【テスト直前に比較英語まとめ】原級(as~as)・比較級・最上級をわかりやすく解説!
比較英語は文法問題で最も出題される分野の一つです。センター試験でも、文法・並び替え問題にほぼ毎年出題されています!
今回は、比較英語(原級、比較級、比較の慣用表現、最上級、原級・比較級を用いた最上級への書き換え)の総まとめです。
比較という分野の問題はパターンが決まっていることが多いです。
今回のまとめで一つ一つ丁寧に学習していけば、必ず得点に繋げられるので、しっかり学習していきましょう!
また、読解力だけでなくリスニングや会話力も高めることができる!
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1.比較英語①:原級(as~as)
まずは、原級構文の基本形をおさらいしましょう。
これをもとに、肯定文と否定文の例文を見ていきましょう。
[肯定文]My bag is as big as yours.
(訳)私のカバンはあなたのものと同じくらい大きい。
[否定文]My bag is not as big as yours.
(訳)私のカバンはあなたのものほど大きくない。
否定文は動詞を否定するだけでしたね。
原級について詳しくまとめたものはこちらをご覧ください。
2.比較英語②:比較級
形容詞・副詞を比較形にするには、形容詞・副詞の語尾に「er」もしくは形容詞・副詞の前に「more」を付ければよいのでした。
比較形の作り方は大きく分けて、以下の3パターンがあります。これを機にしっかり復習しておきましょう。
2-1.比較の基礎
比較文の基本的な形は
(主語) + 動詞 + 比較形の形容詞・副詞 + than + 名詞(目的語)
でした。これを元に、例文で復習していきましょう。
[肯定文]I am taller than she(her).
[訳]私は彼女よりも(身長が)高い。
[否定文]I am not taller than she(her).
[訳]私は、彼女よりも(身長が)高くない。⇐つまり、彼女の方が高いということですネ。
今回も、否定文は動詞を否定するだけでしたね。
比較級について詳しくまとめたものはこちらをご覧ください。
2-2.比較の慣用表現
比較を用いた慣用表現は数多くありますが、今回は、特に頻出の表現を実際に入試で出た例文を使ってまとめました。しっかり頭に入れておきましょう。
①The + 比較級… , the + 比較級~ ⇒ …すればするほど、ますます~
[摂南大]The more time you spend, the more your English improves.
[訳]時間をかければかけるほど英語は上達する。
②not so much A as B ⇒ Aというよりは(むしろ)B
[大阪教育大]She is not so much an actress as a singer.
[訳]彼女は女優というよりも歌手だ。
③not so much as do ⇒ …さえしない
[北里大類題]He did not so much as say a word of thanks.
[訳]彼は感謝の言葉さえ言わなかった。
④none other than A ⇒ Aに他ならない、ほかならぬA(= the very A)
[日本大類題]The man was none other than the soccer player we had been looking for.
[訳]その男性は、私たちが探していたサッカー選手に他ならなかった。
比較級 慣用表現について詳しくまとめたものはこちらをご覧ください。
3.比較英語③:最上級
最上級を使った構文は大きく分けて、以下の3パターンがあります。これを機にしっかり復習しておきましょう。
前置詞の「in」と「of」の使い分けについてですが、「in」の後には場所や範囲を表すものが付き、「of」の後には「the+数(複数),all,all+複数名詞」など、限定されたものが付きます。では、例文を見ていきましょう。
①[例文]I can run the fastest of all.
[訳]私はみんなの中で一番速く走れる。
②[例文]This watch is the most expensive of the ten watches.
[訳]この腕時計は10個の中で一番(値段が)高い。
③[例文]He is the worst at math.
[訳]彼は数学が一番苦手だ。
最上級について詳しくまとめたものはこちらをご覧ください。
4.原級・比較級を用いた最上級への書き換え
最後に書き換えについてです。書き換えは比較構文の問題の中でも一番難易度が高いです。よく出題されるものとしては、原級・比較級を用いた最上級への書き換え問題です。今回はこれを実際の入試問題を使ってまとめました。これを機に学習しましょう。
①No (other) + <単数名詞> + is as[so] + <原級> + as A
⇒ Aほど~な<名詞>はない、Aは一番~な<名詞>だ
※「No (other)」 の後には、単数名詞が続きます。この部分を複数名詞にしてしまう間違いが非常に多いです!これは正誤問題にもよく出されるので、間違わないようにしましょう!!!
[東海大類題]No other student in this class is as smart as him.
[訳]このクラスで、彼ほど頭のいい生徒はいない。
「このクラスで、彼ほど頭のいい生徒はいない。」ということは、「このクラスで、彼は一番頭のいい生徒だ」ということなので、最上級で書き換えられますね!
[書き換え]He is the smartest student in this class.
また、①は、
No (other) + <単数名詞> + is + <比較級> + than A (意味は①と同じ)
という構文にも書き換えられます。これをもとに例文を書き換えると、
[書き換え]No other student in this class is smarter than him.
となりますね。これは頻出なので、しっかり頭にいれましょう!
②Nothing is as[so] + <原級> + as A ⇒ Aほど~なものはない
[日本大]Nothing is as precious as time.
[訳]時間ほど貴重なものはない。
「時間ほど貴重なものはない。」ということは、「時間は(すべての中で)一番貴重なものだ。」と言えるので、これも最上級で書き換えられます。
[書き換え]Time is the most precious thing (of all).
また、②は
Nothing is + <比較級> + than A (意味は②と同じ)
という構文にも書き換えられます。これをもとに例文を書き換えると、
[書き換え]Nothing is more precious than time.
となりますね。これは①と似ているので合わせて覚えてしまいましょう。
③A is + <比較級> + than any other + <単数名詞>
⇒ Aは他のどんな<名詞>よりも~だ
※ここでも、「than any other」の後には単数名詞が続きます。注意しましょう。
[名城大]The ostrich is larger than any other bird in the world.
[訳]ダチョウ(ostrich)は世界中の他のどの鳥よりも大きい。
もうパターンは見えてきましたね。これも最上級で書き換えられることは予想できるでしょう。
[書き換え]The ostrich is the largest bird in the world.
さらに、③は
A is + <比較級> + than anything else (意味は③と同じ)
に書き換えられます。これをもとに例文を書き換えると、
[書き換え]The ostrich is larger than anything else.
となりますね。これも③と合わせて覚えると便利です。
いかがでしたでしょうか。比較という分野は問題がパターン化していることも確認できたと思います。ぜひ、この機会でパターンを頭に入れて、確実に得点源にできるようにしていきましょう!!!