係り結びをおさらい!特殊な用法も例文で解説【古典/古文の基礎】

国語 2016.7.21
係り結びをおさらい!特殊な用法も例文で解説【古典/古文の基礎】

係り結びの法則について例文を用いながらわかりやすく解説していきます。

係り結びは、穴埋め問題や訳など様々な形で問われます。係り結びが何なのか理解できていない人も、おさらいしたい人も、これを読めば係り結びをマスターできるでしょう。

また、「もぞ・もこそ」「結びの省略」「結びの消滅」といった係り結びの特殊、例外的な用法まで解説しているので完全に理解しているかチェックしましょう。

ページの最後には、係り結びの練習問題がついているので、おしまいまでお読みください~♪

 

    1.係り結びの基本

    まず、係り結びとは何かについて説明します。

    文章の文末は、終止形か命令形になりますよね。

    しかし文中に係助詞が入ることにより、文末の形が変化します。これが係り結びです。

    以下が係助詞と、係り結びによって変化する文末です。

    
    

     

    係助詞 文末 意味
    連体 強調
    なむ 連体 強調
    連体 疑問・反語
    連体 疑問・反語
    こそ 已然 強調

    【訳出の仕方】

    ★強調ー現代語訳の際、訳出しなくてOKです!

    ★疑問・反語ー疑問:「~だろうか」

    反語:「~だろうか、いやそうではない」

    ※「こそ~已然系、・・・」ー文末の已然系の後にさらに分が続くとき≪逆接≫で訳す

    特に色の付いている箇所には注意してください。

    また難関校を目指している人は下の係助詞も覚えておいてください。

    係助詞 文末 意味
    終止 強調
    終止 強調

    結びの文末が変化していないので、係り結びというには微妙に感じるかと思いますが、念のために抑えておいてください。

     

    をりふしの移りかはるこそ、ものごとにあはれなれ。(徒然草)

    係り結び2

     

    上記は「徒然草」の一節です。

    この例文を使って、係り結びの箇所を見てみましょう。

    まず、係助詞「こそ」が見つかりましたね。

    「こそ」は文末が≪已然系≫に変化します。

    ここは、形容動詞・終止形「あはれなり」が已然系に活用されるので、「あはれなれ」になります。

    文中で係助詞が現れた際は、下図のように四角で囲むなどして文末と結んであげましょう。格段にミスや見逃しが減らせます。

      2.特殊、例外的な係り結び

      さて、基本的な係り結びは理解できましたか?

      ここでは応用編の、特殊で例外的な係り結びの用法を学びましょう。

      もぞ・もこそ

      係助詞「ぞ」「こそ」は先程学習しました。その前についている「も」、これは何なのでしょうか?

      この「も」も実は”係助詞”なのです。

      文末の活用に影響しないものの、「強調」の意味を持ちます。

      ということは、

       

      も(係助・強調)+ぞ(係助強調)ー連体形

      も(係助強調)+こそ(係助強調)ー已然系

      困惑構文「~したら困る」 

      強調がダブルですので超強調したいということ???

      これは困惑構文といい、「~したら困る」と訳します。

      例文)

      もぞ降る

      【訳】雨が降ったら大変だ。

      ●烏(からす)などもこそ見つくれ。

      【訳】 (すずめの子を)烏などが見つけたら大変だ。

      結びの省略

      述語が文脈から推測できる場合「結び」を含む文節が省略されることがあります。

      この場合、注意しなくてはいけないのは、訳出する際に述語部分を補う必要があります。

      例文)

      ●いかなることのあるに(あらん)。

      【訳】どのようなことがあるというのか、いやないだろう。

      結びの消滅

      「結び」となるはずの活用語が、文が完結しないで接続助詞を伴って続く場合、係り結びが成立しないことがあります。

      例文)

      当時御方に東国の勢何万騎あるらめども

      【訳】現在では、味方として東国の軍勢が何万騎があるであろうが、

      3.練習問題

       

      ①②は≪  ≫の中の助動詞を(  )の中に正しく活用させましょう

      ③は現代語に訳してみましょう

      男はこの女をこそ得(   )と思ふ。 ≪む≫

      親のあはすれども、聞かでなむあり(   )。 ≪けり≫

      いかに思ひ始めけることにか、世の中に物語といふもののあんなるを、

      (解答&解説)

      ①正解⇒

      係助詞「こそ」があるから

      意志の助動詞「む」の已然系

      【訳】男はこの女と結婚したいと思う。

      ②正解⇒ける

      係助詞「なむ」があるから

      過去の助動詞「けり」の連体形

      【訳】親は(他の男と)結婚させようとするが、(女は)聞かないでいた。

      ③正解⇒どのようにそのような風に思い始めたのだろうか、世の中に物語というものがあるとかいうものを、

      係助詞「か」の結びは省略されている。

      「あらむ」などを補う。

       

        係り結びのまとめ

        いかがでしたか?受験に出題される係り結びの用法はマスターできたと思います。結びの省略・消滅はやや慣れが必要になりますが、数多くの問題を解くことで身についてくるでしょう。

        重箱の隅を突くような細かい用法が出題されることが多いので、基本からしっかり覚えましょう!

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        この記事の執筆者

        ニックネーム:受験のミカタ編集部

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