再読文字一覧!センター試験によく出る漢文の再読文字を例文つきで解説

国語 2022.12.26

みなさんは漢文のセンター試験対策もう始めていますか?

漢文は暗記科目同然なので、早めから勉強していおいた方が有利!

その中でも今回はセンター頻出の再読文字の解説をします。

ページの最後に、再読文字に関する練習問題もありますので、マスターしましょう♪

再読文字を覚えて、漢文を安定した得点源にして、周りに差をつけましょう!

⇒漢文に役立つ記事まとめも要チェック!

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再読文字とは

再読文字は文字通り2回読む特殊な文字です!

1度目は、返り点に関係ない語順で副詞として読みます。

2度目は、返り点に従って助動詞や動詞として読みます。

受験で覚えておくべき、再読文字は以下の10種類です。

 

未・将・且・当・応・宜・須・猶・由・盍  

それぞれの意味や読み方を見ていきましょう。

覚えやすいように似た使い方をするものをグループにしました。

再読文字①「未・将・且」

未  いまだ~ず

 


意味 まだ~していない、~しない

訓読 未だ+未然形+ず

 

将・且  まさに~んとす

 

意味 ~するだろう、~するつもりだ、今にも~しようとする

訓読 将(且)に+未然形+んとす

 

再読文字②「当・応・宜・須」

当・応  まさに~べし

意味 ~しなければならない、~するにちがいない

訓読 当(応)に+終止形+べし

 

宜  よろしく~べし

 

意味  ~しなければならない、~するのがよい

訓読  宜しく+終止形+べし

 

須  すべからく~べし

 


意味 ~しなければならない、ぜひとも~する必要がある

訓読 須らく+終止形+べし

 

再読文字③「猶・由・盍」

猶・由  なほ~が(の)ごとし

 


意味  まるで~のようだ

訓読  猶ほ(由ほ)+連体形+がごとし

猶ほ(由ほ)+名詞+のごとし

 

※活用語(動詞)がくるか非活用語(名詞)がくるかによって送り仮名が異なる!

 

盍  なんぞ~ざる

 


意味  どうして~しないのか、~すればいいのに

訓読  盍ぞ+未然形+ざる

 

※再読文字ではないけれど、「何不ㇾ~」「何為不ㇾ~」と同じ意味です。勧誘を表す時に使われます。

※「なんぞ」の「ぞ」は係助詞なので連体形に結びます

係助詞についての説明はこちらへ ⇒ 係り結びをおさらい!特殊な用法も例文で解説

 

再読文字の練習問題

以下の白文を書き下してみましょう。


■正解

①(書き下し)人且に履を買はんとす
(訳)ある人は靴を買うつもりだ
(解説)再読文字「且」は「且に+未然形+んとす」と訓読する
②(書き下し)人生意を得ては須らく歓を尽くすべし
(訳)人生において思い通りになる時は、ぜひとも歓楽をつくす必要がある
(解説)再読文字「須」は「須らく+終止形+べし」と訓読する。今回は勧誘を表す訳をした。

 

再読文字のまとめ

いかがでしたか?再読文字について理解できたと思います。
助動詞の接続の活用をしっかりと暗記できていれば、苦なく白文からでも書き下すことができると思います。
古文と連動する部分が多いのでどちらの科目もしっかりとおさえましょう。
再読文字はセンター試験頻出です。
漢文は覚えてしまえばすぐに得点になる科目なので早め早めに学習しましょう♪

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この記事の執筆者

ニックネーム:受験のミカタ編集部

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