めよ。
解答&解説
問題文より、
一次関数y=ax+bは点(1, 4)と点(3, 6)を通ると書いてあるので、
y=ax+bに(1, 4)と(3, 6)を代入してみましょう。
4=a×1+b
より、
4=a+b・・・①
また、
6=a×3+b
より、
6=3a+b・・・②
①と②を連立させます。
※連立方程式の解き方を忘れた人は、連立方程式の解き方を解説した記事をご覧ください。
すると、
a=1
b=3・・・(答)
となり、切片が求められました。
切片のまとめ
一次関数の切片とは何か・求め方が理解できましたか?
切片を求めるのは一次関数の基本です。必ずできるようにしておきましょう!