【古文勉強法】単語・文法・読解のそれぞれの勉強のコツを解説!

国語 2024.3.22
【古文勉強法】単語・文法・読解のそれぞれの勉強のコツを解説!

「古文単語や文法に取り組んでいるけれど、文章の内容が中々理解できるようにならない」、「テストの点数が上がらない」、「古文の勉強のコツが分からない」そう悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

しかし、古文単語・文法・読解といった分野ごとの学習のコツを意識して勉強することで、効率的に学習を進め点数アップに繋げることができます。

そこで、本記事では、筆者が受験生の時に実践していた古文の勉強法について分野別に解説していきます。古文の学習の際にぜひ取り入れてみてください!

この記事で分かること
・古文の効率的な勉強法が分かる
・単語・文法・読解の分野ごとの勉強のコツが分かる
・古文の点数を上げるために必要なことが分かる

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    古文の勉強法|単語編

    古文の学習において、古文単語は基本中の基本です。古文単語はその意味や用法が現代の日本語とは異なり、文章の中で独自の役割を果たしています。

    これらの単語を確実に習得するためには、何度も繰り返し復習し、暗記することが不可欠です。

    単語の意味だけでなく、文脈における使い方や微妙なニュアンスも理解することで、古文の文章を正確に理解する力が養われます。継続的な復習を通じて、古文の基礎を確実に築き上げましょう。

    1冊の単語帳を完璧にしよう

    学校で配布されたものや、自身が好むレイアウトや構成の単語帳を1冊選びましょう。その1冊の単語帳をフル活用して学習を進めていくことが重要です。

    1冊の単語帳を覚えきることが目標ですが、それだけではなく、定期的な復習を行い、確実に単語を定着させましょう。覚えきった後も継続的な努力が大切です。

    大学受験で必要な単語数は約300語と言われています。単語帳に載っていない単語は、他の受験生も分からない場合が多く、単語帳に載っている頻出語で差がつくと考えられます。

    古文単語の勉強に悩んでいる受験生は、▶【古文単語】最強の覚え方!大学受験におすすめの単語帳も紹介をご覧ください。おすすめの古文単語の覚え方や単語帳についてが詳しく紹介されています。

    古文単語の覚え方

    単語の成り立ち・イメージ・例文を意識して暗記しよう

    単語の意味だけでなく、漢字との関連づけ単語の背後にあるストーリーを捉えることで、単語が覚えやすくなります。

    また、単語帳の中には単語とともに例文が掲載されているものもあります。例文と単語をセットで覚えることで、例文のイメージと単語を結びつけて覚えやすくなります。また、例文を通して、単語だけでなく、文法や他の単語も同時に学習できるため、学習効果が向上します。

      古文の勉強法|文法編

      古文の学習では、まず文法事項の暗記が不可欠です。

      各文法事項がどのような意味や活用を持つのかを理解し、基本的な文法パターンを習得しましょう。また、例文を通して、文法事項がどのような文脈で使用されるのかをイメージしながら覚えましょう。

      そして、暗記だけでなく、実際の文章で文法事項がどのように使われているかを理解することが重要です。
      また、文章内でどの意味でどのような活用が行われているのかを自分で区別できるようになるために、何度も練習を重ねましょう。練習を通じて、文法事項の把握が深まり、実際の古文の文章において文法を正確に理解できるようになります。

      文法事項は覚える範囲が広く、面倒に思えるかもしれません。しかし、コツコツと計画的に学習をすすめていくことで、着実に力をつけていくことができます。

      古文文法の学習の流れ

      文法の参考書を読んでまずは理解する

      古文の学習において、まずは専門の文法書や講義書を読み進めます。

      文法書を通じて、古文の基本的な文法事項や構造について理解を深めることが重要です。具体的な例文や解説を読み、文法事項がどのように使われるのかを把握し、基礎知識を確実に築き上げましょう。

      暗記事項をインプットする

      文法事項を理解した上で、暗記に取り組みます。意味や使い方を理解したうえで、文法事項を暗記することで、単なる覚えこみだけでなく、実用的な知識として身につきます。

      その際、音読を取り入れたり、リズムやイントネーションで文法事項を覚えたりすることでよりアクティブな学習を実現できます。加えて、紙にまとめ直すなどして、視覚的な要素を取り入れることも効果的です。

      また、古文の文法事項は多岐にわたりますので、何度も反復して覚えることが必要です。単語と同様に覚えきった後も、怠らずに定期的な復習を行いましょう。

      文法問題を解いてアウトプットする

      次に、実際に問題を解くことでアウトプットしていきます。一通りのインプットが完了したら、アウトプット中心の学習に切り替えましょう。問題を解いていく中で、分からないことがでてきた際に、随時インプットを行うという方法で進めていきましょう。

      同じ問題でも、何度も解くことで文法事項を確実に定着させます。古文の文法は繁雑であり、繰り返し解答を行うことで、自然な反応として文法事項を使いこなせるようになります。

      文法事項が文章で出題された場合には、各文法事項の意味を区別できるかに焦点を当てて解答しましょう。特に敬語の場合は、主語を特定するなど、文脈に合わせた解答を心がけ、実践的なスキルを養います。

      ただ文法問題を解くだけでなく、何を意識して学習するのかを明確化して取り組むことが重要になってきます。

      効果的な文法事項の覚え方は音読!具体的な方法を紹介

      古文において、音読は非常に効果的な暗記方法です。音読のリズムによって、覚えやすく忘れにくくなります。文法事項を何度も音読して、マスターしましょう!

      助動詞の活用を暗記する際には、存在しない活用形を「まる」と発音することで、よりリズミカルに覚えることができます。助動詞の活用の暗記方法について、詳しくは▶【古文助動詞活用表】暗記が苦手な人のためのインパクト最強な覚え方!【古典/古文】をご覧ください。

      また、助動詞は数多く存在しますが、「助動詞の接続が中々覚えられない」という方も多いのではないでしょうか。その際には、▶【古典/古文の助動詞】接続の覚え方!インパクト最強な語呂合わせ!イラスト付きを参考にしてみてください。

      そして、「敬語の識別の暗記が難しい」と思っている受験生に向けては、▶【古文の敬語の覚え方】敬語の一覧表と例文でマスターしよう!がおすすめです。

      古文の勉強法|読解編

      単語と文法を学習したら、次はいよいよ読解編です。これまでの単語や文法の知識を活かして、主語や動作主を補い、時制や感情を判断できるような読解力を養っていきましょう。

      長文読解の学習の流れ

      最初は自力で解いてみる

      古文の文章をいざ読み始めてみたら、全然内容が理解できず、自力で回答する前に諦めて回答を見て確認してしまったという経験はありませんか。

      読み進めることが難しくても、最初は回答を見ずに全ての問いに回答してみましょう。問題に対する最初の印象や理解度を確認することが重要です。

      また、自力で解くことで、自分の現状を把握することができます。どの部分が理解できているか、どの部分が難しいかを自己評価し、次の学習ステップに繋げる手がかりとします。

      回答解説を見て分からなかった部分を確認する

      本文で日本語訳が分からなかった文章については、品詞分解を行い、解釈の仕方を復習します。文法や表現方法についても再度確認し、自分で説明できるようにしましょう。特に、正誤問題や選択問題で誤答した場合、なぜその選択肢が誤りなのかを解説を通じて確認します。間違った理解を正し、同様の問題を再び解くことで、深い理解が得られます。

      そして、現代語訳の問題で出てきた文法には、古文の理解において重要なものが多く含まれています。これらの文法に特に焦点を当て、定期的に復習することで、古文の読解力を向上させましょう。

      また、文章を読み進めていく中で、分からなかった単語はノートや単語帳に付箋をつけておくなどしてまとめておくと、自分が覚えなければならない単語がより明確になります。加えて、中々覚えられない単語だけをまとめておくノートなどもつくると、試験直前などに効率よく見直すことができるのでおすすめです。

      本文の日本語訳や品詞分解を確認する

      回答解説を見て、答え合わせをした段階で、問題演習を終わらせていませんか?問題を解くことだけで満足してしまい、問題の復習をおろそかにしてしまう受験生も多いと思います。しかし、問題集に掲載されている文章は良問ばかりです。出題された本文は、得点や正誤に関わらず現代語訳を見て、必ずもう一度内容を解釈し直すようにしましょう。

      古文では似たようなストーリーが問題文として出題されることがあります。現代語訳を確認してストーリーのパターンを覚え、ストックとしてためておくことで、次回似たような文章が出題された際により理解しやすくなります。

      また、本文を復習する際には、主語は誰だったのか自力で理解できるように練習しましょう。主語の判別は、助詞や敬語に着目して確認していきます。助詞や敬語の使い方を理解することで、文章の主題や意図をより正確に捉えることができます。

      何度も音読して本文をすらすら読めるようにする

      本文の内容を復習した後には、音読をする習慣をつけましょう。

      本文を何度も音読することで、古文の文章のリズムに慣れ、自然な言い回しや響きを身につけることができます。また、リズム感を高めることで、古文のテキストをよりスムーズに理解できるようになります。

      音読をする際のコツは、現代語訳が頭に浮かぶようになるまで反復することです。古文の表現が具体的な意味に結びつくことで、問題演習の際により文脈を理解しやすくなります。

      また、音読の際には、省略されている主語や接続詞を意識的に補完しながら読むことで、文のつながりや意味の流れを理解しやすくなります。

        古文の勉強法|古文常識編

        古文の勉強において、単語や文法だけでなく、古文の常識も重要となってきます。当時の文化や社会背景を理解することで、文章全体の理解度を高めましょう。

        和歌の学習のポイント

        和歌:文章に隠された感情を読み解く

        和歌は古典文学の中で重要な位置を占めており、文章に隠された感情を読み解くためには、その構造や表現方法を理解する必要があります。特に、「枕詞、序詞、掛詞、縁語」の4つの主な修辞法が和歌に多く用いられています。さらに、「本歌どり、体言止め、折句、見立て」の修辞法も見逃せません。

        和歌の問題は、修辞法の理解が鍵となります。枕詞や序詞がどのように使われ、感情や表現がどのように組み立てられているかを理解することで、和歌の問題が解きやすくなります。修辞法の活用は、感情や意味の微妙な違いを読み取る力を向上させます。

        避けられがちな和歌の勉強ですが、修辞法について理解を深めておくことで、更なる得点アップが可能です。また、自分の志望校の過去問を見て、和歌が頻出である場合には特に重点的に対策しましょう。

        古文常識

        古文常識:現代とは違った常識を理解する

        古文には身分制度や一夫多妻制など、現代の常識とは異なる文化や社会制度が多く存在しました。これらを理解することは、古文の文章を読み解く上で重要です。例えば、身分制度が影響して発せられた言葉や、一夫多妻制が反映された歌の解釈がより深まります。

        また、古文常識は、勉強の合間息抜きに取り組むこともおすすめです。現代とは異なる価値観や慣習に触れることで、興味深い発見があり、学習のモチベーションを高めることができます。

          まとめ

          今回は、古文の勉強における単語・文法・読解それぞれの勉強のコツについて解説しました。古文の勉強をする際には、紹介したコツを意識して勉強することで、効率的に得点アップに繋げることができます。ぜひ実践してみてください。

          他にも受験のミカタでは、様々な受験や学習に関わるコンテンツを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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          この記事の執筆者

          ニックネーム:受験のミカタ編集部

          「受験のミカタ」は、難関大学在学中の大学生ライターが中心となり運営している「受験応援メディア」です。