【大学入学共通テスト】傾向から記述対策まで解説!~国語・数学編~
最後のセンター入試が近づいてきましたね。
来年からは、いよいよ「大学入試共通テスト」が始まります。
直前で英語の民間試験の導入が見送られるなど、当初の予定から変更された部分もありましたが、新入試の勉強に際して、「記述対策」が欠かせないことは変わらないようです。
この記事では、国語・数学の新入試の対策方法についてご紹介します!
※この記事は2019年11月に書かれたものです。
【目次】
「大学入学共通テスト」入試が変わる背景・理由
簡単に説明すると、「様々な社会状況に対応できる人間を育てるため」です。
少子化やIT革命などで、社会の状況は目まぐるしく変わっています。
その変化のスピードは、10年後ですら予測することが困難と言われるほどです。
そのため、自分で考え、発信していく力をつけていくことが学生には求められています。
「大学入試共通テスト」は、このような予測困難な時代を生き抜いていくのに必要な思考力・判断力を問う試験になります。
(追記※2020年度の試験では、記述問題が導入されないことが決定しています。)
大学入学共通テストはセンター試験と比べてどう変わる?
・マークシート+記述式になる(数学と国語)
追記※変更後→マークシート式のみ(数学と国語)
・試験時間が10分(数学)、20分(国語)それぞれ延長
追記※変更後→数学の試験時間のみ10分延長(70分)、国語は従来通り(80分)
大学入学共通テストは、試行調査のマーク式問題において、平均得点率を5割程度と想定して作問されていました。センター試験は、平均得点率を6割程度として作問されていたので、大学入学共通テストは従来と比べてやや難化すると考えられています。
また、センター試験に比べ、受験生の「考える力」により焦点を当てた問題になると予想されています。「センター試験は暗記すれば得点できる」と言われることもありましたが、大学入試共通試験で得点するためには、短期集中の暗記だけでは対応するのが難しくなるでしょう。
試験が実施されるのは1月の中旬なので、従来のセンター試験と変わりません。
求められる力と出題傾向【国語編】
- 求められる力
・⽂章から得られた情報を多⾓的な視点から解釈する力(判断力)
・⽬的や場⾯に応じて⽂章を書く力(表現力)
・異なる種類や分野の題材を総合的に理解する力(思考力)
- 記述問題の出題傾向
・記述式問題は、⼩問3問から成る⼤問1問が出題される
・⽂章の内容や構造を把握・解釈し、考えたことを分かりやすく記述することを求める。
・最も⻑い問題で80~120字程度、他の⼩問はそれよりも短い字数を上限として設定する。
求められる力と出題傾向【数学編】
- 求められる力
・事象の数量等に着⽬して数学的な問いを見出す力(思考力)
・⽬的に応じて数・式,図,表,グラフを活⽤し、⼿順に従って数学的に処理する力(判断力)
・⽇常の事象や教科書等では扱われていない数学の定理等を、既知の知識等を活⽤しながら導く力(思考力・表現力)
- 記述問題の出題傾向
・「数学Ⅰ」に関わる問題から出題される
・マーク式問題と混在させた形で数式を記述する⼩問3問を出題する
(→大学入学共通テストの数学の予想問題を解いてみたい人はここをクリック!)
【大学入学共通テスト】記述対策のための勉強法・参考書
【国語】記述対策におすすめの勉強法
・先生に添削してもらう
大学生からのアンケート回答で一番多かったのは、「記述問題は先生に添削してもらうべき!」というアドバイスでした。
特に国語は、解答を読んでも、微妙なニュアンスの違いによって採点するのが難しいこともありますよね。
そんな時には採点のプロである先生に添削してもらいましょう。
自分の回答に足りない部分を教えてもらえるだけでなく、より良い答案を作成するためのアドバイスをもらえると思います。
・解答をしっかり読み込む癖をつける
問題を解いたら、〇×を付けて終わり…にしていませんか?
記述問題の解答には、その解答にいたるまでのプロセスが詳しく解説してあります。「記述式の問題の間違い直しをするときは、なぜその解答例になったのか、解答を読みながら導く過程を書き出すことで点数アップに繋げた」という大学生もいました。ここで分からないところが出てきたら、先生に添削してもらいましょう。
【国語】記述対策におすすめの参考書
・入試現代文へのアクセス
この参考書の特徴は、本文の解説が丁寧な点と、レベル別の対策ができるところです。
この参考書では、選択式の問題と本文を要約する問題(発展編・完成編のみ)が出題されます。
文章をきちんと読み込まないと解けない問題が多いので、一冊きちんとやりこむと読解力がかなり伸びると思います。
・上級現代文
上級現代文の強みは、国公立の記述対策も同時にできる点です。
解説が詳しく、採点基準が明確に示されているので、きちんと得点をとれる解答を作成できる能力を付けることができます。
難易度はかなり高めなので、きちんと基礎力を付けてから解くようにしましょう。
(→もっとおすすめの国語の参考書を知りたい人はここをクリック!)
記述対策におすすめの勉強法・参考書【数学編】
・問題を3段階に分けて解く
①参考書の問題だけを見て解く
②答え合わせをして、じっくり答えを読み、時間を空けて再度解く
③それでも間違えたら、答えをノートに書いて、書きながら覚える。
このように3段階に分けることで、間違えやすい問題もしっかり定着させることができます。また、解説には、「ここから間違えた」「ここで代入することを毎回忘れている」というように、どこで間違えやすいのかをきちんと書き残しておくようにしましょう。
・どんな問題でも、記述式の問題を作成する
時間はかかりますが、どんな問題でも記述式の解答を作成するのが問題を解くこともおすすめです。そうすることで、どこで解き方を間違えたのかがすぐにわかります。受験まで日があるなら、ぜひ実践してみてください。
記述対策におすすめの参考書【数学編】
・青チャート
青チャートには、基礎レベル~入試レベルの問題が網羅されています。
大学入学共通テストで高得点を狙いたい方は、文系理系関係なく、青チャートを完璧に覚えるくらい解いてください。
問題数が多いので、数を多くこなしたい記述の問題集として使うのにも最適です。
(→もっとおすすめの数学の参考書を知りたい人はここをクリック!)
【大学入学共通テスト】記述対策のまとめ
いかがでしたか?この記事では、大学入学共通テストの傾向と記述対策方法について解説しました。
良いと思った勉強方法があれば、ぜひ普段の勉強に取り入れてみてください。
皆さんがいい結果を出せるように応援しています!