筑波大生による、田舎の高校生が塾なしで国公立大学に合格するための勉強法

合格体験記 2017.8.10
筑波大生による、田舎の高校生が塾なしで国公立大学に合格するための勉強法

多くの高校生を迷わせる、大学受験で塾に通うor通わないという選択

塾に通うことのメリット・デメリットは色々とありますが、ここでは塾に通わずに国公立大学に合格した一人として、当時の勉強法や使用した参考書などをお話しします。

みなさんの参考にしていただけたら嬉しいです!

なお、「塾と家庭教師はどっちがいいの?」とお悩みの方は、塾と家庭教師を比べた記事も是非ご覧ください。

 

    1.塾に行かないという選択

    私の高校での成績は、2年生になる頃まで、そもそも大学に行けるの?という状況でした。

    田舎のぼーっとした中学生だった私は、高校受験を経て田舎のぼーっとした高校生になり、毎日コツコツと勉強するという習慣が全く身についていませんでした。

    そのため、高校1年生の頃は模試のたびに順位が学年で10位ずつ落ちていました。

    ひと学年120人くらいの小さな高校だったので、10位ずつ落ちるというのは、ちょっとぼーっとしすぎです。

     

    段々と授業についていけなくなり、居眠りをしてしまうことも多くなりました。

    先生にあてられた簡単な問題が分かりません。

     

    先生「Whateverを3語で言い換えるとNo matter何?」

    わたし「えっと…」(やばい、分かんない!)

    先生「Whatです」

    わたし(めっちゃ簡単やんけ!!)

     

    これはまずい!と思ったものの、私は塾に行くという選択をしませんでした。その理由は2つです。

    私の地元には塾が少なく、選択肢があまりなかったこと。

    そして、自分の性格から、「このまま塾に行っても絶対今と同じ結果になる!塾の授業に追いつくのに必死になって、時間が足りなくてまた授業で居眠りすることになる!」と確信していたからです。

      2.モチベーション

      そこで私は、まず勉強するモチベーションを高め、自習する習慣をつけるために、3つの工夫をしました。

      もっと知りたい!という方は、勉強のやる気を起こす方法についての記事もぜひご覧ください。

       

      2‐1.朝型になる

      一番大きな改善は、朝型に切り替えたことです。

      平日は夜10時には寝て、朝5時頃に起きて勉強しました。

      朝は静かで、テレビ番組などの誘惑も少ないため、やっぱり勉強がはかどります。

       

      2‐2.音楽の力に頼る

      また、苦手な数学は好きな音楽を聴きながら解くことで、結果的にむしろ楽しい時間になりました。

      しかし私の場合、国語や英語は音楽を聴きながらだとうまく集中することができませんでした。

       

      2‐3.友達の集中力を借りる

      高校の友達、特に集中力のある友達と一緒に図書館などに行っていました。

      私は、隣で友達が頑張っていると自分も頑張れるタイプだったため、この方法が合っていたと思います。

      1人のほうがはかどるタイプ、ざわついている環境のほうが好きなタイプなど、自分に合った場所や環境を探してください。

      3.塾へ行くメリット

      当時私の友達で個人営業の塾に行っている子と、大手の塾に行っている子に聞いてみたところ、塾へ行くメリットは授業以外で以下のことだと思いました。

       

      ・自分の苦手なところがどこか教えてくる

      ・自分の苦手や志望に合った教材を選んでくれる

      ・添削や質問に答えてくれる

       

      塾に行かないと決めたとはいえ、↑のことが自分でできなければ、塾に通っている子達に後れを取ることになってしまう!と思いました。

      これらについて、私なりに行った対策を書いていきます。

       

      3‐1.苦手克服編

      まずは、自分の苦手なところを知ることについてです。

       

      私は自分の苦手なところを集中して覚えるために、日ごろの授業やまとめノートを作るとき、「3色目のマーカー」を用意していました。使い方は以下の通りです。

      1色目=などの、頻出ポイントや大切なところ。

      2色目=などの、やや大切なところ。

      3色目=などで、「自分にない発想」や「テストに出ても答えられないかもしれないところ」に引く。

      このようにすると、どこが最優先で覚えるべき事項なのかがすぐにわかります。

      赤と緑が重なっているところ→青と緑が重なっているところ→普通の赤や青→緑の順で覚えればいいのです。

      テストで「誰にとっても難しい問題」が出たら、ほとんどの人が答えられないから相対的にミスにはならないけど、「他のみんなが答えられるのに自分だけが答えられない問題」があるのは危険だというところがポイントです。

       

      また、模試を活用することも果的です。私は模試で間違えた問題をまとめたノートを作っていました。

      左のページに模試の問題を切り抜いて貼り、右のページにその答えや解き方、関連事項などをまとめていました。

      「計算ミスに注意」など、自分が間違えた原因も書くのがポイントです。

      自分の苦手なところのみのノートができるため、試験の前の見直しの時間も効率よく使えます。

       

      3‐2.教材編

      どんな教材が必要か知るためには、ネットの情報を使っていました。

      先輩たちが志望校の試験やセンター試験のために使っていた参考書が載っているサイトや、「自分の苦手な問題・科目」で検索したりしました。

      いくつかの意見を見て、「自分が試験で目標点を取るには何と何を身につければいいか」「そのためには、どんな勉強法や教材が効果的か」を調べます。

      でも教材を選ぶ際に一番大切なのは、書店で実際に手に取り、何ページか見てみて「分かりやすそう」「今必要なことが書いてある」と感じるかどうかです。

       

      また、学校で配られた教材が必要を満たすならそれで構いません。

      例えば、私の友人は数学の「チャート式」を愛用していて、「チャート使ってないなんて大丈夫?塾ではみんな使ってるよ!!」と言っていました。

      しかし、重要なのは「様々な形式の問題と丁寧な回答が載っている数学の参考書を使っている」ということ。チャート式もとても分かりやすいですが、必要な役割を満たしてくれれば、他の参考書でも大丈夫です。

       

      ↓ちなみに、私が使っていた数学の参考書はこのシリーズでした。

       

      一方で、自分が苦手な分野や、二次試験に向けて固めておきたい科目に関しては、一問一答、書き込みノート、数をこなせる問題集などを買い足していました。

       

      ちなみに、私は二次試験で英語と日本史を選択しました。

      日本史の論述試験対策として私が使ったのは、以下のような参考書です。

      ↑教科書とは別の角度から流れを確認するために、とても参考になりました。

       

      ↑こちらも、暗記の抜け対策のほか、流れを確認するために使いました。

      ↑論述問題に慣れるために使い、赤本や他の大学の過去問などで徐々に文字数を増やして練習しました。

       

      まとめると、自分の学力や志望校、得意・苦手を考え、必要な参考書を買うということですね。

       

      3‐3.質問・添削編

      分からない個所や問題があった場合、まずは自分で調べていました。

      教科書の文章がわからなければ資料集や用語集などを読み、問題の解き方がわからなければ解説を読んでいました。

      それでもわからなければネットで調べます。

      しかし、どうしてもわからない問題や、英作文・論述などは高校の先生にお願いしていました。

      先生の都合のいい時間を訊いて、教わった後は、しっかりお礼を言いましょう。

       

      すごく難しいとは感じない部分も、常に試験本番で書けるか?」「解けるか?」「流れを説明できるか?」という視点でセルフチェックするようにしましょう。

      私は、模試まとめノートの回答側を隠して、一回頭の中で解けるか確かめるようにしていました。

      せっかくノートを作っても、本番には持ち込めませんからね。

        4.最後に

        以上が、わたしの受験勉強法です。

        塾に行っている人にも行っていない人にも言えることは、「自分に合った方法でやること」です。

        私がここまで書いた勉強法も、自分に合わないと感じたらマネしなくて大丈夫です!

        しかし、「自分に合う」勉強法と、「自分が楽しい」「ラクな」勉強法は違います。

        きちんと模試やテストで実力をチェックして、修正しながら、自分の方法と学力を身につけていってくださいね。

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        この記事の執筆者

        ニックネーム:みかちー

        筑波大学社会・国際学群4年
        得意科目:国語、英語、日本史