古典/古文の助動詞!暗記が苦手な人のための覚え方!イラスト付き【活用編】

国語 2017.10.30

古典/古文の助動詞の活用を覚えるのは、とっても大変ですよね。

高校に入学してすぐ暗記のテストがあったり、苦労して覚えてもテスト中にど忘れしてしまったり。

今回は、そんな「古典/古文の助動詞の活用」について、暗記が苦手な人でも覚えやすくなるコツをお伝えします。

 

古典/古文の助動詞の【意味】を覚えたい人向けの記事

古典/古文の助動詞の【接続】を覚えたい人向けの記事も参考にしてくださいね!

 

 

1.古典/古文の助動詞 活用の基本的な覚え方

古典/古文の助動詞の活用を覚える際に、一番基本的な暗記法はずばり「音読」です

高校1年生の古典の時間に「ずーざらずーざりずーぬーざるねーざれざれ」と練習させられたあれです。

助動詞の活用にはいくつかの「型」があり、他の品詞の活用と似ているものもあるため、音読を続ければ意外と覚えられます。

 

音読する際のポイントは2つあります。

 

①活用がないところは「まる」と音読する

例えば、推量などの意味を表す助動詞「む」の場合、未然形・連用形・命令形が存在しません。

そこで、存在しない活用形は「まる」と発音することで、「む」の未然形・連用形・命令形は無いんだ!ということを、頭に入れやすくなります

従って「まる まる むー むー めー まる」と音読しましょう。

※「む」は「ん」と発音しますが、覚えにくい人は「む」のまま音読してください。

 

②どの活用を音読しているのか意識しながら音読する

実は、古典/古文の助動詞の中には、1つの活用形に複数の形があるものも存在します。

例えば、打消の助動詞「ず」の連用形は「ず」と「ざり」の2つあります。

このような場合に、どこまでがどの活用か分からなくならないよう、意識しながら音読することが重要です。

そこで、私がオススメなのは「古典文法書の表紙に活用表の枠つけて指差し暗記法」です。

古典/古文の助動詞の活用の覚え方説明

もう情報全部、名前に入っちゃってますが、古典/古文の文法書の表紙に図のような「活用表の枠」を書いた紙を挟み、いつでも出せるようにします。

音読するときは、その活用型の枠を1つ1つ指さしながら「ず、ざら、ず、ざり…」と進めていきます。

分からなくなったら、すぐに文法書を開いて確認し、また音読しましょう。

 

しかし、ここで「結局、音読で覚えるしかないのか…」と諦めないでください。

以下では、活用の「型」に沿って、それぞれの助動詞を暗記するヒントを伝授していきます。

 

2.動詞に似た活用をする古典/古文の助動詞

動詞に似た活用をする古典/古文の助動詞といっても、その活用型は四段型、下二段型、ナ変型、ラ変型、サ変型の5種類

があります。

しかし、動詞の活用を覚えていれば簡単に覚えてしまうことができます。

四段型の活用をする助動詞

四段型の活用をする古典/古文の助動詞は「む」「けむ」「らむ」の3つです。

古典/古文の助動詞四段型活用

四段活用といえば、「ア イ ウ ウ エ エ」という母音の活用ですよね。

しかし、推量や婉曲などの意味があるこの3つの助動詞には、未然形、連用家、命令形がありません。

それぞれ、「〇 〇 ウ ウ エ 〇」となり、

「まる まる む(ん) む(ん) め まる」

「まる まる けむ(ん) けむ(ん) けめ まる」

「まる まる らむ(ん) らむ(ん) らめ まる」

と音読して覚えましょう!

 

下二段型の活用をする助動詞

下二段型の活用をする古典/古文の助動詞は「る」「らる」「す」「さす」「しむ」「つ」の6つです。

古典/古文の助動詞下二段型活用

下二段活用は、母音が「エ エ ウ ウ+ル ウ+レ エ+ヨ」と変化する活用です。

この基本的な形に沿って活用すれば、特に迷うポイントはありません。

それぞれ、音読して覚えましょう。

 

ナ変型の活用をする助動詞

ナ変型の活用をする古典/古文の助動詞は「ぬ」1つです。

古典/古文の助動詞ぬの活用

ナ行変格活用動詞と同じように、「な に ぬ ぬる ぬれ ね」と活用します。

 

ラ変型の活用をする助動詞

ラ変型の活用をする古典/古文の助動詞は「けり」「たり(完了)」「り」「めり」「なり(伝聞・推定)」の5つです。

古典/古文の助動詞ラ変型活用

ラ行変格活用動詞と同じように、「ら り り る れ れ」と変化します。

「けり」「なり」「めり」には活用しない形があるため、「まる」と音読しましょう。

 

サ変型の活用をする助動詞

サ変型の活用をする古典/古文の助動詞は「むず」1つです。

古典/古文の助動詞むずの活用

サ行変格活用動詞と同じように、「せ し す す+る す+れ せ+よ」と変化しますが、未然形、連用形、命令形がありません。

「まる まる む(ん)ず む(ん)ずる む(ん)ずれ まる」と覚えましょう。

 

3.形容詞に似た活用をする古典/古文の助動詞

形容詞の活用には、「ク活用」と「シク活用」の2種類がありました。

それぞれに、似た活用をする古典/古文の助動詞があります。

 

ク活用型の活用をする助動詞

ク活用型の活用をする古典/古文の助動詞は「べし」「たし」「ごとし」の3つです。

基本形が形容詞のように「し」で終わっていますね。

古典/古文の助動詞べし、たし、ごとしの活用

ク活用形容詞と同じように、「く・から く・かり し き・かる けれ かれ」と活用します。

このように、ひとつの形で2つの活用がある場合は、指さしながら覚えることが必要です。

 

シク活用型の活用をする助動詞

シク活用型の活用をする古典/古文の助動詞は「まじ」「まほし」の2つです。

古典/古文の助動詞まじ、まほしの活用

シク活用形容詞と同じように、「しく・しから しく・しかり し しき・しかる しけれ しかれ」と活用します。

どちらも、命令形はありません。

 

4.形容動詞に似た活用をする古典/古文の助動詞

形容動詞の活用には、「ナリ活用」と「タリ活用」の2種類がありました。

こちらも、それぞれに似た活用をする助動詞がありますが、ナリ活用型は断定の「なり」1つだけタリ活用型も断定の「たり」1つだけと、大変覚えやすいです。

古典/古文の助動詞なり・たり断定の活用

どちらも、形容動詞の活用と同じ変化をします。

 

5.特殊な活用をする古典/古文の助動詞

ここまで他の活用に似た活用をする助動詞を紹介してきましたが、特殊な活用をする助動詞が3つあります。

それは、「ず」「き」「まし」です。

特に打消などの意味がある「ず」、過去の意味がある「き」は頻出なので、しっかりと覚えましょう。

 

打消の助動詞「ず」の活用

古典/古文の助動詞ずの活用

こちらは、頻出のため音読でしっかり覚えましょう。

1つの形に2つの活用があることが多いため、指差し確認も必須です。

 

反実仮想の助動詞「まし」の活用

古典/古文の助動詞「まし」には、反実仮想、ためらいの意志・実現不可能な希望という意味があります。

覚え方は古典/古文の助動詞の意味の覚え方の記事をご覧ください。

古典/古文の助動詞まし活用

こちらは、ラーメンにニンニク増しをするかどうか迷っているものの、結局3倍増しを選ぶ丸山くん(通称マル)で覚えましょう。

「増し」かませマル、「増し増し増し」かマル

古典/古文の助動詞まし活用覚え方語呂合わせ

 

過去の助動詞「き」の活用

古典/古文の助動詞き活用

こちらは、大人になり、崖の上に歯科医院を構えた丸山くん(通称マル)で覚えましょう。

迫る岸、歯科マル

古典/古文の助動詞き活用覚え方語呂合わせ

 

6.活用しない古典/古文の助動詞

さいごに、活用しない古典/古文の助動詞です。

活用しないといっても、形が変わらないだけで、終止形、連体形、已然形は存在します。

未然形、連用形、命令形はありません。

古典/古文の助動詞らし、じの活用

 

このように、古典/古文の助動詞の活用は、いくつかのパターンに分ければ覚えやすくなります。

活用は難しいですが、作文などのある英語ほど難しくはないはず。

こまめに暗記をし、古典を得意科目にしましょう!

この記事の執筆者

ニックネーム:みかちー

筑波大学社会・国際学群4年
山口県出身
好きなこと:古着、ラジオ
得意科目:国語、英語、日本史
最近欲しいもの:座椅子

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