約数の個数の求め方!素因数分解を使った公式・練習問題を紹介

数学 2024.4.23
約数の個数の求め方!素因数分解を使った公式・練習問題を紹介

約数が何個あるか分からない…」「一つ一つ数えていたら時間が足りない!」といった方は多いでしょう。

約数の個数は素因数分解を使うことで簡単に求められるようになります。公式から、その証明方法までわかりやすく解説していき、最後には練習問題もあるので、ぜひチャレンジして約数の個数の公式を使いこなせるようにしましょう!

※約数の個数の求め方と一緒に、約数の総和の求め方についても学習するのがオススメです。詳しくは「▶️約数の総和の公式・求め方2つを早稲田生が丁寧に解説!計算問題付き」をご覧ください。

この記事で分かること
・約数の個数を求める公式の使い方が分かる
・公式がどうして成り立つか理解できる
・約数の個数を求められるようになる!

【PR】勉強を効率的に継続して、志望校に合格したい方必見!

スタキャス バナー

↓無料ダウンロードはこちら↓

GooglePlayStoreのボタンappleStoreのボタン

    約数の個数を求める公式:M = ax・by・cz

    自然数Mの約数の個数を求めるためには、まず自然数Mを素因数分解します。素因数分解のやり方がわからない人は「▶︎素因数分解とは?素因数分解のやり方を練習問題と解説でマスターしよう!」をご覧ください。

    そして、

    M = ax・by・cz

    という形に素因数分解できたとしましょう。
    すると、自然数Mの約数の個数は、

    (x+1)・(y+1)・(z+1)

    となります。

    約数の個数の公式

    以上が約数の個数を求める方法(公式)です。

    では、なぜ上記のようにして約数の個数を求めることができるのでしょうか?以下で詳しく確認します。

      約数の個数を求める公式の証明

      自然数Mが、

      M = ax・by・cz

      素因数分解できるとき、なぜ自然数Mの約数の個数は、

      (x+1)・(y+1)・(z+1)

      と求めることができるのでしょうか?

      例えば、12という自然数で考えてみましょう。

      12を素因数分解すると、

      12 = 22・31

      ですね。約数の個数を求めるときは、必ず「1乗」も書きましょう!

      すると、

      2の取り出し方は、20〜22の3通り

      3の取り出し方は、30〜31の2通りあるので、

      その組み合わせを考えると、

      3・2=6通りですね。

      ※12の約数は、「1、2、3、4、6、12」なので、ちゃんと6個になっています。

      12の約数の求め方の解説

      よって、自然数Mが

      M = ax・by・cz

      素因数分解できるとき、自然数Mの約数の個数は、

      (x+1)・(y+1)・(z+1)となります。

      約数の個数を求める練習問題

      では、練習問題で実際に約数の個数を求めてみましょう!
      問1
      140の約数の個数を求めよ。

      解答と解説

      まずは140を素因数分解します。

      すると、

      140 = 22・51・71

      ですね。分かりやすいように、「1乗」も書いておきましょう!

      すると、140の約数の個数は、それぞれの「〜乗」に1を足して掛け合わせれば良いので、

      (2+1)・(1+1)・(1+1)

      = 3・2・2

      = 12(個)・・・(答)

      となります。

      140の約数の個数

      簡単ですよね?もう一つ練習問題を解いてみましょう。
      問2
      360の約数の個数を求めよ。

      解答と解説

      まずは360を素因数分解します。

      360 = 2・32・51

      ですね。

      分かりやすいように「1乗」も書くことも忘れないでください。

      よって、求める約数の個数は、それぞれの「〜乗」に1を足して掛け合わせて、

      (3+1)・(2+1)・(1+1)

      = 4・3・2

      = 24(個)・・・(答)

      となります。

      360の約数の個数

      いかがですか?次に、高校・大学受験で頻出される問題を解いてみましょう!

        今年の約数の個数は?【頻出問題】

        約数の個数の問題として、西暦が使われることが多くあります。今のうちに対策を済ませて受験に備えましょう!

        2024の約数の個数

        2024の約数の個数を求めよ。

        解答と解説

        2024を素因数分解すると、

        2024 = 23・111・231

        より、それぞれの「〜乗」に1を足して掛け合わせて、

        (3+1)・(1+1)・(1+1)

        = 4・2・2

        = 16(個)・・・(答)

        となります。

        2024の約数の個数

        2025の約数の個数

        2025の約数の個数を求めよ。

        解答と解説

        2025を素因数分解すると、

        2025 = 34・52

        より、それぞれの「〜乗」に1を足して掛け合わせて、

        (4+1)・(2+1)

        = 5・3

        = 15(個)・・・(答)

        となります。

        2025の約数の個数

          まとめ

          約数の個数の求め方についての解説は以上になります。約数の個数を求める問題は定期試験などでもよく出題されるので、必ずできるようになっておきましょう!約数の個数の求め方を忘れたときは、またこの記事を読み返してください。

          アンケートにご協力ください!【利用状況に関するアンケート】

          ※アンケート実施期間:2023年4月5日~

          受験のミカタでは、読者の皆様により有益な情報を届けるため、受験のミカタの利用状況についてのアンケート調査を行っています。今回はアンケートに答えてくれた方から10名様に500円分の図書カードをプレゼントいたします。


          アンケートに答える


          受験生の勉強に役立つLINEスタンプ発売中!

          受験生が使いやすい「受験のミカタ」勉強LINEスタンプ販売中!


          最新情報を受け取ろう!

          プッシュ通知を許可する

          受験のミカタから最新の受験情報を配信中!

          この記事の執筆者

          ニックネーム:やっすん

          早稲田大学商学部4年
          得意科目:数学