書き下し文とは?スラスラ書ける方法を解説!練習問題付き

国語 2018.1.16

高校の古典で漢文を習う際、基本となるのが「書き下し文」ですよね。

漢文を正確に書き下し文にできれば、現代語訳や内容の理解もかなりしやすくなります。

今回は、そんな書き下し文について、基本の説明からスラスラ書ける手順までをお伝えします。

 

なお、再読文字について復習したい方は、センターによく出る漢文 再読文字の記事もご覧ください。

置き字について復習したい方は、置き字について解説した記事をご覧ください。

 

 

1.そもそも「書き下し文」とは?

書き下し文を一言で説明すると、「日本語文法の語順に並べ替えた漢文」です。

日本語の文法の並び方に合わせて「書き下す」から書き下し文というんですね。

 

また、書き下し文は文語文法、つまり古文の授業で扱うような昔の日本語で、歴史的仮名遣いを用いて書かれます。

ですから、書き下し文にすれば、中国語である漢文が、古い日本語である古文と、ほぼ同じように読めてしまうというわけですね。

 

また、漢文の書き下し文と現代語訳が、どちらがどちらか分からなくなるという人がいます。

これも、文語文法と歴史的仮名遣いで書かれている、古文のような文が、漢文の書き下し文であり、

それに対して現代語訳は、現代の文法と現代仮名遣いで書かれている、現代語に翻訳した文です。

現代語訳であれば、「なり」「べからず」などの文語の言い方は使いませんからね。

 

2.漢文を書き下し文にするときのルールは?

それでは実際に、どのように漢文を書き下し文にするのか見ていきましょう。

 

2-1. 漢文の表記

漢文の問題では、ほとんどの場合、原文である漢字だけの「白文」に、「送りがな」「返り点」「句読点」の3つを加えた形で出題されます。

この3つを、まとめて「訓点」といいます。

さらに加えて、現代日本語と違う意味の漢字や、難しい漢字には、「振りがな」がつけられます。

 

高校古典漢文の書き下し文を解説

 

2-2.基本的には、訓点に沿って書き下す

漢文を書き下し文にする際には、基本的に、訓点に沿って上から書いていきます。

 

①返り点を見て、漢字を読む順番を調べる

まずは、返り点を確認し、読むべき順番に漢字を並び替えます。

このとき、句読点も1字として、漢字と同じ扱いで読む順番を確認してください。

句読点によって意味が変わることもあるため、忘れずに書き写すようにしてください。

古典、漢文の書き下し文の作り方返り点

 

②送り仮名を歴史的仮名遣いで書く

返り点の順番で漢字を見ていくと、漢字に送り仮名がついている場合があります。

送り仮名は漢字とセットとして扱うため、その漢字のすぐ下に書きます。

その際は、カタカナで書かれた送り仮名をひらがなに直し、歴史的仮名遣いのままで書くことに注意してください。

古典、漢文の書き下し文の作り方送りがな

※「而」という字が消してありますが、これは以下の置き字の説明で解説します。

 

2-3.注意が必要な漢字

実は、漢文から書き下し文にする際に、そのまま書き写してはいけない漢字が、いくつか存在します。

訓点に沿って書き下しているときに、以下のような漢字にぶつかったら、特殊な書き下し方をすると思い出してください。

 

①「置き字」は無視していい

漢文には「置き字」という文字があります。

もともとは意味のある文字だったのですが、日本語に翻訳すると、なくても意味が通じてしまうことから、書き下し文にするときに消してしまうことになっています。

 

なお、置き字についてもっと詳しく知りたい方は、置き字について解説した記事をご覧ください。

主な置き字は以下の通りです。

古典、漢文の書き下し文の作り方置き字の一覧表

 

②日本語の助動詞・助詞にあたる文字は、ひらがなに直す

漢文はすべて漢字なので、当然、日本語の助動詞や助詞にあたる文字も漢字で表記されます。

したがって、助詞や助動詞を表す漢字は、ひらがなに直して書きます。

 

しかし、注意が必要なのは、助詞や助動詞を表す漢字が、別の意味として使われているときは、ひらがなにしないということです。

その漢字が助詞や助動詞として使われているとき、つまり、助詞や助動詞の読み方で読むときにだけ、ひらがなに変えて書きます。

 

なお、古文の助動詞の復習をしたい方は、古文の助動詞の意味を説明する記事をご覧ください。

 

主な助動詞になる漢字は以下の通りです。

古典、漢文の書き下し文の作り方助動詞の一覧表

※()内のカタカナは、送りがなです。

 

主な助詞になる漢字は以下の通りです。

高校古典の漢文に出てくる助詞になる漢字の解説

 

※()内のカタカナは、送りがなです。

これらの表にある読み方をするときは、ひらがなに直してください。

 

③再読文字の2回目の読み方は、ひらがなに直す

再読文字の2回目の読み方も、ひらがなに直します。

例えば、「未」ならば、「未だ~ず」と、1回目の読み方である「未だ」は漢字のまま、2回目の読み方の「ず」はひらがなに直して書きます。

これもは、2回目の読み方が助詞・助動詞にあたるためです。

主な再読文字は、センターによく出る漢文 再読文字の記事をご覧ください。

 

2-4.会話文の‟と”にも注意!

会話文や引用文で「」を使うとき、訓読漢文(訓点は書き込まれているが、書き下されていない漢文)では、「」の中に‟と”が入っており、そのまま書くと「~~~。と」のような形になってしまいます。

しかし、日本語では引用の‟と”を「」の外に書くため、書き下し文および現代語訳では、「~~~。」と。または「~~~」と。の形に直します。

 

3.練習問題

それでは、最後に練習問題です。

次の漢文を書き下し文にしてください。

古典、漢文の書き下し文の作り方練習問題

 

 

 

 

 

 

(答え)

古典、漢文の書き下し文の作り方練習問題の回答

 

いかがだったでしょうか?

書き下し文をマスターして、漢文を得意にしましょう!


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この記事の執筆者

ニックネーム:みかちー

筑波大学社会・国際学群4年
山口県出身
好きなこと:古着、ラジオ
得意科目:国語、英語、日本史
最近欲しいもの:座椅子

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