【漢字の覚え方】大学受験で大切な漢字 覚え方のコツを解説!
この記事では、漢字の覚え方のコツを解説していきます。
大学受験では、漢字問題の配点は決して高いものとは言えないため、つい勉強を後回しにしていませんか?
しかし、漢字問題を確実に正解することは点数アップにつながり、志望校合格を引き寄せる力にもなるのです。
漢字の勉強対策の大切さや覚え方のコツ、おすすめの参考書についてみていきましょう。
【目次】
2.漢字の覚え方のポイント
① まずは音読みと訓読みを覚える
② 部首を意識して覚える
③ 現代文に出てくる難しい用語や四字熟語を覚える
④ 漢字検定の勉強をする
漢字の配点はどれくらい?
大学入学共通テスト(旧:センター試験)では、漢字の配点は10点程度。
高い配点ではないため、「漢字は捨てて、他の勉強を優先させよう」と考える高校生もいるかもしれません。また、国公立大学の二次試験や私立大学の試験でも、学校や学部によっては漢字問題が出ないところもあります。
しかし、漢字の対策をしておくと
・確実に点数が稼げるため、合格ラインに近づける
・ほかの国語の問題(現代文などの記述問題)、小論文に役立つ
といったメリットがあります。
特に、大学受験では合格ラインに多くの受験生がひしめいています。
たった1~2点の差で不合格になってしまうことも多いため、漢字対策は合否に直結する大切なことです。
他の長文読解や記述式の問題でも、漢字を覚えておけば理解しやすくなり、総合的に点数をアップすることができます。
漢字対策は、おろそかにする高校生がいるからこそ、差をつけやすい部分となります。
漢字の覚え方のポイント
まずは音読みと訓読みを覚える
漢字には、音読みと訓読みがあります。
音読みでは同じ読み方で違いが分かりにくいのですが、訓読みにすると漢字によって意味が違っていて覚えやすくなります。
例えば、「塊」と「壊」。
どちらも、音読みは「カイ」です。しかし、訓読みにするとそれぞれ「かたまり」「こわ–す」で、意味が分かりやすくなります。また、漢字を読むことができないと書くこともできません。
まずは漢字を読めるようになるところから始めましょう。
部首を意識して覚える
漢字は部首から成り立っています。「へん」「つくり」「かんむり」「たれ」「にょう」「かまえ」などがあり、それぞれ部首の意味を持った字が多いため、部首を覚えておくと漢字を覚えやすくなります。
例えばさきほどの「塊」と「壊」は、どちらも「つちへん」という部首で、土に関係する意味を持った漢字です。
しかし、中には間違いやすい部首を持つ漢字もあります。
「門」という漢字は「もんがまえ」ですが、「聞」は「みみ」が部首です。
「門」は人の出入りをする場所を意味する部首、「聞」は耳を使った動作を表す部首として覚えておくとわかりやすいのではないでしょうか。
このように、部首と読み方を関連させて覚えておくことはミスを防ぎ、確実に答えられるようになる大切なポイントです。
現代文に出てくる難しい用語や四字熟語を覚える
漢字が読めなければ現代文など国語の他の問題を解けず、点数が伸び悩んでしまいます。
そこで、過去問や模試で出てきた漢字や熟語は必ず意味を調べて覚えるようにしましょう。
最初は調べることが面倒かもしれません。
しかし、誰かに聞いてもすぐに忘れてしまいます。必ず自分で調べて、書いてみましょう。
そうすることで、記憶に残りやすくなるだけでなく現代文の問題なども少しずつ解きやすくなっていき点数アップにつながります。
また、四字熟語は似た意味が重なったものと、反対の意味が合わさったものがあります。
そして、似た意味を持つ四字熟語も関連づけると覚えやすくなります。
例えば「一挙両得」は、一つの事をすることによって二つの利益を収めることと言う意味を持っています。「右往左往」は、混乱して右に行ったり左に行ったりすることという反対の意味が合わさった四字熟語。
また、さきほどの「一挙両得」は似たような意味を持つ四字熟語に「一石二鳥」がありますので、一緒に覚えれば二つ覚えられます。このように、関連付けて覚えるといいでしょう。
漢字検定の勉強をする
漢字検定(漢検)の勉強をするのもおすすめです。
漢検は級ごとにレベルが設定されており、高校卒業レベルだと2級になります。
2級取得を目標に勉強することで、大学入試の漢字対策になるため漢字や熟語など幅広く勉強できるだけでなく、国語の読解力向上にも役立ちます。
また、大学入試では近年漢検2級を評価する学校も増えています。推薦入試での人物評価や点数加算などに利用されることもありますので、取得しているとプラスになるでしょう。
漢字の具体的な覚え方
では、どうやったら身につくのでしょうか。
漢字の覚え方① 書いて覚える
漢字には書き順があります。そして、トメやハライ、ハネなど書き方がありますのでこれらを意識して何度も書いてみると覚えやすくなります。
近年はマークシートの解答も多く、読めたらいいと思うかもしれません。しかし、漢字を書く問題を出す大学もありますので、書けるに越したことはありません。
漢字の覚え方② 熟語で覚える
熟語は、二つ以上の漢字が組み合わさってできた言葉。
四字熟語と同じように、似た意味が合わさってできた熟語と、反対の意味が合わさった熟語があります。
例えば、似たような意味を持つものであれば「虚偽」、反対の意味を持つものなら「真偽」などがあります。熟語で意味を調べて覚えると、記憶に残りやすくなります。
また、この覚え方は国語の読解力をあげることにもつながりますので一石二鳥です。
漢字の覚え方③ 分解して覚える
漢字は、二つ以上の字を組み合わせてできたものが多くあります。
例えば、「謝」という字は言・身・寸の三つに分解できます。分解して覚えてみると、実際に書くときに思い出しやすくなることがあります。また、難しい漢字になると分解して覚えておくほうが書きやすく、単純に書いて覚えるよりもずっと記憶に残ります。
受験生へのアンケートに寄せられた暗記するときのポイントについて詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
【総勢310人にアンケート】暗記するときのポイントは?勉強法や文房具まで徹底紹介!
おすすめの参考書・問題集
悩ましい国語辞典 ー辞書編集者だけが知っていることばの深層ー
熟語を覚えるために、わかりやすくて面白い解説が載った本です。
受験とは関係ないような熟語もありますが、楽しんで覚えられるためおすすめです。
入試 漢字マスター1800+ 四訂版 (河合塾シリーズ)
こちらは、すべての漢字に意味が載っていて関連付けて覚えやすいものになっています。
まんべんなく押さえられているため、漢字勉強はこれ1冊で対策可能です。
生きる漢字・語彙力<三訂版>
漢字だけでなく、語彙力など国語対策全般に役立つ参考書です。
入試に対応した漢字と、国語で出てくる難しい現代用語なども網羅されているのがこちらの参考書のおすすめポイントです。
漢字の覚え方 まとめ
以上、大学入試で漢字対策が大切なこと、覚え方のポイントや具体的な覚え方、参考書について紹介してきました。
つい後回しにしがちな漢字対策ですが、早めに取り組むことで負担を減らすことができます。
確実に点数を稼いで、志望校合格に近づきましょう!