【1077人に調査】中高生の3人に1人が「オンライン○○」を活用!コロナ禍の勉強スタイルの変化とは

受験トピックス 2021.2.17

いつも受験のミカタをご覧いただきありがとうございます。

この記事では、先日ご協力いただいた「オンライン授業・コロナ禍の学習環境」に関するアンケートの結果をもとに、中学生・高校生のオンライン授業に対する考えや、コロナ禍による変化で不満に感じていることなどを紹介します。

コロナ禍の中高生の勉強スタイルの意外な変化や、全国の中学生・高校生が実践している「集中力を高く保ちながら勉強する方法」もご紹介します。

ぜひ最後まで読んでみてください!

【アンケート概要】

実施期間:2020年8月25日~2020年12月24日

回答者数:1077人

対象者:現役中学生、高校生、浪人生

1.コロナ禍で勉強スタイルが変化!オンライン化についてどう思う?

最初に、コロナ禍で急速に普及したオンライン授業について、中学生・高校生がどう思っているのかを質問しました。

アンケートの結果、回答者の過半数にあたる544人が、オンライン授業が増えることに「賛成」と回答しました。

結果を見てみると、「巻き戻して何度も復習できる」「場所の制約がなく、移動の手間が減らせる」という、オンライン授業ならではのメリットが多くの生徒の支持を得ているようです。

・「登校時間が減り、その分の時間を勉強や休憩に回すことができる」

・「オンライン授業では、巻き戻してわからないところを何度も見ることができる」

・「感染リスクを少なくできる」

一方、オンライン授業が増えることに「反対」の人も30%近い298人と大きな割合を占めていました。

反対の理由としては、「対面授業のほうが集中できる」「質問しづらい」という意見が多かったです。

・「オンライン授業だと、直接教えてもらうより頭に入ってこない」

・「わからない箇所があったときに、先生に質問しづらい」

・「経済的な理由で塾に行けないため、周りの友達の進捗状況が分からない」

・「通信制の高校と変わらないから」

オンライン授業で「質問がしづらい」と感じている方は、アプリを使って手軽に質問できるサービスを活用してみてはいかがでしょうか?

詳しくは、「個別指導アプリ『スナップアスク』って知ってる?現役大学生が実際に使ってみた!」の記事をチェックしてみてください。

また、「賛成・反対どちらでもない」と回答した235人は、「オンラインと対面のバランスが取れていればいい」という考えを持っているようです。

コロナ禍で注目の「オンライン〇〇」を活用する人はどのくらい?

コロナ禍以前は、塾や家庭教師といえば「対面」というイメージが強かったと思います。

では、コロナ禍によって教育サービスの活用の仕方はどのように変わったのでしょうか。

アンケート結果を見てみると、回答者1077人中、オンラインの教育サービスを活用している人は376人。

つまり、回答者のうち、約3人に1人がオンラインの教育サービスを利用しているということになります。

前の段落でご紹介したように、アンケート回答者の50%がオンライン授業に対してポジティブな意見を持っていたので、これからますます利用する人が増えてくるかもしれませんね。

「オンラインの教育サービスを利用したことがないけど、興味がある!」という方は、「オンライン家庭教師とは?そのメリットとおすすめの家庭教師を紹介!」という記事をチェックしてみてください。

2.高校生が「コロナ禍による変化で不満に感じていること」とは?

次の質問では、「コロナ禍による変化で不満に感じていること」について中学生・高校生にアンケートをとりました。


結果、回答者の60%にあたる636人が、「自分一人で集中力を保って勉強するのが難しい」と感じていることが分かりました。

コロナ禍で友達と会う機会が制限されたり、図書館や学校の自習室の利用が制限されたりする中で、勉強に集中できる環境を作り出すのが難しいと感じている中学生・高校生が多いようです。

・「自習室を使いたいが、自習室でコロナに感染したら怖い。」

・「フードコートやレストランで勉強すると集中できたが、現在それができないので集中力が続かない」

・「仲のいい友達と勉強できない」

・「模試が中止されているため、全国の中での自分の立ち位置が分からない」

また、回答者の半数近い491人が、「学校の勉強の進捗が不安」と回答しました。

回答を見てみると、オンライン授業になったことで「周りの人の勉強状況がわからず不安だ」という意見が多かったです。また、疑問点をその場で解決できないことを不便だと感じるという回答もありました。

・「同じ志望校の子たちとどのくらい差がついているのかわからない」

・「先生に質問できない」

・「休校期間のせいで、授業の進度が遅れており不安」

他には、「共通テストや大学の入試制度の急な変更が怖い」「ほかの地域の大学への進学する予定なので、どのような大学かを知らずに受験・入学するのが不安」といった回答もありました。

コロナの影響で進路変更を検討する人が急増!その背景とは?

先ほどの質問で、中学生・高校生がコロナ禍の受験・勉強に対して様々な不安を抱えているということが分かりました。

では、中学生・高校生の中で、コロナ禍を契機として進路の変更を考えている人はどのくらいいるのでしょうか?

Q.コロナ禍を理由として、受験方法・志望校の変更を考えていますか?
はい 137人/1077人
ーいいえ 940人/1077人

【うち、高校3年生の回答】
はい 59人/303人
ーいいえ 244人/303人

アンケートの結果、回答者の約12%である137人が「変更を考えている」と回答しました。
また、驚くことに、高校3年生のみに限定して結果を見てみると、約5人に1人が「受験方法・志望校の変更を考えている」という回答になりました。

次に、どのような受験方法・志望校の変更を検討しているのか、質問してみました。

Q.具体的に、どのような受験方法の変更を考えていますか?(複数回答可)

一般入試→AO入試:24人(うち高3:13人)
一般入試→指定校:15人(うち高3:7人)
AO入試→一般入試:12人(うち高3:9人)

アンケート結果を見てみると、「一般入試からAO入試・指定校推薦入試への変更を考えている」という回答が最も多かったです。

大学受験改革や休校による授業進度の遅れが、試験範囲にどの程度影響するのかが曖昧なため、早期に選考が実施されるAO入試や指定校入試で「確実に合格を掴み取りたい」という受験生の思いがあるのではないでしょうか。

指定校推薦を検討しているという人は、「指定校推薦とは?面接や志望理由書の対策や疑問を解説!落ちることってあるの?」という記事を参考にしてみてください。

Q.具体的に、どのような志望校の変更を考えていますか?(複数回答可)

国公立志望→私立志望14人(うち高3:6人)
私立志望→国公立志望6人(うち高3:0人)
都会の大学志望→地元の大学志望:13人 (うち高3:5人)

志望校に関しては、「国公立→私立大学への進路変更を考えている」という回答が14人(うち高3が6人)と最も多かったです。

オンライン授業による授業進度の遅れから、受験科目の少ない私立大学を志望する学生が増加したのだと考えられます。

また、まだ受験まで余裕がある中学3年生から高校2年生の中には、「私立志望→国公立志望に変更を考えている」と回答した人もいました。コロナ禍による家庭の経済状況の変化や、将来像の描き方の変化が影響していると考えられます。

また、コロナ禍を契機に、都会から地元への大学進学を考え始めた人もいるようです。こちらは、コロナ禍による家庭の経済状況の変化や感染への危惧、オンライン授業下での一人暮らしを回避する動きなどが背景としてあると考えられます。

自治体や大学は、学生が納得いく進路を選択できるように、奨学金制度を整えています。奨学金制度は、今や大学生の48.9%が利用する一般的な制度です。コロナ禍の不安も大きいと思いますが、希望する進路を諦める前に奨学金制度についても知ってほしいです。詳しくは「奨学金とは?奨学金制度や種類について詳しく解説!」をご覧ください。

3.自宅で勉強する時間が増えた結果…〇〇の時間が増えた!

自宅で勉強する時間が増えた結果、高校生の生活スタイルはどのように変化したのでしょうか?

アンケートの結果、「SNS・動画コンテンツを見る時間が増えた」という高校生が「勉強する時間が増えた」人の数を大幅に上回る事態に!

リアルで友達に会えない分、スマホを使って友達と交流したり、息抜きに動画を見る時間をとったりすることで息抜きをしているようです。

しかし、こちらのアンケート結果を偏差値別に見てみると、偏差値が上がるにつれて「勉強時間が増えた」と回答する人の数が増えています。

つまり、「偏差値が高い」人は、自分で集中できる環境を整えることがうまくできる人が多いということです。

「自分の部屋でなかなか集中力が上がらず悩んでいる」という方は、「理想的な勉強部屋のレイアウトで、集中できる部屋にしよう」という記事を読んでみてください!

今日から実践できる、集中力の高まる勉強部屋の作り方を紹介しています。

【受験生必読】勉強に集中するために、全国の高校生が実践している方法とは?

「StudyPlusなどのアプリを使って勉強時間を管理している」

・「予定表・スケジュール帳・TODOリストなどを使ってやることを可視化する」

・「タイマーを使って時間を測りながらやる」

回答を見てみると、「勉強のスケジュールを立てる→タイマーを使って時間を測りながら解く」という方法で、きっちり時間の管理をして集中力を保っている中学生・高校生が多かったです。

一番多かったのは、「アプリを使って勉強時間を管理する」という回答でした。その中でも「StudyPlus」というアプリを使っているという人が多かったです。このアプリでは、友達をフォローすると、友達が何をどのくらい勉強しているのかを見ることもできます。友達とアプリをダウンロードして一緒に勉強することで、「友達とどのくらい勉強の差がついているのかわからない」という勉強面の不安も解消されるかもしれませんね!

ちなみに、「勉強時間を記録しながら勉強したい」という人におすすめのアプリは、「勉強時間を記録・管理する厳選無料アプリ5選!」という記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

【受験生必読】全国の高校生が実践している息抜き方法とは?

Q.勉強に集中できないときはどのように対処しますか?(複数回答可)

・「寝る・仮眠をとる」―900人

・「コーヒー・エナジードリンクを飲む」―264人

・「音楽を聴く」―151人

・「運動をする」―97人

勉強に疲れた時は、「寝る・仮眠をとる!」という人が圧倒的に多かったです。寝ることで頭もすっきりして、より勉強に集中しやすくなりますね!また、オンライン授業で通学・通塾時間が減った分を睡眠の時間に回しているという回答も多く寄せられました。

疲れた時は、無理をして勉強を続けるよりも、休憩を取ったほうが能率も上がります。睡眠をとることで得られる驚くべき効果に関して知りたい方は、「目指す大学に合格する!受験生のあなたに理想の睡眠時間とは?」という記事を読んでみてください。

次に多かったのは、コーヒーやエナジードリンクを飲んでリラックスするという意見です。水分・糖分補給と眠気覚ましが同時にできるのは一石二鳥ですね。

他には、お気に入りの音楽や動画を見て休憩する・運動して気分転換をするという意見が多かったです。

「おうち時間」が増えた受験生も多いと思いますが、うまくこれらの方法を取り入れて勉強と息抜きをメリハリつけてできるといいですね。

4.まとめ

この記事では、「コロナ禍の学習環境」のアンケートに基づいて、コロナ禍の受験生が抱える課題や、自宅学習での工夫をまとめました。

コロナ禍によって普及した「オンライン授業」は、「巻き戻して何度も復習できる」「場所の制約がなく、移動の手間を減らせる」という、オンラインならではのメリットが多くの生徒の支持を得ているようです。

一方、オンライン授業は、「周りの進捗状況が分からない」「疑問点を解消しづらい」というデメリットもあります。そのような状況でも、自分なりの勉強スタイルを確立して頑張っている人がたくさんいることが分かりました。アンケートに回答してくださった方、ありがとうございました。

この大変な状況の中、自分の力を信じて頑張った経験は、大学受験だけにとどまらず、それ以降の人生にとっても大きな糧になると思います。

自分の力を信じて頑張ってください、応援しています!

アンケートにご協力ください!【利用状況に関するアンケート】

※アンケート実施期間:2023年4月5日~

受験のミカタでは、読者の皆様により有益な情報を届けるため、受験のミカタの利用状況についてのアンケート調査を行っています。今回はアンケートに答えてくれた方から10名様に500円分の図書カードをプレゼントいたします。



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この記事の執筆者

ニックネーム:受験のミカタ編集部

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