目指す大学に合格する!受験生のあなたに理想の睡眠時間とは?
突然ですが、受験生のみなさんは毎日、何時間くらい睡眠をとっていますか?
大事なテストの前日には、ほとんど寝ずにテスト勉強する人も多いのではないでしょうか。
すでにご存知かもしれませんが、勉強時間と同じくらい大切なのが睡眠時間です。
今回は受験生が知ってトクする睡眠時間にまつわるお話をしていきたいと思います。
なお、受験生のスケジュール管理術を知りたい方は、スケジュール帳活用で慶應に合格!?受験生におすすめの勉強時間管理テクニックも併せてお読みください。
1.受験生にとってベストな睡眠時間とは?
2.受験生が睡眠時間を減らすとどうなる?
3.受験生にとってバランスのいい睡眠時間にするコツ
受験生におすすめの睡眠習慣①昼寝の有効活用
受験生におすすめの睡眠習慣②朝型の生活をする
受験生にとってベストな睡眠時間とは?
受験は学校の定期テストとは異なり、年単位で準備を行います。
そのため、いかにモチベーションを持続させながら、毎日の勉強を積み上げていけるかがカギとなってきます。
ですから、無理して短期間で知識を詰め込めば良いというものではありません。
毎日効果的に受験勉強を続けるには、できる限り疲れを残さずに、勉強したことを確実に定着させていくことが大切です。
そのため、受験生にとって重要なのは、やはり睡眠時間なのです。
高校生の平均的な睡眠時間は約6時間半となっています。
しかしながら、本来は、高校生(受験生)に必要な睡眠時間は8時間半から9時間半とされています。
あなたの睡眠時間と比べるといかがでしょうか。
おそらく、そんなには眠っていないという人も多いと思います。
また、平均的な睡眠時間よりも短くても平気だという人もいるのではないでしょうか。
実は、理想の睡眠時間というものには個人差があり、性別や体質などによっても異なってきます。
8時間寝ても眠いという人もいれば、4時間寝れば十分という人もいるのはこのためです。
では、自分にとってのベストな睡眠時間とは何時間なのでしょうか。
ポイントは、日中に眠気におそわれないことです。
何度か睡眠時間を変化させながら、自分に合った睡眠時間を探っていきましょう。
受験生が睡眠時間を減らすとどうなる?
その日のうちに終わらせたい課題などがあると、どうしても無理して睡眠時間を減らしてしまいます。
本人としては、頑張ってやり切った達成感で、疲れや眠ささえ心地良いと感じてしまうかもしれません。
しかしながら、睡眠時間を減らすことは様々な面に悪影響を及ぼします。
まず、睡眠時間が足りないと、人は簡単に体内リズムが乱れてしまいます。
体内リズムが崩れると、どうしても質の良い睡眠が得られなくなり、寝ても寝ても眠り足らないという悪循環を引き起こしてしまいます。
また、睡眠不足によって免疫力が低下し、風邪をひきやすくなったりします。
大事な受験勉強中に風邪をひくことは、集中力も低下してしまいますし、できるだけ避けたいことです。
さらに、睡眠不足の状態が続くことで、感情のコントロールがうまくできないようになってしまい、結果としてうつ病などを発症し、メンタル面にダメージを受けることもあります。
そして、睡眠不足による受験生への最大のデメリットは、記憶力が低下することです。
睡眠には「記憶の固定」という重要な役割があり、日中に記憶したことを脳に定着させています。
これにより、学習したことを忘れないようにする仕組みになっているのですが、睡眠時間が足りなければ、この記憶の固定に使われる時間も足りなくなってしまうのです。
つまり、睡眠時間を削って勉強するということは、記憶の観点からすると、効率的ではないということになってしまいます。
せっかく志望大学に入るために猛勉強をしても、勉強したことが受験する日まで記憶に残っていてくれなければ悲しくなってしまいます。
今まで周りの人たちと「〇時間しか寝てない」と張り合っていた人も、睡眠の重要性がおわかりいただけたのではないでしょうか。
受験生にとってバランスのいい睡眠時間にするコツ
受験生にとって勉強時間と同様に睡眠時間が非常に重要であることが分かったところで、今度はどうすればバランスの良い睡眠がとれるのか調べていきましょう。
良質な睡眠習慣を身に着けるためにいくつかポイントがあるのでご紹介します。。
受験生におすすめの睡眠習慣①昼寝の有効活用
受験生が適切な睡眠時間を確保するための1つ目の方法は、昼寝を有効活用することです。
お昼ご飯を食べると、授業に集中したい気持ちはあるのに、どうしても午後からの授業では睡魔に勝てなくなっている人もいるのではないでしょうか。
お昼ご飯を食べると眠くなってしまうのはあなただけではありません。
これは体のメカニズムが関係していて、食後は脳よりも消化器官の血流のほうが優先されるためだとされています。
つまり、昼寝が可能な休日や昼休みには、逆にわざと昼寝をすることで、脳や体の疲労を取り除き、午後からの生産性を上げることができます。
これは科学的にも証明されていて、最近では「午睡の時間」を取り入れる企業も多くなってきています。
NASA (アメリカ航空宇宙局) によると、宇宙飛行士が26分間午睡の時間をとったところ、認知能力や注意力が向上したとされています。
また、世界的に有名なあのGoogleは、カプセル状の快眠マシンを設置し、仮眠を推奨しているそうです。
また、実際にみなさんが昼寝する際、可能であれば20分とるのがベストだとされています。
ここで注意したいのは最大でも30分までにとどめておくということです。
あまり長く仮眠をとるのは逆効果で、深い眠りに入らないほうが良いとされています。
20分昼寝するのが難しいという人は、10分間机の上に顔を伏せて、目を閉じるだけでも効果があるとされています。
福岡県に実在する高校が、10分間の午睡タイムを昼休み内に取り入れたことで、東大合格者数がなんと2倍になったという報告もあります。
これは試さない手はありません。
なお、そのほかの眠くならない方法について知りたい方は「勉強中に眠くなるのはなぜ? 理由と受験にも効く眠気対策を紹介!」をご覧ください。
効果的な昼寝をし、午後からすっきりとした脳で授業に臨みましょう。
ここでひとつ注意しておきたいのが、仮眠をとる時間帯です。
遅くても午後3時までにしておくことが大切です。
午後3時を過ぎて仮眠すると、夜の大切な睡眠の質が低下してしまったり、不眠になってしまうので逆効果となってしまいます。
受験生におすすめの睡眠習慣②朝型の生活をする
次に、ぜひみなさんに習慣化していただきたいのが、朝型の生活リズムです。
学校や塾で疲れていても、どうしても夜遅くまで勉強して、周りに差をつけたいと思ってしまう人もいると思います。
でも、もし「受験勉強は寝ないで頑張るもの」というイメージを持っているのなら、今日からその意識を変えてみましょう。
疲れているときに我慢して夜遅くまで勉強するよりも、朝少しでも早く起きて勉強に取り組んだほうが脳をすっきりとできるので効果的に勉強できます。
Apple社の創業者であるスティーブ・ジョブズ氏も朝早くに起き、家族たちが起きるまでの時間にいわゆる「朝活」をして、有効に時間を使っていたそうです。
また、難関大学に通う先輩たちも、朝型に切り替えることで合格をつかみ取っています。
なにより大学受験当日、本領発揮しなければならないのは日中です。
受験直前になって生活リズムを変えようとしても、なかなかすぐに変えられるものではありません。
自分のベストを尽くすためにも、早い段階で朝型の生活にシフトすることをおすすめします。
なお、睡眠時間を削らずに勉強時間の質を高めたい方は、「受験生が勉強時間を増やさずに偏差値を上げる受験勉強法を大公開!」をご覧ください。
「受験生の睡眠時間」まとめ
今回は睡眠時間について見てきましたが、いかがでしたか。
睡眠をはじめとする生活リズムはなかなかすぐに変えられるものではありません。
また、人によって最適な睡眠時間というものは異なります。
自分がどのくらいの睡眠を取ると調子が良いのか、あまり神経質になりすぎずに自分の理想の睡眠時間を見つけていくことができるといいですね。